日本のモノづくりは甦るか?  | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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日本のモノづくりは甦るか? 

先週末まで3回にわたりNHKで放映されていた
『メイド・イン・ジャパン』を見られた方は多いと思います.

http://www.nhk.or.jp/drama/madeinjapan/

ドラマで描かれている『タクミ電機』は
そのモデルがおそらく再建途上のパナソニック?
リチウムイオン電池,および蓄電機器はまさにパナソニックの
将来の飯の種になる製品,これがドラマでは中国に持って行かれる話になっており
実にリアルで,ドラマとは思えなかったくらいです.

その背景はリストラされて他国に渡った元社員が,
技術者魂で開発凍結になった技術を持ち出すというストーリーでした.
これは今の国内半導体事業が韓国に負けている話そのものです.
国内半導体大手はリストラで社員をたくさん切りました.
その一部の優秀な技術者はサムスン電子に高額で受け入れられ,
瞬く間に韓国の技術レベルを上げ,日本の半導体技術水準を抜き去りました.

 これは,本来守らなければならなっか会社の宝である技術者を
 事業経営が苦しいが故に切ってしまった日本側(経営者)にも
 大きな問題があるわけです!

さて,ルネサスは甦るか? 
今週の日経新聞の特集記事 『迫真』 では
再建途上のルネサスエレクトロニクスが革新機構に資本注入される前後の話が
事実に基づいて綴られています.

日本のモノづくり,特に電機業界の低迷は,
その業界で働く我々だけではなく,日本全土に不況の風を吹きつけました.
かつての,光り輝いていた頃の日本のモノづくりはどこに行ったのでしょうか?
これは経営学の研究で論文になるようなテーマです.

トヨタ,日産,キャノン,日本を代表するこれら企業は
ルネサス救済に動き出していることは周知で,
これがうまくいかないと電機業界だけではなく自動車業界も
負の影響を受けることになります.

現にプジョーは大赤字とのことで(今日の日経新聞)
自動車だから儲かっているわけではなく,
トヨタもホンダも競争力があるが故に儲かっているわけで,
その源泉に半導体の寄与が無かったとは言えません!

 自動車と電機の各々の業界が Win-Win になることが望まれます!