マネーボール(DVD作品)
ブラッド・ピット主演 &『ソーシャル・ネットワーク』
ビジネスとしてのスポーツの裏側が見える!
経営学のケーススタディ教材として 用いられる本作品,
原作を読もうと思いつつもなかなか読めなくて,
結局映画化されているものを見ることにしました(時間短縮).
とは言え,これも見よう見ようと思いながら
なかなか見ることができなかったのですが,
ようやく時間を作って見ることができました.
結果,見て大納得の作品でした.
本作品は基本,ノンフィクションです!
お金もない,弱小チームだったアスレッチックスを
ヤンキースの約1/5の経費で勝利に導くといったストーリーです.
この背景には,選手のトレードあり,
解雇あり監督との意見のぶつかり合いや
旧来のスカウトとの方針のすれ違いも生じ
すったもんだの末にチームの再生を勝ち取るに至ります.
最も興味深い点として,
エール大学経済学部卒の新人をデータ分析に基づく
アドバイザーとして迎え,選手の管理手法を変えていくところ,
理屈ではわかるのですが実際にこれをメジャーリーグで
やり抜いたことに驚きを感じました.
日本でも 野村監督の 『ID野球』 という言葉が流行りましたが,
本作品でもデータ分析を駆使,
経済学に用いられる高度な統計計算を使うことで選手管理を行い,
チーム作りに応用することで勝利を勝ち取っていきます.
野球でもビジネスの世界と同様 『暗黙知から形式知への移行』が
課題としては取り上げられているようで,
これを変えるには従来手法を用いてきた
古い感覚の管理層とのコンフリクトが避けられません.
この戦いに勝ち,これら苦難を乗り越え,
形式知できた管理手法を持つチームは
どんな世界であっても勝ち残っていきます.
ただ,この苦労が並大抵ではなく,
ほんとうに大変であることを本作品から再認識できるわけです.
メジャーリーグもビジネスの視点で見るとこういった見方になるのかと....
スポーツに対する考え方も少し変わりました.