経団連米倉とモンサントとの関係 | 堕ちる日本

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モンサント遺伝子組み換え種子を拒否するカナダ農民 Democracy Now !

モンサント社から理不尽すぎる特許侵害の訴訟を起こされ、戦い抜いて勝利したカナダ農民
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65776739.html

ゲンダイ「なんで経団連の米倉は狂ったようにTPPに推進してるか教えてやるよ」
http://blog.livedoor.jp/joujakuvip2ch/archives/65777051.html

衆議院予算委員会での田中康夫氏が、住友化学とモンサント社との長期協力計画に言及。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775032.html

遺伝子組み換え食物の危険性を知らない、あるいは過小評価している人も多いと思います。是非このビデオを見てください。

これは、自分は遺伝子組み換え食品を食べないからいいや、という話ではないのです。更に、もしTPPが通れば、おそらく遺伝子組み換え食材の表示義務はなくなります。いや、義務がなくなる以前にモンサントの圧力で表記できなくなるんです。

米モンサントという企業は非常に危険な組織です。それはこの企業がいままで規制や監視の目に晒されてこなかったからです。挫折を知らないからです。サブプライム以降、アメリカでも金融業界の倫理問題が問われるようになってきました。大手企業もいくつか潰れ、金儲けのためなら金融機関は何をしても良いという風潮は縮小しつつあります。投資には何らかの規制が必要だと皆が考えています。それに対して、モンサントのような企業は消費者から厳しい批判を受け事業の見直しを迫られた経験がありません。だから彼らはなんでも自分たちの思うようになると思っている。

ここで、モンサントの金儲けの仕組みを知らない人のために簡単に説明します。

まず、昔ラウンドアップという除草剤をモンサントが開発しました。ラウンドアップの成分のグリホサートは非選択性の除草剤、つまり雑草だけでなく作物も枯らしてしまうタイプの薬品です。グリホサートは通常原液を50倍から100倍程度に水で薄め、それを霧状に目標に対し噴霧して使用します。葉や茎に付着した薬品は4日程度で根まで浸透移行し、植物の細胞壁の生成を阻害し枯らします。グリホサートは直接付着した植物にしか効果がなく、土壌に落下した分は速やかに無害に分解されるとのこと。また効能が植物特有の細胞壁に対するものであるため人間や動物昆虫などには無害とされています。

グリホサートの特許は既に切れているため、安価なジェネリック品が大量に出回っています。ラウンドアップという商標を使用している製品はブランドとして高めの値段を付けていますが、そうでないものは本当に安く手に入ります。除草剤としては前述のとおり毒性が弱いので取り扱いがしやすく、園芸用としては日本でも最も多く使われている薬剤だと思います。ただし、農作物用としては非選択性という特性から使い方が難しいようです。

さて、このラウンドアップの発明者であるモンサント、なんとこの薬品に耐性がある作物を遺伝子組み換えによって作り出すことに成功しました。グリホサートの成分を分解してしまう酵素を持つ作物です。いま一般に遺伝子組み換え作物と呼ばれているのはこのモンサントが開発した作物のことです。

グリホサートに耐性がある作物は除草作業が革命的に楽になります。いままでの除草剤だと、どうしても雑草の種類によって複数の薬品を使い分けたり、作物への影響を考えたりしなければなりませんでした。その苦労が不要になるのです。

このためモンサントの遺伝子組み換え作物はアメリカで爆発的に普及しました。モンサントはこれを特許で完璧に防御します。更に、モンサントはこれら遺伝子組み換え作物を種子が子孫を残せないタイプへと切り替えます。これによってアメリカの穀物農業は完全にモンサントにコントロールされる状態になったのです。

モンサントによる支配を望まない農家はモンサントの種を使わなければ良いではないか。上の動画でも指摘されているとおり、それができないんですよ。隣の農家がモンサントの作物を栽培し、それが自分のところのものと交配してしまう。そしてその交配した作物からとれる種は発芽しなくなるんです。更に、恐ろしいのは、その望まないモンサントの作物の雑種を育ててしまった農家が、モンサントに自分たちの遺伝子組み換え作物を盗んで栽培したと訴えられているわけです。ありえないでしょ。何故そんな言いがかりが通用するのか。それはカナダがNAFTAを受け入れたからです。もしTPPを日本が受け入れてしまったら、これと同じことが日本でも起こるんですよ。間違いなく。この危険性がわかりますか?


日本のTPP賛成派はTPPによって日本の古い既得権が打ち壊されるだろうと期待しています。しかし、その破壊によって新たに取って代わるのは、アメリカの古い既得権の象徴であるようなモンサントという巨人です。つまりいまの日本式の理不尽がアメリカ型の理不尽に入れ替わるだけのことです。そしてそのアメリカ型の理不尽である作物メジャーのアンタッチャブルさ加減というものは完全に狂気の領域にあるのです。

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