パナソニック,プラズマパネルの生産終了_2013
昨日(12/28)の日経新聞からです.
パナソニック プラズマ生産終了 子会社250人退職へ
国内で唯一PDPの生産を続けていたパナソニックの尼崎第2工場の
生産を12/27夕方をもって終了したそうです.
生産子会社のパナソニックプラズマディスプレイで働く従業員
750人のうち250人は2014年3月末に退職になるとのことで
大変気の毒な話です(この時代,再就職はかなり難しい...).
2001年に量産を開始したパナソニックは国内5工場
海外1工場を立ち上げ,ピークの2010年には750万台の販売数量を
達成しましたが,2013年度は100万台と減少,
この年をもって生産終了となったわけです.
液晶とのテレビ戦争に負けた結果であることは周知なんですが,
これは技術で負けたのではなく,政治的な采配での勝負であったわけで,
大昔の VHS vs. ベータ,最近の Blu-Ray vs. HD DVDと同じように,
もはや技術力で製品の売れ筋が決まる時代ではなくなっています.
ここまでの製品拡販競争に勝ち続けてきたパナソニックは
今回の大きな勝負に負けたことを意味し,その負の遺産は公称 7,500億円,
実質は1兆円を超えるレベルと予想します.
いずれにせよ,授業料としては高すぎたかもしれません?
ただ,勝ち組と言われている液晶もビジネス的には苦戦しており,
本当の意味での勝者が見えにくくなっていることが
昨今の家電ビジネスにおける今後の課題と言えるのかもしれません?
とは言え,今回の一番の被害者は解雇される従業員です.
この流れを読み取れず会社は大きな特損を計上したとは言え,
経営トップは日々の生活に困るわけではなく,
迎えるお正月の気分はかなり違うんでしょうね?