富士通 5000人削減へ, 4500人は移転で合計9500人減員 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

富士通 5000人削減へ, 4500人は移転で合計9500人減員

今日(2/8)の山梨日日新聞からです.
富士通は半導体事業の再編と欧州ビジネスの立て直しのため,
国外で9500人の人員合理化を進めるそうです.

先日(2/5)の日経新聞夕刊の一面にもありましたが,
今期(2013/03期)の赤字は1000億円規模の赤字になるとのことで,
NECに比較して業績は順調との業界推測は大きくはずれているようです.

 別件,
 NEC山梨の一部が村田製作所に一部買収されるとの記事もありました.
 (大月にある一風右風変わりな建物の会社です)
  従業員は30名が村田製作所に移るとあります.
  それにしても,昨今の村田製作所のM&Aは凄い勢いですよね!

  通信大手2社は 業績立て直しが道半ばのようですね?

話を戻して,ここでも問題となっているのが半導体事業です.
採算が取れない典型となってきているのが昨今の半導体ビジネス...
富士通子会社で最大規模の半導体工場である三重工場を
台湾大手ファンダリーのTSMCに売却とのことですが,
規模が規模だけに契約締結までには紆余曲折,まだまだ時間がかかりそうです.
 → これが売り抜ければ,富士通にとっては願ったり叶ったりです.
   経費は下がるし,人の整理は出来るし,
   富士通は会社(不採算事業)の売り抜きがうまい!

富士通のシステムLSIはパナソニックとの合弁会社で合理化を図るとのことで,
遅きに逸した事業の立て直しが間に合うのかが焦点になりそうです.
ルネサスのジョイントは国がらみの施策の関係で遅れていますので,
富士通がここでイニシアティブが取れるかどうかも
事業の立て直し,再建の道筋に大きく影響することでしょう.

ただ,富士通という会社,少々コストの感覚が無いところもあり,
儲け度外視の研究者集団といわれています.
研究者集団から事業家へ意識を切り替えられるかも大きな再建のポイントです.

残念ながら,良い技術が高い収益を埋めなくなってきている昨今,
採算を如何にして得るか,そんな事業形態に変えられるかも
目の前の大きな課題と言えるでしょう!

 いずれにせよ,不景気の波もあるので,
 不採算事業の立て直しは骨の折れるものです....