ロサンゼルス「優塾USA」の塾頭のブログ

ロサンゼルス「優塾USA」の塾頭のブログ

カリフォルニア州において生徒数1位の学習塾「優塾USA」の塾頭による教育と子育てに関するコラム

私井沢は去年秋から今年初めまで日本に一時帰国していました。

 

私が行っていた時期、ニュースは新型コロナ一色でした。

確かに、新宿や渋谷などの大都会では人の数は

例年よりも確実に少なかったのですが、

私が滞在していた神奈川県の駅前のスーパーなどは

普通に混んでいて、夕方には確実に密でした。

 

電車では座れないことはざらで、

立っているときに周りの人とどうしても接触してしまうくらいに

混んでいることもよくありました。

どんなに寒くても窓がちょっと開いていて寒かったです。

 

スタバだけはしっかり席を50%ほどにしていましたが、

ほとんどのレストランやカフェはアクリル板などが

設けてはあったとは言え、

席を制限しているところはほとんどありませんでした。

 

日本では連日のようにテレビで、感染者数を発表していましたが、

その発表の仕方も、

「東京都で過去最高」、

「火曜日としては過去最高」、

「死亡者が過去最高」と、

やたら「過去最高」という言葉が耳に残っています。

日本の報道機関って、不安を煽らなければ気が済まないようです。

 

人口1.3億人の日本では、

12月の一日あたりの新規感染者数2000~3000人(死亡者50人)。

一方、人口2900万人のテキサス州は15000人(死亡者200人)。

 

面積はテキサスの半分ほどで人口が4倍以上の日本が、

感染者数は5分の1以下、死亡者数も4分の1。

単純に計算しても感染者数、死亡者数ともに20分の1以下です。

日本は、スーパーでもレストランでもテキサスよりも

確実に混んでいて、

車がメインのテキサスに比べて電車が主な移動手段ですから、

普通に考えると日本の方がはるかに感染しやすいと思うのですが、

なぜでしょうね。

 

韓国、中国の感染者数を見ても(中国はあてになりませんが)、

アメリカやヨーロッパなどに比べると

押しなべて感染する率は低そうです。

やっぱり、東アジア人は過去に似たようなウィルスに感染していて、

このコロナにはある程度の免疫ができているんですかね。

ただ、いくつかの要因はあるように思います。

 

アメリカでは、コロナにかかると給与保障金が出たり、

コロナで亡くなるとお金が下りるから、

コロナでなくてもそれで申請しているケースがある、

と聞きました。本当でしょうか。

 

日本で子供がもうすぐ受験という親御さんにお会いしたんですが、

「今は検査なんか絶対に受けられない」

とおっしゃっていました。

受験シーズンの今、検査を受けない人は大勢いるでしょう。

 

また、日本ではレストランなどでは

必ず手の消毒と体温検査をされましたが、

アメリカはそれに関しては大雑把です。

世界一清潔好き(個人の見解)の日本人はやはり罹りにくいのかも

しれません。

あと、日本では、電車の中でもレストランでもあまり大きな声で

話している人を見ませんでしたが、プレイノに戻ってきて

優塾の近くのレストランにテイクアウトを取りに行ったら、

カウンターで10人ほどが大声で会話していて、

「これでかぁ」って思ってしまいました。

 

 

日本で、医療系の会社に勤めている大学の同期に会って

話す機会がありました。

彼は専門は電子工学ですが、

医療系の会社で医療機器の開発などをして、

お医者さんとも繋がりのあり、

さらに言えば、奥様が看護師で医療事情にはかなり詳しいのです。

 

彼が飲み屋で教えてくれたことを箇条書きに書きます。

 

・「東京都で1日に数百人感染って、

1日にどれだけの人が救急車で病院に運びこまれてると思ってるの。全然大したことない数字だよ」

 

