20111028日(金)、東京の日比谷音楽堂でJDFが主催する「創ろうみんなの障害者総合福祉法を!10.28JDF大フォーラム」が開催されました。
いずみ野福祉会TOPICS

全国各地から1万人を超える障害者・家族・関係者らが参加し、新法・障害者総合福祉法に反映させる要求や期待、運動の決意が訴えられました。

JDF加盟団体は下記の通りです。

日本身体障害者団体連合会/日本盲人会連合/全日本ろうあ連盟/日本障害者協議会/DPI日本会議/全日本手をつなぐ育成会/全国脊髄損傷者連合会/全国精神保健福祉会連合会/全国社会福祉協議会/日本障害者リハビリテーション協会/全国「精神病」者集団/全国盲ろう者協会/全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
いずみ野福祉会TOPICS


いずみ野福祉会TOPICS

以下、10.28JDF大フォーラムに参加した、いずみ野福祉会職員平林さんの感想を掲載します。

平林侑理

 「創ろう みんなの障害者総合福祉法を!10.28JDF大フォーラム」に参加してきました。

 このフォーラムでは「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」(骨格提言)の実現に向けて、各障害者団体の願い・要求が「期待トーク」という形式で訴えられました。

 そこで感じたのは、団体ごとの主張がいかに多様であるか、また、その団体に所属する個人にもそれぞれの境遇と主張があるはずだということです。その違いを尊重し合いながら共に動くことの難しさを思わずにはいられません。

 それでも、フォーラムでは「私たちが持続的にまとまることが骨格提言実現のために不可欠」であると述べられます。人数が増えるほど、目指すものへの道のりが険しいほど連帯は困難になりますが、それだけに生まれるエネルギーは強いです。そして、障害者の願いを現実にできる総合福祉法をつくるためには、このエネルギーが必要です。

 では、差異を越えて力を合わせる方法は何なのでしょうか。私は大フォーラムに参加してみて、他の団体・他の人の声に耳を傾けることが答えのひとつではないかという感想を抱きました。さらに、ここから持ち帰った声を各地域で広げていくことも大切です。それは、まとまりを広げていくことに繋がると思います。

 私自身がフォーラムで話を聞いて印象的だったのは、障害によって社会との関係が結べなくなってしまうという訴えの共通性です。ただ、彼らは実際には「障害によって」ではなく「社会によって」社会から切り離されてしまっています。彼らが自由な選択と決定によって社会へ戻れるように、そこで望む生き方を選べるようにしたい。そのために福祉職としてどのような態度であることが誠実なのか、常に自らに問い続けたいと思いました。