サ農工商
昨日(4/10)の日経新聞,私見卓見からです.
事業継承,背中押す 『先輩の言葉』
ここでは,中小企業の継承者の成り手が少ないことが
課題として挙げられているのですが,
その話もさることながら,とても面白い造語に
興味を持った次第です.
サ(サラリーパーソン)農工商
現代社会のヒエラルヒーをこう描いているとのことです.
サラリーパーソンは男女を含む意味合いで
サラリーマンから変わった表現で,ここからは
女性の社会進出をうかがい知るに至ります.
いずれにせよ,企業に勤める,それも破たんリスクの少ない
大手である方が良いと言った社会的通年は存在しているようです.
真実の程は別にしてです.
何故,そう考えられるようになっているのか?
それは大手に務めると会社が潰れる可能性が低い,
有休がとり放題(一部の方だと思いますが,取れない人も多い),
社会的ステータスが高いようで(あくまでも銀行視点),
銀行からお金が借りやすい(与信が通りやすい)
クレジットカードも作りやすい,
いろいろな恩恵を被ることができるからだとあります.
確かに,個人で会社経営をしている人が周りにはたくさんおり,
その働き方がサラリーパーソンとは大きく異なっていることは明確!
特に,『有休』といった概念が存在しないことは
非常に大きな違いと捉えています.休んだらその分手取りが減る,
個人事業では実は当たり前のことだと思いますが,
サラリーパーソンは休みをとってもお給金がもらえる特権があり,
比較的自由な時間が多いのです.
これを権利と称して休みまくるのが推奨されている昨今,
→ 間違った働き方改革の流れ?
その特権が無い中小企業に後継者として転身したいと思う人が
少ないことは自然な流れかもしれません.
中小企業オーナーに対しては,
不動産を賃借するにも個人補償が必須である!
サラリーパーソンには考える必要のない
コラムを書かれている方の訴えは切実で,
結論として,
中小企業の後継者は 『いない』 と言うよりも,
『なりたがらない』,『名乗り出ない』
ケースが多いのが実情だと!
サラリーパーソンはメリットも多いのですが,
実はデメリットもたくさんあります.
大きな組織に入ると,上の人の言うとおりに,
場合によっては言われたとおりの仕事しかできません.
仕事は面白くない可能性が高くなり,やる気も減衰しますが,
お給金は確実にいただけます.それをどう考えるかです.
要は,やりがいを取るか,お金や安定した生活を取るかの
選択が,中小企業のオーナーに転身する際の気持ちの
切り替えポイントだと理解しています.
失業のリスクをどこまで許容するか,
サラリーパーソンを続けると,それを許容することは
難しくなっている場合が多いと思います.
ここで事業家先輩の後押しが欲しいと,このコラムでは締めくくっています.
人を繋ぐ制度があるにはありますが,
まだまだ十分とは言えないことも,
課題の一つかもしれません?