切手、北斎の富嶽三十六景
No.40 尾州不二見原
1968年10月7日発売(900万枚)
→ 北斎画の第六弾、発行枚数が前回から100万枚増
愛知県名古屋市郊外の富士見原を描いており、
武家屋敷が置かれた名勝地として知られていたそうです。
丸い桶を通して見える三角の富士、「桶屋の富士」とも呼ばれ、
桶や人物描写が細かく描かれています。
幾何学的構図を好んで使った北斎の特徴がよく分かります。
裏話ですが、近年の地理学的調査によると
実は富士見原からは富士は見えなかったと結論されています。
富士に似たような山の風景はあったそうで、
実は南アルプスの聖岳だったようです(驚)。
描かれていたのが富士であったのかの真相はさておき、
北斎の富士はこの絵に描かれている通りであり、
北斎の心の中には富士は見えていたとするのが
夢があり、情緒深くて良いように思います。
北斎画には夢も描かれていたと言うことです!