ツガノミクス | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

ツガノミクス

今週の日経ビジネス(2014/3/3号)の特集記事が
 浮上! パナソニック 津賀改革の進路

昔は日経ビジネスを定期購読していましたが(2003年から5年以上)
ちょっと内容に斬新さを感じなくなったので,最近は
特集記事で面白そうなタイトルがあった時のみ購入しています.
今週のタイトルは日経新聞で目に付いたので都内への移動時に目を通しました.

この 『ツガノミクス』 は 日本経済復活の経済効果を『アベノミクス』
と呼んでいることをパナソニックの復活にこじつけて社長の津賀氏の施策全般を
こう呼んでいるわけで,概ねこれがパナソニックの復活につながっているとの評価です.
 → まだ早いように思いますね? 何せあれだけ多額の特損計上のあとですから.

では,パナソニックが本当の意味で復活するか,
これにはいくつかのポイントがあると言われており,
基幹事業として 『車載』,『住宅』を会社の核に育てられるか,
ここが一つの視点です.

ただこの『住宅』は旧松下電工の事業横取りであり,松下電器産業の
本流はここにはないように見えます.松下関係会社の統合がなければ
松下電工は単独で大きな収益を上げ続けていたわけで,
これが本体への統合で従来以上に成功しているかといえば疑問符が付きますね.

『車載』はカーナビ事業でそれなりにはうまくいっているように見えますが
それ以外は特に目立っていないともいえます.
善戦しているのはここも旧松下電工の商品エリア,と言われています.

 半導体事業の立て直しはこれからが本番ですしね?
 ほぼ,原型がなくなるレベルになっていますし...

『BtoC』から『BtoB』への事業移行はまだまだ道半ば
現段階でパナソニックが事業転換で立ち直ったというよりは
資産の切り売りによる現金面での改善(身の丈に合った事業サイズへ)
大きな特損計上後ということも考えると,今年あたりはそれなりの
業績に戻すことはある面できて当たり前ともいえます.
 (勿論,簡単なこととは言いませんが,一流企業としてはできて当たり前?)

今から3年後くらいに立て直しの効果の本当のところが見えてくる,
『ツガノミクス』の成功の是非はこのころようやく見えてくるんじゃないか?
そんな風に見ている人がほとんどのように感じています.

いずれにせよ,日本のモノづくり不活の一端を背負っているのが
パナソニックですから,日本のためにぜひとも復活いただかなければなりません.