三年前の私は、すごく焦りイライラしていた。
主人の転勤先から５年ぶりに戻った時、メンバーは暖かく迎え入れてくれた。
しかし、お稽古に参加してみると…出産を機に怠けた身体は全く動かず、
踊っていた曲も全く手も合わない。
ルーマニア公演に向けて完成しつつある群舞は素晴らしいが、
全くついていけない。
自信を持って踊るメンバーは、とても輝いていて…羨ましかった。
今さら手取り足取り教えてくれるわけもなく、後ろに付いてお稽古の日々…
腐りかけた時、４歳の息子が「ママと一緒に踊りたい」と…お稽古を始めた。
そんな姿を見ながら、踊りを始めた頃の自分を思い出していた。
何も考えず、ただ踊りが大好きで…師匠やメンバーが大好きなだけだった。
そこから気持ちを入れ替えて、自分が今、出来る事をやっていこうと考えた。
まず、お稽古を休まない・お稽古場に一番に来て、音源などを用意すること。
衣装を縫ったり…どんな形でも良いから、貢献することでした。
復帰してから丸３年…今回の公演は新しい演目も最初からお稽古に参加出来た。
多少の自信も取り戻すことが出来た。
踊り手だけでは、舞台は作れない。
裏方でたくさんの人が関わってくれてます。
どんなにケンカしても踊りを辞めろとは絶対に言わない旦那ちゃん…
イベントの為に、息子の面倒を、仕事休んで見てくれる姉達…
学校行事…踊りの為に話し合い、係を外してくれた息子のクラスのママ達…
私を助けてくれている全ての人達に、感謝の気持ちを全力でぶつけたい。
そして、見に来てくださる全ての方に…元気と笑顔を届けたい。
心を込めて踊ります。楽しみにしていて下さい。
よろしくお願い致します。
渡部 みみ&航平