何ヶ月ぶりのブログ更新でしょう、だいぶサボりました。ごめんなさい。
ある前科者の方から「ブログ辞めたんですか?」と聞かれたのが10月末。これだけ更新をしていなければ逮捕された!?と思われがちなのが我々前科者ですが、湯浅はしぶとく(?)社会生活を送っております。
読者の皆さんにご報告したいこと、書きたいことが山ほどありますので、一つずつ書いていきます。
満期から2ヶ月後の逮捕
2021年、Yくん(20代前半)は薬物で逮捕され、島根あさひ社会復帰促進センターに服役していました。文通を続け、昨年末に模範囚として出所しました。
出所後に通話をし、前科者座談会に一度参加してくれました。適度な間隔で「元気にしてる?」といった他愛のないLINEを続けながら、Yくんは今年9月に無事満期を迎えました。
Yくんのお母さまはとても義理堅い方で、碧の森に毎年お歳暮を送ってくださいます。お母さまから「住所はこちらであっていますか?」という連絡があったのが11月20日。
4日後の11月24日、Yくんが逮捕されたという連絡がありました。
スリップしたら、何となく分かります
適度な間隔でやり取りするLINEで、何となくYくんがスリップしていることに気付きます。
※スリップ→薬物やアルコールで言うと再使用・再飲酒※
100%合っているとは言えませんが、なんとな~く、LINEの文章に違和感を感じたりするものなんです。
Yくん滑ったな。さてどうするか……。
湯浅は止めない
分かっているなら止めろ!
なんで止めないんだ!
止める責任があるだろう!
というご意見もあると思いますが、私が「スリップしてるよね?止めよう?」と言ってYくんが薬物を止められるなら、喜んで説得します。
叱責や説得で依存症が治るならこんなに簡単なことはありません。依存症の病院や自助グループ、ダルクやマックなどの回復施設も必要なくなります。
なぜ依存症の施設がたくさんあるのか?それだけ回復したり、依存症から脱却するのが難しいからです。
止めようね、と伝えたところで止められないし、「コイツうるさいな」と距離を置かれるでしょう。Yくんに限らず誰でも、もちろん私も、そうなると思います。
Yくんに会いに行きました
12月2日(月)、Yくんに会いに大阪に行きました。
Yくんは職質を受け警察署に連行されましたが、取り調べを受けたあとに奇跡的に釈放されます。尿検査の結果が分かり次第、警察がお迎えに来るということでした。
満期から2ヶ月しか経過していないので実刑は確実です。収監される前に会っておきたい、そうお母さまに提案し、9時の新幹線で大阪に向かいました。
お母さまのお顔はYくんが服役中にZoomで拝見していましたが、実際にお会いするのは初めてです。食事をしながらYくんのこれまでの近況を伺います。
とても素直な子でした
私は今月45歳になりました。Yくんは20代前半ですので、私にYくんと同い歳くらいの子どもがいてもおかしくない、そんなことを考えながらの初対面でした。
文通をしているときも同じことを思いましたが、Yくんはとても素直でした。湯浅さんの言っている意味がよく分かりません、と正直に返信できる子です。
素直で正直なのはとても良いことですが、彼の人の良さを心根の悪い人間に付け込まれてしまいそうだな、という危うさを感じました。
歳を重ねて経験を積めば人を見る目を養うことができますが、まだ20代前半のYくんには少し難しいかなと思います。
前科者座談会のメンバーと会ってもらう
碧の森では月2回、前科者座談会というものを開催しています。前科者しか参加できないという、ある意味ハードルが高い座談会です。
※碧の森では前科者座談会に参加できる人を元受刑者と執行猶予者に限定しています※
前科者の皆さんの罪名は様々です。依存症という括りではなく「前科」という大きな括りで社会復帰を目指す、そんな会です。
座談会に参加してくれているSくんに、Yくんと会ってくれないかとお願いすると、平日にもかかわらず快諾してくれました。
SくんとYくんは同年代で、Sくんの罪名は薬物ではありません。
依存症者同士の繋がりも大切ですが、前科者という大きな括りの仲間が居ることを、Yくんに知ってほしいと言う想いがありました。
Yくん、Sくん、私の3人でコメダ珈琲でお話をします。
翌日、おはよう逮捕
この日、帰宅したのは23時半を過ぎていました。
お風呂に入っている間にYくんからLINEがあり、お風呂から出てすぐに返信をしましたが、深夜だったので既読になりませんでした。
翌日早朝、お母さまから逮捕の連絡が入ります。
私が送ったLINEは既読にならないままでしたが、後の取り調べで警察がスマートフォンを調べたのでしょう、3日後くらいに既読がつきました。
スリップは回復の過程
このあとの出来事はまた改めて書こうと思いますが、スリップは決して悪ではなく、回復に必要な過程だということを知っていただきたいです。
どんな依存症も、スリップをして新たな気付きを得て、またスリップして更に気付きを得て、この繰り返しになると思います。特に止めてばかりのころは。
支える家族からすればたまったもんじゃない。何度捕まれば気が済むの?いい加減にして、もっと意志を強く持って、あなたなら大丈夫。
私たちは周囲に迷惑をかけることに気付いていながら止められない。ダメな人間だ、何で止められないんだろう、最低だと自問自答しながら、嘘をついてでも依存に耽溺する。
依存症者とご家族の差はなかなか埋まらないし、互いを深く理解し合うのは難しいかも知れませんが、各々がやれること、出来ることを「続ける」のが大切です。
長い間ブログを放置しましたが、YouTubeの告知を含めてupを再開いたします。
毎週更新はできませんが、月2回を目標に更新できればと思います。
皆さまお忙しい時期だと思います。身体に気を付けて年末まで駆け抜けましょう!






