幕が閉じた後に思うこと | 伊是名の会☆ブログ

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伊是名の会の公演写真やイベント、お稽古の様子や、メンバーのあれこれを公開しています♪

唐突ですが、皆さんは周防正行監督の
『Shall we ダンス?』をご覧になったことがあるだろうか?

しがない中年サラリーマンが社交ダンスに出会い、
かくかくしかじかで・・・という物語。

その映画のワンシーンに主人公のサラリーマンが
駅のホームでステップを踏み、
トイレでもくるくるスピンしているという
場面が出てくるのだが。。。

公演前の私の姿も、まさに
そのサラリーマンと重なっていた。

彼と同じように、駅のホームでは
公演のステップをついつい踏んでしまうし、
会社のデスクの下でも
密かに両足はリズムを刻んでいる。

そんな、不可解なOLと化していた(笑)。

だって、仕事で稽古に行けないことも多々あるから
できるだけ動きを体に染み込ませなくては!と
iPodで公演の曲を聴いていると、困ったことに
自然と体が動いてしまうのだからしょうがない。

昔、駅のホームによくいた、傘をクラブがわりに
ゴルフの素振りしているおじさんにも
通じるものがある。
(そういや最近あんまりいないね、そういうおじさん)

そんなおじさんを横目で見ていた私だったが、
今は気持ちがよくわかる。

うんうん。おじさん、わかるよ。
体が自然と動いてしまうんだよね、
そうせずにはいられないんだよね、と。

つまり。

shall we~のサラリーマンも、
ゴルフの素振りおじさんも
不可解なOLも・・・熱中しているのである。

人生において、熱中できる何かに出会えるということは
本当に幸福なことだと思う。

大人になってから、こんなにもがむしゃらに、一生懸命に
純粋に打ち込めて、その先にある言葉にできないくらいの
感動や充実感を味わえるなんて、
そうそう無いことだと思うから。

しかも、この幸福を最高の仲間と味わえるのだから
これはもう私の人生における宝物といって過言ではない。

時々ふと、もし伊是名の会に出会っていなかったら
何をして人生を過ごしていたかなと思うことがある。

今となっては伊是名の会のない人生なんて、
想像もできないけれど。
きっと今のような熱を帯びた人生じゃなかったかも。

30年間生きたなりに
人生には泣きたくなるような辛い出来事も
絶望しそうな悲しい出来事も
思わず笑みがこぼれる幸せな出来事も
山あり谷ありでいろいろあるけれど。

伊是名の大切な仲間と踊りが、
いつも寄り添っていてくれるから
これからも限りある人生を最大限に
謳歌できるような気がしている。

幕が上がれば必ず、下りる時がやってくるし
人生も始まりがあれば、必ず終わる時がくる。

そんな限りある時間だからこそ、
何かに熱中して一生懸命になれる素晴らしさを
また、噛み締めている。

伊是名の会に出会わせてくれた神様と
大切な大切な伊是名の会のみんな、
そして、いつも私達を陰から支えてくださっている
全ての方々に。

感謝の気持ちが届きますように。

by マキシ

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