どれくらい救急搬送されているんだろうと、

ネットで調べたんですがうまく見つけられません。

でも、東京都で救急車の出動件数が1日あたり2200件

というデータは見つかりました。

すべての人が病院に運ばれているわけではないでしょうが、

それにしても多いですね。

 

・「インフルエンザの年間死者数は

直接や肺炎などの間接致死も含めると1万人以上。

このコロナでは今まで1年で2000人いってないんだよ。(10月点で)」

 

・「『規制規制』って、失業率1%上昇で

自殺者が2400人増加するっていう統計が出てるんだ。

経済を殺して逆に何人が自殺してるか。

コロナよりも自殺で死んでる人のほうが多いんだよ」

 

たしかに、10月のその時点でのコロナ関連の死亡者数は

2000人弱でしたが、10月ひと月の自殺者は2200人。

これがすべてコロナの影響ではないと思いますが、

例年よりも高い数字だそうです。

 

・「今年の3,4月に比べて1日の感染者数が多くなったって言うけど、

検査している人は何倍にもなってるんだ。

比率から言ったら、下がってるくらいだよ」

 

その他にも、コロナに直接関係ないかもしれませんが、

興味深いことを言っていました。

 

・「日本人の血は、

何千年も動物と闘ってきた欧米人に比べてサラサラなんだよ。

これは医学界の常識。

日本人の外科医の腕は世界一なんだ。

なんでかって言うと、

日本人の医者は血管の縫合技術が高くないと血が漏れちゃうけど、

欧米では多少荒く縫っても血が漏れないから。

日本人は血が違うから、

欧米人に比べて新型ウィルスにも感染しにくいんだ」

 

そうなんだぁ、野菜ちゃんと食べよう。と思った次第です。

 

 

私が日本にいる間に流行っていたもう一つのものと言えば、

やはり、「鬼滅の刃」でしょう。

本屋に行ったら、こんな貼り紙がしてありました。

 

「全巻売り切れ」。

 

「全巻」って1巻から22巻まですべてですかぁ。

日本にいるときに発表されたベストセラー・リストでも、

1位から22位を「鬼滅の刃」の1巻から22巻

(順番はバラバラでしたが)が独占していました。

 

昔、ビートルズがビルボードの1位から5位を独占したことが

あったらしいですが、それ以上の歴史的偉業(?)ですね。

 

映画は連日記録を更新していました。

観ました。

感動して泣きました。

映画で泣いたのって、「タイタニック」以来かも。

映画が終わっても、そこかしこで泣いている人がいて

、泣いている人への配慮からか、

映画のエンドロールが流れている間も映画館は真っ暗なままでした。

 

街では、炭治郎、禰󠄀豆子の格好をしている子供を何人か見ました。

写真を撮りたかったのですが、

今はなにかと問題になりそうなので止めておきました。

映画館のシートは、

コロナの影響で1つおきに座れるようになっていました。

それでも日本で上映される映画の興行収入歴代1位を

獲得したのですからすごいですね。

 

 

いずれにせよ、

一刻も早くこのパンデミックが終息することを願って止みません。

子供に勉強を教えていると、つくづく感じることがあります。

「勉強と人生って似てるなぁ」って。

 

ここで「勉強」は学校に行っている間のそれを、

「人生」は大人になってからのそれを指します。

 

国語でも算数でもどんな教科でも、

生徒にとって簡単に理解できるところと、

すぐには理解できないようなところがあります。

 

簡単な所ではささっと進められて一息つけ、

難しい所ではほとんどの子供が苦労します。

まさに人生と同じで山あり谷あり。

他にも似てるなと思うことがいくつかあり、

それら共通点を挙げてみると、

 

1. 比較的楽なところと苦労するところがある。

2. 一つ壁を乗り越えても、次の壁がやってくる。

3. 人により、得意なものと苦手なもの、

  好きなものと嫌いなものがある。

4. 才能の違いがある。

5. ある程度以上の努力をしたものが勝者となる。

6. 人が助けてくれることもあるが、

  最後は自分で切り拓かなければいけない。

 

