資格はとってみたけれど....
今日(11/21)は代々木で開催された年に一度の
第28回 産業カウンセラー活動報告会 に参加してきました.
交通費節約のためにバスで移動,結構疲れました(汗).
会員の活動成果(4件)を報告してもらい,
その報告内容に関して別途議論の場を設ける
討論会も兼ねています.
<プログラム> 2015年11月21日
1)13:40~14:20 構成的グループエンカウンター(キャリアSGE)実践報告
~クラス単位のカウンセリング~
2)14:25~15:05 企業組織の中での個人への支援制度と自己研鑽について
3)15:20~16:00 シニア産業カウンセラーとして、学校に関わる
~「つなげる力」で個人・組織を支援する~
4)16:05~16:45 企業におけるリスナー研修実施効果と今後の展開について
17:05~18:00 グループ討議(発表テーマ別ふり返り・分科会)
この研究会の面白いところは最後のグループ討議
発表の裏側にある本音が聞けるところです.
毎年の討論で出てくる話で,
やっている人たちの共通認識の一つが
資格はとったんですが....(生かすところがありません?)
→ 仕事は見つからない...(探し方にも問題はありますが)
仕事が見つかってとしても,食ってはいけない...
(お給料は期待してはいけないということ!)
最近の流行は,最後の講演にあった 『リスナー研修』 です.
簡単に言うと,カウンセラーの数がクライエント3名に対して1名
手厚くフォローすることで受講者の満足度を上げるというもの.
単純に考えるとコストが人件費の分跳ね上がりますが,
これを社団法人として奉仕する,
世間に貢献することを第一の目的とするので
企業に御負担いただくのは交通費と宿泊費+α
やる側の利益は追求しないのが日本流のカウンセラーです.
だから食っていけない... となります.
奉仕目的の協会に専任の方はおられますが,
多くの方が本職の傍らのボランティアとして
活動されている事が少なくなく,
平日の活動は有給を採って実践されています.
こういった有給の採り方は理想ではありますが,
認める企業側にはそれを認める度量(大きな心)が必要で
会社の第一線で働いている人々からすると
簡単に容認できるかはケースバイケースのように思います.
休みばかり取って,働いてよ... と
やはり,カウンセラーと言う仕事は
定年後の セカンドキャリア としての活動が妥当で
背負うべき義務(子供の教育費,家のローン)が無くなってからが
実践するタイミングとしては現実的なように感じます.
最後のグループ討論では,東京の副支部長さん(大阪出身)から
種々アドバイスを頂きましたが,
『カウンセラーで食っていくのは難しいかも?』
奉仕精神でやっていき,
人を助けていくことを生きがいにできる人が
就くことができる仕事,これが日本における
カウンセラーの立ち位置だと理解しました.
→ 欧米では個人が専属の弁護士,ファイナンシャルプラナー
カウンセラーを持つことは珍しいことではないので
職として成り立ちますが,日本では難しいようです.
老後のセカンドライフ,お金は重要ではないにしても
全くのボランティアではさすがに食っていけない?
こころの充実を採るとお金に繋がらない
至極当たり前の話ではありますが,
厳しい現実でもあります.
定年まであと6年9カ月,
ここまでには何らかの結論を出したいと
考えている今日この頃です....(汗)