青物づくしの詫び証文 (伊東市 八幡野) | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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ふるーい民話ですが、昭和62年に編集されて伊東郷土研究会

さまにより発行されています。

民話は語り継がないとほろびてしまうかも知れません。

民話を味わいながら、郷土も味わってみたいと思いました。



青物づくしの詫び証文     小林一之


ずーっとむかし、八幡野(ヤータナ)の浜に、たいそうトンチのいい(エエ)、

チャーという男がいてナサ、

この男は春安(しゅんあん)の弟子でたいへん出クチのうまい男でな。


ある年のことだ。

池村の祭りに、八幡野(ヤータナ)の若い衆(シ)が芝居見物に

出かけたってサ。


芝居が終わってから、八幡野(ヤータナ)の若い衆(シ)と池村の

若い衆(シ)がハッケヨイ、ハッケヨイ、相撲をとってな。


八幡野(ヤータナ)の村いちばん強い男がお前、力いっぱい

池村の男を地ベタに、投げつけたサカイ、


デカイデカイ、コブタンコ、ここでお前(マイ)、イッキにあやまれば

いいもの(エエモン)を、詫もいれないで、そのまんま帰(カイ)って

きたあもんで、池村じゃあお前(マイ)、エライ、騒(サー)ぎだった。


それからというもの(モン)、池村と八幡野(ヤータナ)の若い衆(シ)

は、ナブラになっちゃあ、喧嘩ばっかり、していたあって。




ある日、また派手な喧嘩オッ始めたんで、

これを見かねた春安とチャーが仲裁に入ってナーサ。

ソンデッカラに、お前(マイ)、トンチの名人チャーが、

筆と紙を取り出すと、さらさら詫び状を書いてな、若い衆(シ)に見せたってサ。




おんち、さいれいに、イモをとり


イタコンブをくわせ、イチゴのくいわけ


ハス、ナス、ところ、リンゴーの


あかいしゅう、ナメシに、しゅんあんざら、たちあいスマシジル



もし、ワケギより、コショウ、カラミそうらわば、ワラビども、


まがりいで、ラッキョあめ、スミソも、ゴマショも、ナイカケもうさず、


よってクワイのごとし。


                       やわたの あかいしゅう

いけのモリのヤクミしゅう殿




むずかしい顔をして読んでいた池村の若い衆(シ)は、

だんだんと、この意味を理解。


アッハッハ、アッハッハと腹をかかえて、まずは、めでたしー。


今の伊東の池
ちーさんのブログ


あっはっはと笑う意味が良く分からないけれど、語呂合わせの言葉遊び

ということです。


どう解釈していいのか難しいですね。


謎解きみたいなのがまた面白いですが・・・。



おねがいドスコイ力士9。



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