1については上にも書いたように、

生徒がすぐにも理解できるような簡単なところと、

たいていの生徒がすぐには理解できない、

または苦労するところがあります。

 

4年生で例を挙げれば、

すぐに理解できるところは「折れ線グラフ」などで、

これなどは子供も楽にわかります。

でも5年生で習う「割合」は本当に大変で、

ほとんどの生徒が苦労します。

たとえば、「服を定価の20%引きで買って5400円払いました。

定価はいくらでしょう」という問題がすぐにできる子はあまりいません。

 

国語では、漢字は誰もが苦手ですが、

その漢字の中でも簡単に覚えられる漢字と難しい漢字があったり、

漢字は簡単でも熟語になると覚えるのが難しかったりと、

その難易度は多岐に渡っています。

テキストに載っている文章でも、

比較的分かり易い簡単なときもあれば、

「なんでこんな難しいの載せるんだよ」と、

テキストを作った人を恨みたなるような難しい文章のときもあります。

英語や他の教科でも同じようなことが言えます。

 

それら勉強における楽なところが、

人生においては比較的楽に乗り越えられる、

または平穏に過ごせる時期に、

そして勉強で苦労するところが、

人生では問題が降りかかってくる時期や、

努力して壁を乗り越える時期に似てるんじゃないかと思うんです。

 

そして2。

勉強も人生も、難しいところが終わって

「やれやれ、やっと終わったか」と、ほっとするのもつかの間、

すぐまた次の難しい問題(局面)がやってくる。

結局、勉強では学校を卒業するまで楽はできませんし、

人生でも老後を迎えるまでは楽ができることはないのです。

 

3は、国語が得意で算数が苦手の子もいますし、

その逆の子もいます。

国算苦手でも英語だけがめちゃくちゃ得意な子もいます。

算数が得意な子のなかでも、

図形が得意な子や計算が得意な子に分かれたり、

英語でも長文読解が得意な子や

文法が得意な子に分かれたりします。

人生でも、人と接するのが得意な人、物を作るのが得意な人、

企画するのが得意な人、図面で設計するのが得意な人、

研究することが得意な人、お金儲けが得意な人などなど、

得意分野が人によって違います。

 

しかし、大人になって自分の好きで得意な仕事だけをやれる人って

あまりいないでしょう。

得意じゃない、好きでない仕事に就かなければいけないことも

あります。

でも、得意じゃないけど、好きじゃないけどやらなきゃいけない

勉強も同じです。好きじゃなくても

得意じゃなくてもやらなきゃいけないのです。

 

ですから、人生において好きじゃないことでも

我慢してやるという忍耐力を身につけるためにも、

勉強で好きじゃないところを

一生懸命やらなければいけないのです。

 

計算は嫌だから計算練習しない、

漢字は苦手だから書かない、

というわけにはいかないのです。

 

4。

「どんな子でも勉強できるようになります」、

「どんな子にも得意なものがあります」

などと綺麗ごとを言うのはたやすいのですが、

やはり才能の違いというのは厳然たる事実として存在します。

 

教えたことをすぐに理解し忘れない子もいれば、

なかなか飲み込めないしすぐに忘れてしまう子もいます。

集中力のある子もいれば、すぐに気が散ってしまう子もいます。

 

仕事でもそうで、いくつものマルチタスクを同時にこなし、

企画力もあり、一度会った人の名前は忘れないほど記憶力が良く、

さらには人を惹きつける魅力があり、

女性にもモテるという羨ましい人もいれば、

そこそこの人も、残念な人もいます。

 

でも、5。

やはり努力のないところに成功はありません。

才能の違いはあっても、

それを乗り越えるように努力をすればいいんです。

たしかに学校で一番になるのは努力だけでは

難しいかもしれませんが、

ストレートAだったら努力すれば不可能というわけではないでしょう。

今まで何人もの生徒を見てきた経験から言えますが、

日本やアメリカである程度以上の大学に行った子たちは、

一人の例外もなくすごく努力をしています。

そんな子たちの努力している姿をみると、

その後の人生でもうまくいくんだろうなぁと思います。

 

