メンタルヘルスが企業業績に与える影響
今日(6/13)の日経新聞からです.
ワールドカップ開幕に,全米オープンゴルフと
これまで以上に早起きして新聞を読むのも一苦労です...(汗)
経済教室の今日のお題が
従業員のメンタルヘルス 企業業績に影響大
職場環境に原因か 働き方改善で防止を
これまで,経済学の視点に立ったメンタルヘルスの研究は
その蓄積はそれほど進んでいなかったので,この論文は注目すべきものです.
概念的には 『そうだろうなぁ~』 みたいな印象があるわけですが
実証データと関連付けている点が凄いということです.
→ 2004 - 2007 年にわたり,400社のデータをまとめています.
メンタルヘルスによる休職者は全従業員に対して
比率は低く1%未満です.であるのに業績に影響するその背景の
考察は注目に値するわけです!
結論として述べられている点をまとめると,
・メンタルヘルスによる休職者比率は全従業員の
平均的メンタルヘルスの代表指数になっている可能性がある.
・メンタルヘルス当該者をかかえることの経済的費用は小さくない.
・メンタルヘルスの背景に職場や企業に何らかの要因があることが
推測される.それが休職者だけではなく,他の従業員に影響していく.
メンタルヘルスの原因となる背景として下記があげられています.
・長時間労働(サービス残業)
・業務に対する裁量権の低さ
・非効率的な働き方
もう一つ,注目する話が 『ワーク・ライフ・コンフリクト』という概念です.
ワーク・ライフ・コンフリクトとは?
会社や上司から期待されている仕事が
自分自身が納得できる仕事にしようとすると
仕事以外でやりたいことや取り組まなくてはならないことができなくなる,
これによってワーク・ライフ・バランスが実現できていない状態だそうです.
責任感が強い場合や,完ぺき主義の人に
起こりやすいのかもしれません?
ワーク・ライフ・バランス と メンタルヘルスの関連付け
この点に関しても今後注目していく必要がある とあります.
簡単に考えると,家庭でもめ事がある人に
いい仕事はなかなかできない?
→ 人間はこれを完全に切り離せるほど強くないということ?
家族や本人の身の回りが安定していることが
仕事がうまくいく大前提なのかもしれません....?
勿論,例外はあるかもしれませんが....