地上配備型迎撃ミサイル「イージス・アショア」について河野大臣は撤回を明らかにした。
このイージス・アショアについては候補地の秋田・山口両県を巻き込んで住民の安全等の視点から懸念する声が強かった。
イデオロギーの問題は別として、私は以前から迎撃ミサイルの能力に疑問を持ってる。これまでも、このブログで触れてきたが、
本当に撃ち落とせるのか。仮に撃ち落とせたとしても数発程度であり、我が国に数百発と向いている北朝鮮のノドンミサイル等を撃ち落とせる能力はないのではないかと考える。
防衛省側がブースーター落下の危険性の除去が出来ない事による断念と述べているが、今週発売の週刊文春には別の問題点を指摘している。いずれにせよ、国防で過度に迎撃ミサイルを絶対視する考えは危ない。
「米軍の北朝鮮攻撃と平和ボケ日本」
https://ameblo.jp/izki-toyama/entry-12265263262.html
私は国防はイデオロギーで語るべきではないと思う。しかしながら、国防を語る時に賛成派も反対派もイデオロギーが背景にある勝手な思い込みに偏りがちの部分がある。
敵基地攻撃能力の保有の議論もある。私の考えは過去の国会でも憲法との問題はクリアになってる敵基地攻撃能力保有の議論はすべきだと考えるが、事は簡単ではない。
ユーゴ紛争直後にベオグラードでNATO軍によるセルビアの政府機関を狙ったピンポイント攻撃の実情を見ているが、機械だけそろえて簡単にできるものではない。内部に協力者がいないと無理だ。
対外諜報能力に長けていない我が国が、ほぼ鎖国といっても過言ではない北朝鮮に有力な協力者を敵基地攻撃を誘導してくれる協力者を簡単にそろえる事は不可能に近いのではないのか。
これらが抜けて、何もしらない国会議員達が遊び半分程度で議論をすると結果の伴わないものを作りだす危険性はある。