漫画『はじめの一歩』の鴨川会長(誰だよ)も言ってます。

「努力した者が全て報われるとは限らん。

しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!!」。

 

人生は、どれくらい努力するかが非常に大事なのですから、

その努力の重要性を勉強で覚えるのです。

努力をすればそれなりの成績(報酬)を得られ、

努力しなければ何も得られないということを、

子供たちは勉強を通して学ぶのです。

 

6。

勉強は結局は本人がやるかどうかにかかっています。

優塾は個別指導なのでその子に合わせて

丁寧に教えることが可能ですが、

それでも、その子にまったくやる気がないのなら

成績を伸ばすことはできません。

病気を治す気がまったくない患者に

医者がどんな治療を行っても、

病気を治すことができないのと同じです。

私自身、本当に成績が伸びたのは

自分でやる気になった中3と高3のときでした。

ただ、やる気になった時期が遅く短すぎましたが・・・。

 

人生だって、人が助けてくれることもありますが

、最後は自分で切り拓かなければいけないのです。

だいたいやる気のないやつは、誰も助けてくれません。

 

以上が勉強と人生の似ているところです。

人生について語っている素晴らしい歌がありました。

歌詞の「人生」を、「勉強」に置き換えてもまったく違和感がありません。

 

人生(勉強) 楽ありゃ苦もあるさ

涙の後には虹も出る

歩いてゆくんだしっかりと

自分の道を踏みしめて~~

人生(勉強) 努力が必要だ

怠りゃ誰かが先に行く

後から来たのに追い越され

泣くのが嫌ならさあ歩け~~

 (ちょっと改)

 

昭和の歌ですけど、ご存じですかね。

今月の教育通信のタイトルが、歌のタイトルです。

 

要するに、子供たちは勉強を通して

大人になってからの人生の練習をしているのです。

 

長い人生をできるだけ快適に有意義に過ごせるようになるために、

勉強を通して、難局の乗り越え方、

努力の大切さ、やる気の重要性、

ちょっとのことではへこたれない忍耐力などを学んでいるのです。

 

子供が勉強をやらなければいけない理由ですね。

10月、この教育通信で、

『カリフォルニア州とテキサス州の教育に関する違い』について、

書いたところ、何人かの親御さんが「生活の面での違いもあったら

知りたい」とリクエストされました。

実はそれについては、私がLAからテキサスに来た3年前の

2017年6月にカリフォルニア州の保護者向けに、

テキサス州ってこんなところ、みたいな感じで教育通信に

書いたことがあります。

今回、TXでは初めて、CAでは3年ぶりにもう一度

出させていただきます。

なお、3年経って気が付いた点について、※太字で加筆してあります。

 

テキサス事情

カリフォルニアの優塾の皆様、お久しぶりです。

私井沢は、30年ほど住んでいたカリフォルニアから、

この3月にテキサスはプレイノ市に引っ越してきました。

住んでまだ3カ月も経っていないので、

そこまで詳しくわかっているわけではありませんが、

カリフォルニアとの違いを書いてみたいと思います。

 

ここプレイノには、いろいろな人種が住んでいます。

なかでも多いのはインド人で、

場所によってはほぼ100%インド人という区域もあるそうです。

日本人は少数民族で、最近できたミツワに行ったら

日本人のお客さんは1割ほどしかいませんでした。

ジムによく行っているんですが、聞こえてくる言葉が

何語かさっぱりわからないものが多いです。

白人が英語以外の、欧米のでもない言語で会話しているのを

聞くのは妙に新鮮です。「何語しゃべってるの?」

と聞いたら、東ヨーロッパのある国の言語を言っていました。

LAで聞こえてくるのは、英語以外はほぼスペイン語と

日中韓国語だけですからね。

 

