今回は、日野市のメインと言っても過言ではない(!?)、日野駅周辺をブラブラしちゃいます(某番組の言い方を真似てるわけではありませんw)。
さて、まずは駅から南西方面へ徒歩1分程度ぐらいのところに、宝泉寺があります。
向かいにある駐車場から、宝泉寺入口を激写。わりと車通り、人通りがあるので…撮るタイミングが難しかったですw。いろんな史跡を見てきましたけど、車道沿いにある史跡ってわりと多いですよね。その度、撮影に苦労しますね…とは言え、車や通行人から見たら、邪魔なのは間違いなく撮影している自分なんですけどね(^_^;)。
いきなり宝泉寺の入口を見ただけでは、何のことだか、さっぱりわからないと思いますが…このお寺には、天然理心流免許皆伝者であり、新選組の6番組長でもあり、皆から｢源さん」という愛称で親しまれた井上源三郎の墓があります。そして、この辺りこそ井上源三郎の故郷であり、近くには井上源三郎資料館（子孫の個人運営）もあります。
井上源三郎は、慶応4年1月5日（1868年1月29日）に鳥羽伏見の戦いで戦死しており、遺体は京都墨染欣浄寺（最近発覚!?）に埋葬されたそうなので、ここに源三郎の遺体が埋葬されているわけではありません。でも、その魂は、きっと故郷であるこの日野に帰ってきているでしょう。
さて、次は駅から南下して徒歩10分ぐらいのところにある日野宿本陣へ…
日野宿本陣入口。奥の建物もそうですが、入口の門も年季入ってます。この日野宿本陣は、江戸時代に建てられた都内で唯一残っている本陣の建物で、文久3年の翌年…元治元年に完成した建物だそうです。っということは、まさに幕末当時のまま現存している数少ない史跡ということになります（もちろん所々改修はしておりますが…）。
ここは、日野本郷名主を務めていた佐藤彦五郎が本陣兼自宅として使用していた建物です。ちなみに、佐藤彦五郎の妻は、土方歳三の実姉・のぶ。彦五郎は、歳三の叔父にあたり、生まれてすぐに親を亡くした歳三の父親代わりでもありました。そんな関係から、京都新選組時代、江戸帰還した時は、いつもここに立寄ったそうです。また、彦五郎は天然理心流免許皆伝者であり、近藤勇や沖田総司ら試衛館メンバーとの関係も深く、甲陽鎮撫隊が甲州に向かう時も、ここに立寄り、故郷に錦を飾っています（その時、既に幕府は無く、敗走中の新選組ではありましたが…）。
ちなみに日野宿本陣は、大河ドラマ｢新選組！｣放送を機に、本陣として、一般公開するようになったそうです。それまでは、意外ですが…蕎麦屋だったらしいです(超老舗の蕎麦屋って感じw)。もちろん、幕末当時は、蕎麦屋ではなく本陣だったんだけどw。
歳三が立寄った際に、よく昼寝していた部屋だそうです。何となくイメージできますねw。
その部屋から外を眺める。甲陽鎮撫隊として、新選組がここに凱旋した時、労咳で病に伏せていた沖田総司がこの場所で四股を踏み、元気であることをアピールしたと伝わっています。でも、ここまでが限界だったらしく、甲州には行けず、ここで引き返したとも伝わっています。何だか…微笑ましくもありますが、切なく過ぎるエピソードでもありますね…(T_T)。
ここは、函館で歳三から遺髪と写真を日野へ届けるよう託された市村鉄之助が、約2年間滞在していた部屋らしいです。当時、逆賊の汚名を着せられていた新選組の隊士だから、ほとんど外に出ることなく、身を隠すように…息を殺すように暮らしていたそうです。ちなみに市村鉄之助は、その後西南戦争で戦死したという説が有名ではありますが…実家に帰って、元新選組隊士だった兄･辰之助と再会、明治6年に病死したという説もあります。意外に後者の方が、現実的ではあります。
最後に大昌寺。ここは、上でも登場した日野盟主･佐藤彦五郎と妻･のぶの墓があるお寺です。言い忘れました日野宿本陣の近くに、佐藤彦五郎新選組資料館もあります。
っということで、3回連続してお送りした日野史跡巡り、いかがでしたでしょうか!?。日野は土方歳三、井上源三郎の故郷、その関係さを考慮すると、新選組の源泉とも言える地ではないでしょうか。
何回か足を運んでるのと、時間が無かった理由から、今回は行きませんでしたが、新選組ふるさと歴史館もあります。ここは、新選組の史料がいっぱい展示されており、コスプレや天然理心流体験もできます(っというか、以前行った時はできましたw) 。新選組ファンは、大興奮すること間違いなしの場所です。
何回行っても、いい場所ですね日野は！！…もちろん京都もそうですが！！w。では、また！！