大学の研究成果に興味がない企業 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

大学の研究成果に興味がない企業

今日(5/27)の日経新聞からです.

 採用面接の6月解禁 私大団連,維持求める
  2021年入社,前倒しに難色

言われてみるとそうだな....
そんな話に今更ながら気づきました.

私大団連・就職問題委員会 土屋恵一郎委員長の発言
 → 土屋氏は明治大学の学長

 『就活の早期化は,企業が卒業論文,卒業研究をはじめとする
   大学教育の成果に全く関心を示していないメッセージへと
    繋がりかねない』  と 説明したそうです.

 『企業が採用活動で大学の成績を重視することで,
  大学も産業界などが求める能力の育成に重点を置ける.』

意外な盲点で,自身の中にも大学の研究成果について
就活との関連性を考え無かったことを再認識しました.

特に,研究畑の理系就職に関して,思い起こしてみます.
理系就職の場合,文系よりさらに早く就活が進みます.
学校推薦が出て企業訪問するのは4月~
内々定は早ければ5月中に出て実質就活は終了します.

仮に4年生で卒業して大学院に進学しない場合や,
院生でもこの時期だと,卒論や修論の形ができていることはほぼ無く,
成績だって最終年がどうなるか,全く分かりません.
でも,企業の採用はどんどん進んで,内定が出ていきます.
つまり,大学の成績や研究成果,学会での発表等は,
採用の判断基準になっていないと言い切れるわけです.

これは小生の学生時代だった30年前と比べても
就職の形は変わっていない,つまり大学や大学院での研究成果なんて
企業側からすればどうでもよかったと言うことです.

 思い起こすに,30年以上前の採用面談

 『あなたの修論テーマは何ですか?』 なんて質問は無かったぁ~

 鮮明に覚えていることは,

 『君は性格的に営業向きだね!』 このコメントはどこまで本音?

それは無いだろ~,そう思ったことが
30年以上経った今でも忘れられません(苦笑).
一応,希望した研究所に配属してもらいましたが,
あの面接は一体何だったんだろうと.....

大学での勉強や研究成果,やる意味がないとは思いませんが,就活には役立たない、
理系であっても出てくる課題ですね....