就活は時期の問題よりキャリア支援の再考を! | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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就活は時期の問題よりキャリア支援の再考を!

今日(11/10)の日経新聞からです.

 就活また見直し 『選考2ヶ月前倒し』 経団連表明
  月内に政府など調整  新日程に学生困惑

大きな変更のポイントは選考開始時期を今年の8月解禁が
 → 6月になると言うこと
 → 就活期間が短縮 → 中小企業の採用にも余裕

でも,本質を外していますよね?
そもそもそんなルールを作ることで何が変わるのか?
外資系だけではなく,理系の学校推薦やコネでの就職もあり
ルールを徹底できない事実をどう考えるか....

対して,理系の学校推薦,教授推薦による
企業と大学,教授との信頼関係の元に進められる
就活は理想に近いと思います.

記事の下にあるコラムは的確にその課題を指摘
根本的な問題は,就活を一括に進めようとしていること,
日本型の新卒一括採用にあるように思います.
 (これは大学の一発試験による入学選抜も同じ)

欧米ではこんな学生の就職は無いわけですし,
そもそも就職に際しての業務規定も曖昧な日本での
当たり前の話しでしかなく,会社にはいって営業をやるのか
法務・経理をやるのか,プラントを創るのか,それを決めずに
大卒を一律に考えて採用活動をすること自体がナンセンスだと思います.

 大学での専攻や個人の特性をもっと重視すべきです.

就活は学生の目指すべきキャリアに順応すべきであると言うこと と
企業が必要とするニーズとのマッチングであるべきですが,
今の日本企業の採用はそうなっていない?
 → 現状の中途採用ライクなイベントと同じでいいのでは...?

 エントリーシートを 『下手な鉄砲数打ちゃ当たる』 方式で
 出す学生の対応を形作る体制自体に大きな問題があります.

大学側にも課題はあります.正式な資格所有者で
学生のキャリア教育を指導できる人が少なすぎますね.
先日伺った某大学では全校でキャリアカウンセラーが2名
1名は完全予約制で,もう1名は当日の順番待ち対応だそうです.
1学年1000人いますので,500人に1人では少なすぎます.
学生数からすると100人にひとりは必要だと思いますね!
 → 最低5名は必要,理想は100名にひとり → 10名
 → キャリア支援はひとり当たりにかかる時間が非常に長い
 → エントリーシートの指導も,ひとり半日くらいはかかる

息子がお世話になった明治大学でも
キャリアカウンセラーに指導を仰ぐことはなかなか容易ではなく
待ち時間が長すぎると言っていました.
大学におけるキャリア支援にはまだまだ現実との
ギャップが大きいと言う事,改善の余地が残ります.
 → ただ,人件費との兼ね合いもあるので
   就職に関わる全職員が資格を取得する方が現実的かもしれない?

今回の就活解禁時期の話は,
本質的な問題を議論せずに,表面的な就職時期の話で
終始しているところが大きな問題のように思います.

就活時期の再考,今のままでは
昔の失敗を繰り返すだけでしかないように思いますね(苦笑).