裸坊さん(はだかぼうさん) | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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伊東市池に伝わるお話です。
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             裸坊さん(はだかぼうさん)


                       著・山本悟

                       (池の歴史より)



池の水田に注ぐ鳴川の上流にワサビ田があります。



この先は今は通行止めになってます。
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ワサビ田の上の方に、三百年は越えたであろうと

思われる、モミジの大木が立っています。


その根本には、小さな石碑がひっそりと建てられて

います。


残念(ノДT) モミジの木までは行けない・・
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石碑の前を行き来する山道は、池の村から矢筈山の

肩辺りを越え、中伊豆の姫の湯や菅引の方へと

続いています。


昔は舗装されていないこの道を通って中伊豆まで

行ったそうです。
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天保(1830~)のころのこと。

名もない男がどこからともなく池の村にやって来ました。


男は山の峰近くに立ち昇る煙を見て、食い物にありつく

種が見つかったぞと、ポンとひざを打ちました。


急ぎ足で山道を登り、炭焼き窯の所までたどり着くと、

息つく暇もなく、落とし(おとし)と呼ばれる、土がむき出し

の急な斜面を駆けあがりました。


十丈(じゅうじょう)(約三十メートル)程行った所に、

伐り倒された原木が重なり合ってました。

男は枝の落とされた原木のクヌギを高く持ち上げ、思い切り

遠くへ放りました。

原木は大きく跳ねると、斜面を滑り落ちて行きました。


池の田んぼ
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炭焼き山での仕事が一月余りも続いたある日のこと。

男はいつものように窯の近くへと木を寄せる仕事を

手伝っていました。

ところが、運悪く男の投げた木が、窯のそばで仕事をしていた

おふくろさんの頭をかすめて、がけ下に飛んで行きました。


モンシロチョウがここを離れずに舞っていた(*_*)
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「ふてえ野郎だ!!」


母親の叫び声を聴きつけた息子は、駆け寄るなり男の

襟首をつかんで、山道を村までひきずりおろしました。


「おっかあはな。危うく命を落とすところだったぞ」


いつの間にか集まって来た村人達は、息子から話を

聞かされると、男をその場にたたきのめしてしまいました。


「この穀(ごく)つぶし。恩知らず」


夏の空だけど、秋を伝える稲穂
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男は着物をはぎ取られ、村から追い出されました。


「わざとしたんでねえ」


姿を見せなくなってみると、別れ際の男の一言が、村人

達は気になり出しました。


そこで男の去って行った後を追ってみると、男は大きな

モミジの下にうつ伏せになって倒れてました。


モミジを見れなかったので、池の山神社に来ました。
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どこをどうやって、ここまでたどり着いたのでしょう。


「まだぬくもりがあるぞ」


村人達は仏になった男に手を合わせました。

そして無縁仏として葬ってやりました。


やがて村人達の手によって、モミジの木の下に小さな

石碑が建てられました。

石碑はいつか裸坊(はだかぼう)とか、裸坊さんとかと

呼ばれるようになりました。



伊東市の名木 ツガ


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ところが別の所に道路が開通すると、裸坊さんの石碑を

訪れる人はいなくなりました。


一説では、通りかかった旅の坊さんが大雪のために、

ここで行き倒れになったのを祭ったんだとも言われて

います。


池の里に行く途中にあります。

道祖神 せえのかみさん
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野菜などが、50円~100円で売っていました。
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