嘘と言い訳 | ロサンゼルスの学習塾「優塾」の元塾頭のブログ

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カリフォルニア州において生徒数1位だった学習塾「優塾」の元塾頭による教育と子育てに関するコラム

宿題をやってこないと、よく嘘をつく子がいます。

「宿題はやったけど持ってくるのを忘れた」と言ったり、
宿題のプリントの途中を破ったり、
宿題の赤字のマークH/Wを、水(唾?)で消したり。
その時は、テキストのそこだけがピンク色になっていて、
怒るよりも呆れて笑ってしまいましたが。

一方で、よく言い訳する子がいます。
「現地校のプロジェクトがあって忙しくて、…」。
嘘と似ていますが違うのは、
多少は本当のことを言っているであろうし、
そして「なぜできなかったのか」
を長々と説明するということです。

嘘と言い訳、どちらももちろん良くありませんが、
どちらがより良くないと思われますか。

それは言い訳です。

嘘は、子供はよくつくものです。
ですがそれは歳とともに減っていきます。
大人になっても嘘つきな人はそれほどいないと思います。
しかし、言い訳は歳とともに減りません。
むしろ大人になると、なぜできなかったのかの
理由付けにますます磨きがかかり、
説明がもっともらしくなります。
そしてここが大事なのですが、
言い訳する人は伸びないのです。

以前、新人先生にそこそこ指導する技術はあったのに、
こちらが出した課題をやってこず、
なぜやってこなかったのかを理路整然と
流れるように説明する人がいました。
その人は、指導技術その他がまったく伸びなかったのです。
良いものを持っていたのに。

子供たちには、言い訳する大人になってもらいたくはありません。
子供が長々と言い訳をするようなら、しっかりと叱るべきです。