天気は日本に近い、でしょうか。雨もよく降ります。

風は毎日のように強いです。

この前、夜の10時にサイレンが大きい音で鳴り、

何事かと思っていると、20分後くらいにヒョウが降ってきました。

日本やLAでたまに降るようなかわいいものではなく、

大きさはゴルフボールくらいで、ものすごい音がしていました。

後から聞いたところでは、知り合いの車はフロントガラスが

割れたそうで、車のディーラーでは何台もの車が

凹んだりしたそうです。今回はまだましな方で、

大きい時は、野球ボールくらいになるそうで、

そんなときは学校も休みになります。

 

湿度のないLAでは日が沈むと途端に寒くなりますが、

こちらでは夜でも暑いことが多く、夜の12時にエアコンを

つけることもあります。

まだ経験していませんが夏はとてつもなく暑くなるそうで、

エアコンは夏の間3カ月ほどはつけっぱなし、

スーパーで買ったお肉が家までの15分の間に腐った、

なんて話をこの前聞きました。でもインドから来た人に聞いたら、

「インドの方が暑い」と言っていました。

だから本当はたいしたことはないんじゃないの? 

こっちは日本の夏で鍛えられてるんだよ。

楽しみです。

※ひぇ~~。ごめんなさい。やっぱり暑かったです。

1回家のエアコンが壊れて、死にそうになりました。

 

人はすごく親切です。

エアポートで係員が「ネクスト・プリ~ズ」と言っているのを聞いた時は、

「え? 『プリーズ』って言ったよね。

こういう係員て、ふつう不愛想なのに」なんて思いましたが、

その係員だけでなく、街のいろいろなところでLAよりも

親切にされることが多く、感動することが非常に多いです。

バスの運転手に道を聞いたらわざわざ降りてきて説明してくれたり、

店で聞いた時は店から出てきて道を教えてくれたりしました。

マクドナルドで若い女性店員に笑顔で接客されたときは、

「あれ? 知ってる人だっけ」なんて思っちゃいました。

 

ドアを譲り合うこともしばしば。この前、同じ年くらいのおじさんと

ほぼ同時にドアに来たので、お先にどうぞと譲ったら、

相手がドアを開けてくれて手で「どうぞ」みたいにされました。

女性にならともかく、オヤジがオヤジにドアを開けて譲るというのも、

なかなかないと思います。

こんなにみんな笑顔で親切なんだったら、

殺人事件なんかも起きないんじゃないか、

みたいなことまで想像してしまいました。

それくらいみんなフレンドリーです。

 

なのに! 車の運転は、みなさんめちゃくちゃ乱暴です。

俗にいう、「ハンドル握ると人が変わる」というやつです。

優塾のあるプレストン・ロードは街のメインの通りでもあり、

一般道なのに制限速度が55マイルでその速度に達するのが

難しいくらいですが、そこをみんなびゅんぶん飛ばしています。

LAでは30年経験したことがなかった、後ろにぴったりつけられる、

という嫌がらせをこちらではしばしば受けています

「すぐ先、信号赤じゃん」、っていう時でも、ぴったりつけられるか

、ビュンと抜かしていきます。

先日、後ろにつけられたときにルームミラーを見ると

老夫婦が乗っていて、思わず苦笑いしてしまいました。

普段は親切なのに、車の運転になると乱暴になるという意味では、

日本に近いのかな、と思います。

 

※後で聞いたら、テキサス州の事故率は全米でも

ワースト3だとか。

そしてなんと、そのテキサス州で事故の多い5か所のうち、

3か所が優塾のすぐ近くにあるとのことです。

運転にはくれぐれもお気をつけて。

自分が悪くなくても、巻き込まれることもありますから。

実際、優塾の先生も巻き込まれましたし、

親御さんの一人で、信号無視の車に横から突っ込まれて、

廃車になった方もいらっしゃいますし。

(お身体はなんともなかったので良かったです)

