朝鮮半島を巡る情勢が穏やかではない。はたして、アメリカは北朝鮮攻撃に踏み切るのだろうか。

 

そのような中、外務省は韓国滞在者や渡航者に対して朝鮮半島情勢に注意を施す「スポット情報」を発表した。テレビや新聞などの報道で国民もなんとなく不穏な動きがあるというのは察しているが、危機が迫っているという感じでは多くの国民は感じ取ってないないのではないかとも思うし、どこかで「何とかなるさ」と思っているのかもしれない。

 

また、国会の方もこの朝鮮半島ならびに我が国に迫りくる危機に対して何か能天気な対応で森友学園問題の質疑を巡り国会が空転し衆議院では審議が全委員会で止まるとか・・・。太平洋戦争以来の我が国が他国により攻撃を受けるかもしれないリスクが高まっているのに、ほんと「平和ボケな国家」の国会です。安全保障委員会や外交・防衛委員会で韓国にいる邦人保護の問題や、仮に攻撃を受けた場合の国民への伝達方法に関してしっかりと議論してもらいたいものです。

 

この朝鮮半島有事の問題はアメリカが北朝鮮への攻撃に踏み切った場合にどのような展開が予想されるのか。ベストなシナリオはアメリカ軍が想定する限定攻撃や斬首作戦が成功裏に完了する事だが、アメリカ軍のこれまでの攻撃と今回の北朝鮮が大きく異なるのは彼らは反撃する能力があるという事。その矛先として向けられるのは韓国や我が国の可能性が大いにあるという事だ。

 

アメリカは同盟国に対して11日までに、北朝鮮がミサイルを発射した場合は迎撃すると伝えているようですが、日本国民を含めて多くの人々はどこかでミサイルは迎撃できるのではないかと感じているのかもしれない。果たして、実験どおりに迎撃できるのだろうか。北朝鮮が持つミサイルの保有数と我が国の持つ迎撃ミサイルの保有数も開きがある中で万全に迎撃出来る体制があるとも思わない。どこかで、彼らの発射するミサイルは全て防いでやるという幻想が国民の危機感を鈍らせているようにも感じる。

 

国民はある程度は覚悟を持たなければいけないし、仮にミサイルが発射されたと知ったとしてもすぐに屋内退避するべきであり、遠くにある体育館や公民館に逃げ込もうとするのは私はやめておくべきだと思う。

 

いずれにしろ何もなければよいが、今は太平洋戦争以来の危機に見舞われる可能性も否定できない。