伊是名で初めて舞台にたったのが、今回の舞台であるセシオンです。
杉並民謡協会主催の発表会でしたが、
その時の緊張は半端ではありませんでした

さて、時は流れ、20年以上過ぎた今年、伊是名の公演をこのセシオンで
出来る幸せを感じている余裕は、ありません

舞台前の1週間は、元々無口な私が、『醜童』の神経質な美人になります。
今回私が、苦労しているのは、正にこの『醜童』です

意地悪な美人に、「あなたは醜くて臭いから、別々に遊びましょ」
と言われて取り残されるブスの心情。
皆さんが良く良くご存知の事とは思いますが、この私には、全く理解出来ません。
そして、古典の組踊りでもあるこの曲を、元来物覚えが悪い私は、
音を何回聞いても、きちんと掴めないでいます。
あと、一万回聞いてみます

公演前は毎回そうですが、ダァァーと涙を流しながら、
(何故、私がこの踊りに選ばれたのか
)を、神様・仏様、師匠に訴えます


そして、なんで私は生きているのだろ?、ぐらいにナーバスになります。
唾も飲み込めない状態になります。
只、ご飯とスイーツは、盛々 食べます。
本番までは、突き指一つしないように、体をいたわりたいと考えます。
16日、私は本当に『醜童』をモノに出来るのか

本番を観て下さい

西田友子