LAでは車がないと何もできませんが、こちらはそれ以上です。

歩道を歩いている人を見ることは、

まったくと言っていいほどありません。

自転車はサイクリスト以外、移動で使っている人を見たことは

ありません。

駐車場はLAよりも広いのに、

なぜか後ろから駐車する人が5%ほどいます。

それも日本に近いのかも。まあ、日本ではほぼ100%ですが。

 

その車に関して、こちらのDMVにテキサスの免許を

取りに行ったところ、

「先に車のテキサス・ナンバーをゲットしてからじゃないとダメだ」

と言われました。

「え? ふつう逆じゃないの? 車のない人はどうするの?」と聞いたら、

「I don't know. Nobody Knows.」と言われました。

不思議です。

 

テキサスは白人が優位でアジア人は差別されるかも、

みたいに思っていたのですが、そんなことはまったくありません。

レストランやスターバックス

(ちなみに、それ以外のコーヒー屋

「シアトルズ・カフェ」や「コーヒービーン」などはまったくありません)

などで、白人、黒人、アジア人などの人種の混じったグループを

よく見かけます。

 

LAでは、私の記憶違いかしれませんが、

結構同じ人種同士でグループになっていたように思うので、

こちらの方が人種間の垣根が低いような気がします。

白人の夫婦っぽいのが、黒人の子供を連れて食事をしているところを

たまに見ます。

「アダプト(養子縁組)したのかなぁ」なんて思いますが、聞けません。

 

日本人が経営していない日本食レストランが多いです。

去年の3月に下見に来た時、「(日本の地名) Sushi」という

レストランに情報収集に入ったら、

寿司シェフ同士がいきなり韓国語で話していて、

ウェイトレスにも韓国語。「あちゃーー」と思いましたが、

なんか情報聞けるだろう、と「日本人の客は多いの?」と聞いたら、

「さあ、先月LAから来たばかりだからわからない」って。

「まじかよー」って思いながら出てきた寿司を食べたら

「うまいじゃん!」。でも、「寿司食いに来たんじゃない」

と四カンだけ食べて「チェック・プリーズ」。

次の店に入ったら、寿司シェフがアジア人ですらなく、

結局その日の情報収集は諦めました。

 

この前、鉄板焼き肉の店「(日本の地名)

 Teppan」(こんな感じで日本の地名が名前になっている店が

よくあります)に入ったら、

ドレッシングから肉の味付けにいたるまですべてが甘く、

肉も赤身で脂肪分がなく、

さらにミディアムレアを頼んだのにウェルダンで出てきて、

甘くて硬いゴムを食べているようでした。

同じ席にいたテキサン(テキサス人)は「ベリーグッド!」と

言っていたので、テキサンにはこれがいいようです。

 

日本人の経営するおいしい日本食レストランもありますし、

毎月どんどん増えています。

ミツワのフードコートは毎日すごく賑わっていて、

各店の前には行列ができています。

でも、並んでいるのは日本人以外の方ばかりで、

日本食がアメリ人に定着したのだと実感します。

 

学校区は総じて良いです。

日本人が多く住んでいるというプレイノとその北のフリスコ、

昔から駐在員の多いコペルやその他の市も

ガラの悪い地区でない限りは、どこの学校でも悪くないと思います。

プレイノのいくつかの学校はインド人が非常に多く、

理数系教科のレベルが相当高いそうです。そのため、

学校でかなり苦労されているご家庭の方がいらっしゃいました。

 

これはトーランスで3月の講演会でも言ったのですが、

あまり勉強が得意でない子はそういうレートの高い学校は

避けたほうがいいと思います。

特に日本に帰る子でしたら入試で学校の成績は

見られても学校のレベルまでは見られないので、

レベルが中くらいの学校に通い良い成績を取ることを目指した方が

いいでしょう。

これはLAでも言えることです。

 

