努力の方向性,人生をかけて何がしたいのか?
昨日(1/18)の日経新聞夕刊 私のリーダー論 からです.
ファーストリテイリング 柳井正会長のコラムです.
経営は 『最後から本を読む』
ケーススタディーとして,昔の実業家や経済人の伝記を読むのが好きで,
疑似体験から,この人達が経験したことに通ずると感じたとあります.
書籍はビジネスの指南書にも成りうる?
『経営は,最終ページから本を読むのと同じです.
結論が先というか,何をするか決めて実行することなんです.』
一番の転機,山口県にあったお父さんの実家を手伝っていた時,
男性社員の7名のうち6名が退職,
自身がいろいろ言い過ぎたことが原因(?)で
自身は経営が無理だと感じたそうです.
日本人的発想,毎日の努力はある程度の成功に繋がるはず?
でも,努力しても,その方向性が違っていれば成功しない!
人生をかけて何がしたいのかが決まっていなければ,
ビジネスはうまく行かないと気づいた.
仮に,山口県小郡市での枠を広げられなかったら,
今のユニクロブランドは無かったわけで,発想の転換は
それまでを良しとしてきた人からすると迷惑千万,
古参社員が辞めてしまうほど斬新だった提案は,
犠牲にはなったが,次のステップの呼石にもなった.
『僕は米国文化,特に若い世代の文化が好きだったから,
学生時代から同業を学ぶために米国や英国をよく訪ねた!』
成功する人は注意深い!
大型投資には僕は反対します(笑)!
→ ソフトバンクの社外取締役
内向的だが,言いたいことはズバッという性格
→ 軋轢も生んだが,新機軸の経営を打ち出す原動力にも!
金もうけはどうでもいい
『金なんてすぐになくなるし,
何千億円稼いだとか,意味が無いよ!』
『服屋として,行けるところまで行ってみたいんです.』
『登山家と一緒!』
24歳で実家に入り,40年以上に渡る経営第一線での経験が
語らせる言葉の一つひとつに,重みを感じる次第です.