古き良き文化に残る心地よさ | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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古き良き文化に残る心地よさ

この夏に何枚かの暑中見舞いをいただきました.
最近は何でも電子メールですので,
個人繋がりでの郵便物は年々減っています.
その中で唯一続いている年賀状も今後どうなるか...
ただ,日ごろお会いできない方との交信は大事にしたいと考えています.

現在,年賀状以外のはがきで交信している方は
年齢的には大先輩がほとんどです.
このお盆休みに山口県まで出向いたことも
年賀状が起点,喪中はがきでご主人がお亡くなりになったことを知り,
しっかり者の奥様にご挨拶を兼ねて,
お盆のお供えと供養に行かせていただきました.

山梨に住んでしまうと,かつての居住地である山口県は案外遠くて,
思いついたからと言って,簡単にお葬式に行ことはできないかもしれません.
今回,思い切って山口県まで走ったこと(往復1,000km)は,
この機会を逃すと後悔するような気がしたからでした.
結論として,行って良かったと思いました.

 厚かましくも,1泊させてもらいました(汗).

今週半ば,今は定年退職された,今の会社でとてもお世話になった方から
暑中見舞いをいただきました.これは 家宝 にしないと!
その方は本社の取締役を務められた方で,小生からすると雲の上の人,
そもそも話をしていただけることすらありがたい方でした.

役員にもかかわらず,地方の子会社をコマ目に回られ,
現場と言葉を交わす,こんな方がうちの会社にいるなんて...
最初にお会いした時の印象は鮮烈でした.
 → これが真の 声掛け だと思います!

心から尊敬できる数少ない人生の先輩だったと記憶しています.
困ったときにはよく助けていただきました.
特に東日本大震災の際のご支援には,感謝の言葉が無いくらい!

昨年の冬,定年退職される際,直接お電話をいただき
言葉をかけていただいたことも印象的でした.

 『こんな時でも小生の事を覚えてくれているなんて...』

ヒトって,こんなちょっとした心の繋がりがとても大事だと思います.
カタチだけの付き合いが当たり前のようになった昨今,
本音はどこなの? と 問いかけたくなることがよくあるからです.
ということで,ご定年の際,手紙でお礼の気持ちを綴りました.

お世話になったことに対して,
お礼をカタチにしたかった自身の気持ちからです.
この夏,暑中見舞いを出していたので,
返信をいただいたのはとてもうれしいことでした.

この暑中見舞いが 家宝 と表現したのはそんな背景からです.
そもそも,自筆で手紙を書くこともほとんどなくなっていますから,
字にはその人の気持ちが出るともあり,電子メールにはない
温かみを感じるというか....いいですね!

昨今は効率重視,古いものが使えないものとして,
どんどん切り捨てられている印象がありますが,
古き良き時代の廃れていくものの中にも,
傷んでいる現代人の心を癒す文化や習慣が残っているように感じます.

働き方改革しかり,残業はすべて悪,効率重視,
日本人の仕事に対する考え方は欧米とは異なり,
心の糧,生きていく上での生きがいだったかもしれません.
 → 欧米では労働は課せられるものでしかなく(罰),
   そもそも日本人の仕事観(奉)とは大きな違いがある!

何でも欧米スタイルに合わせなくても,
日本としての良さを主張し続けるところはあるはずかと!

はがき1枚とっても心を癒されるのであれば,
非効率も認めてあげてもいいかもしれないと思いました.