ちなみに、プレイノ市の高校は9、10年生と

11、12年生で校舎が別になります。

11、12年生のための高校をシニア・ハイ・スクールと言います。

こちらでは、夏休みは6月5日から8月18日までとなっていますので、

もうすぐ夏休みです。

ESLは、カリフォルニアに比べると恵まれていません。

日本から来たばかりの子はかなり苦労しています。

そういう意味では、

移民に対してあまり親切でない州のような感じがします。

さすが、リパブリカンの州ですね。

テキサスはもともと独立国家だったので、

テキサスに誇りを持っている人が多いです。

星条旗とテキサス州の旗はいつもセットで掲げられています。

州の旗もカリフォルニア州旗のような可愛らしいものでなく、

星条旗をシンプルにしたどこかの国旗と言っても

おかしくないものです。

こちらの人に聞いたのですが、テキサス州はアメリカに

併合されるときに、「独立できる」という条件をつけているそうです。

学校ではテキサスの歴史をしっかりやるようですので、

こちらに来る方は勉強しておいた方がいいかもしれません。

 

優塾プレイノ校はまだ始まったばかりです。

4月下旬に行った説明会には40人ほどの方がいらっしゃって、

子供の教育に熱心なのはLAの方たちと同じです。

何人かの元塾生にも会え、すでに生徒として通ってくれています。

 

とりあえずそんな感じです。

またいつか、ご報告しますね。

お元気で。

私井沢は、3年前にテキサスに来る前はLAの優塾にいました。

カリフォルニア州LA近郊のサウス・ベイ地区でン十年、

そしてここテキサス州プレイノ市で3年指導してきて、

2つの場所の違いについて私が感じた点を書きたいと思います。

 

本文では便宜上、「テキサスには…、カリフォルニアでは…」

とひとくくりに書いていますが、これは私が見た範囲でのことであり、

同じ州内でも場所によっては

まったく違うこともあるだろうことをご了承ください。

 

1.高校で習う数学の難易度

ハイ・スクールの数学、Algebra2、Precalculus、Calculusにおいて、

テキサスはカリフォルニアのだいたい

60%くらいの内容しかやりません。

 

テキサスには、Credit by Exam(CBE)というものがあり、

1,2回のテストで90%以上取れれば合格し、

その次の年にその教科の次に進めるというものがあります。

去年Algebra2のCBEで生徒を指導しましたが、

3カ月ほどの勉強で見事合格しました。

その子は理数系がもともと得意なこともあり、

最後の1カ月は週に2~3コマ来てもらいましたが、

もしもそれがカリフォルニアの内容だったら、

とてもではないですが3カ月の勉強では合格できなかったと思います。

最初に指導をリクエストされたときに、

カリフォルニアのAlgebra2しか知らなかった私は、その親御さんに

「Algebra2は難しいので、3カ月の勉強で合格するのは無理です」

と言ったくらいです。

 

今年も1人、理数系が得意というほどではない子が受けましたが、

その子も合格しました。それから考えてもテキサスの方が

内容としては易しいのかなと思います。

今、その子はPrecalculusを勉強していますが、

これについてもカリフォルニアよりもずいぶん易しいと感じます。

 

2.宿題の量

エレメンタリー、ミドル・スクールにおいては、

テキサスの宿題はカリフォルニアの3分の1ほどです。

宿題が大変だったため、

カリフォルニアの優塾のクラスで一番需要があるのは、

現地校のサポート(学校の宿題を指導する)クラスなのですが、

こちらではほとんどありません。

カリフォルニアでは、ハイ・スクールともなると、

「こんなに宿題出てるの? 明日まで?」

と驚くことが多かったのですが、こちらではほとんどありません。

 

ちなみに、PVのペン・ハイは

トーランスのサウスやウエスト・ハイよりも

宿題が多かったように思います。

ウエスト・ハイからUCアーバインに行った子が、

「大学宿題多過ぎ」と大変そうだったのですが、

PVから同じくUCアーバインに行った子が、

「それほど大変じゃないよ。ペン・ハイと変わらない」

と言っていましたから、やはり違うんですかね。

 

