東京ディズニーランド(TDL)を運営するオリエンタルランドの
2013年3月度の連結営業利益が過去最高の800億円に達するとのこと,
従来予想を40億円上回るそうです.
(4/22 日経新聞1面記事)
今年30周年を迎え(1983年開園),
その勢いは衰えるどころか,ますます上向きですね.
入園者は更に増える見通しだそうです.
→ 必ずしもこの手のビジネスが成功していない中で...
今日の山梨日日新聞 『時標』 と言うコラムに
コンサル会社の社長が『TDL 30 年 夢を与える高い質』を執筆
その成功の秘訣を分析しています.
まず,QPS(Quarity, Price, Service)が高いことが上げられます.
品質(Q):定番のアトラクションを順次増やすだけではなく
イクスピリア(商業施設)の増設,ホテルの併設
→ 客を飽きさせない,客単価の増額を常に意識
価値(P):アトラクションを1日楽しめる保証をパスポートで提供
→ 値段(パスポートは高価)に相当する価値を提供
期待を裏切らない想い出,価値を創出
サービス(S):キャスト(従業員)の質の高いサービス
→ 仕事に対するプライドの高さ(清掃員であっても)
顧客に自身の世界(会社,人間関係)との格差を夢体験させる.
おそらく日本人であれば,
今やTDL&TDS を訪れたことがないヒトはいないのでは無いでしょうか?
それもほとんどが複数回訪れているはずです.
(我が家であっても,5回くらい入っている!)
よく言われることですが,サービス業ではリピーターの確保が
ビジネスの根幹と言われており,これに最も成功した事例が
TDL&TDS なんでしょうね!
停滞している業界(特に電気・電子産業)は
上記の概念が不十分だと思われますね?
仮にこの感覚を,『業界が違うから無理』 と思ったら
その段階で事業の低迷を克服することは出来ない
そう思うべきだと思います....
顧客の飽きとの戦いはどの業界でも同じだからです.
TDL&TDS の成功事例には,低迷する業界における
脱却のヒントが多く隠されているように思えるのです!