売られる半導体事業 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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売られる半導体事業

今日(10/21)の日経新聞朝刊からです.

IBM,半導体事業譲渡
  高付加価値事業に資源集中

不採算の半導体製造部門をグローバルファウンダリーに譲渡,
自身は人口知能型コンピューター『ワトソン』など
高付加価値事業に経営資源を集中するとのことです.

不振とは言え,ハードウェア部門は純利益で1,800万ドル/4半期
 売り上げは223億ドル(確かに利益率は悪い...)
日本円で40億円を稼いでいるのに,不採算で早々に売却?

 以前読んだ GE / ジャック・ウェルッチ の自伝によると
 2000年代には半導体事業の採算性の悪さから
 売却事業の候補として名が上がり,早々にGEは事業を売却
 投資の額が大きすぎることが最大の問題とされていました.

 近年では,垂直統合型のビジネスが半導体には適していない?
 ビジネスは設計重視のファブレスか,製造特化のファウンダリーが
 良いとされており,垂直統合で儲けを出しているのは
 日本では唯一東芝(サンディスクとの提携事業の効果もある!)
 世界ではインテルとサムスンくらい,要は半導体が事業として
 成り立つには大きな資本が背景にあることが大前提となっており,
 ここまでにいったい何社がこの事業から撤退したことか....

 直近,国内の最大の関心事がルネサスの整理ですが,
 これも上記のような背景から出てきた課題と言えるでしょう...

お荷物のレッテルが固定してしまった半導体事業
もはや欧米では売りたい事業の最右翼となってしまいました.
国内では売りたくても売れない...というところですね?