若者の県内指向は内向きか? | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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若者の県内指向は内向きか?

今日(4/9)の山梨日日新聞からです.

 若者 県内志向はは内向きか
  就職「県内で」37% 過去最多/若者意識調査
  8割が「地元に愛着」

  これを肯定的に捉えるか,否定的に捉えるか,賛否両論だそうです.

この背景には少子化,人口減の影響があるように感じています.
ヒトとヒトとの結びつきが希薄になってきており,
そんな中で親子の関係くらいは大事にしたい.
就職も難しく,働いたとしても給料も上がらないから親と一緒に暮らす方が楽,
であればパラサイトで親元を離れない生き方を選んでしまいますよね?
その結果,結婚せずに晩婚化,少子化が進む結果に繋がります.

時代も変わり,都会に出る=東京に出る ではなくなり,
県外に出ることは地元を離れることになります.
海外に行ってしまうともはや帰って来られないかもしれない?

と言う事で,地元企業に的を絞った就活,地元に残りたい,
若者はそんな事情もあるのか,地元就職を希望するそうです.

ただ,地元企業と言えど,製造業であれば県内だけに工場を持つ会社は少ないし,
商売をするのであれば全国に営業拠点を持たなければならない,
そもそも地元企業と言うことで地元に残れるわけではないので,
あまり固執しない方が良いようにも感じています.
仮に日本国内であれば,北海道から沖縄,どこであっても1日あれば
県内のどこにでも帰ってこられるので,
世界は小さくなったと言うことです.

であれば,一度は思い切って場所にこだわらない
やりたいこと,好きなことを目指して就職してみてはどうでしょうか?
県内以外の外の世界を知ってから県内の生活を顧みる,
それでも県内の生活の方が良ければそれから考えれば良いように感じます.
失敗を怖がりすぎないことも大切かと...

話は変わりますが,
山梨県は産業が育たないところで,地元発祥の大きな企業はなく,
現状は大手の撤退が続いています.一度県外に出てしまうと県内に戻って働くには
公務員になるか,自営業として頑張るか,選択肢はかなり限られます.
県内で大手が育たない理由は何か,この点は考える必要はあるでしょうね?
 → データが如実にその事実を示しているわけですから.

これって,一つの大きな問題として
県行政の施策が現状を理解していない表面上のモノであり,
帰って(長期的に見て)県内の職を減らす結果になっている現状も
あるかもしれません?ここには修正が必要と感じています!

いずれにせよ,若者の内向き志向,
本人だけの問題ではないように感じています...

 → でも,一度は外に出て行って欲しい,そんな感想が本音!