3.ESLの充実度

テキサスは共和党支持の州だからか、移民に厳しく、

カリフォルニアに比べてESLがあまり充実していません。

あまり指導体制はしっかりしていないようです。

 

4.英語の伸び方

ただ、LA近郊のサウス・ベイ地区は日本人がめちゃくちゃ多く、

一つの小学校に日本人が100人以上、

一つのクラスに日本人が7人、などということがありますので、

日本から来た子の英語の伸び方に関しては、

ESLが充実していなくても、

学校にほとんど日本人がいない環境のテキサスの方が

圧倒的に早いです。

 

早い子だと、英語ゼロの状態で日本から来て、

1年後には英語で話しています。

サウス・ベイから3年ほど前に来た子で、

サウス・ベイではそれほど英語が伸びなかったのに、

こちらに来てから急激に伸びた子もいました。

 

余談ですが、日本人の数の違いは、スタバでも実感します。

サウス・ベイ地区の特に日本人の多い場所でスタバに行くと、

日本人がいない方が少ないのですが、

ここテキサスでは日本人に会ったことは、

この3年で3回くらいしかありません。

 

5.英検の合格率

サウス・ベイ地区は英検試験会場が近く、

「ちょっと試しに受けてみるか」みたいな感じで

気軽に受験できましたので、

合格できなかった子は何人もいました。

かつては、英検の試験会場が

トーランス市にあるホテルだったので、

何人かの子供は一人で自転車で試験を受けに行っていました。

一方、テキサスからはLAやNYの試験会場まで

飛行機代とホテル代、

さらには付き添いの親御さんの費用も含めて

1000ドルくらいかかるので、

受験に対しても真剣で、

今までに優塾プレイノ校の生徒で、

受けた級すべてに不合格だった子は1人もいません。

 

6.州の教育にかける予算

カリフォルニアは年々教育の予算が削られていて

(特にシュワちゃんが州知事になったときに大きく削られました)、

学校からしょっちゅう寄付を要求するメールや手紙、

さらには電話をもらっていました。

ある親御さんがおっしゃるには、

学校ごとに寄付額を競争させたり、

寄付した家庭の名前をメールで公表したりと、

かなりえぐいそうです。

アートや体育、図書の先生を雇えず、

保護者が持ち回りでしていた時期もあったとか。

その点、テキサスは予算も豊富にあるようで、

学校の始業前、終業後にチューター制度があり、

勉強などを見てくれるので、

それもあって英語の伸びも早いのかもしれません。

 

7.スポーツの充実度

カリフォルニアでも子供にスポーツをさせることは

もちろんありますが、

テキサスの方がはるかに熱心です。

施設も指導員も充実しているようで、

優塾のあるプレイノ市の北のフリスコ市は

、『Sports Illustrated』という雑誌で、

子供にスポーツをさせるのに全米でNo.1の市、

として紹介されていました。

 

ただ、スポーツの種類に関しては、サーフィンや

水球、柔道、剣道などもあるサウス・ベイ地区の方が

豊富だったように思います。

 

8.日本人学校の数

ダラス近辺には補習校は1つしかありませんが、

LA近郊には土曜日の補習校が

「あさひ学園」、「西大和学園」、「ポラリス」など、

平日の補習校が「東西学園」、

全日制日本人学校が「西大和学園」と、たくさんあります。

 

9.塾の数

プレイノ市とその近郊には、

塾は優塾とenaの2つしかありませんが、

サウス・ベイ地区では、優塾、ena、育英、東洋、

寺子屋すみれ、無限塾、トーランスアカデミー、

MKラボなどなど、

幼児英才教育塾や補習塾から受験塾、

大学進学のための予備校まで、10校以上あります。

 

おまけ

2018年にフロリダ州の高校で銃乱射事件があり、

生徒や教職員17人が亡くなったとき、

テキサスでは学校の先生はそれに関して

一言も言わなかったそうです。

全米ライフル協会の影響が強いのか、

共和党支持の基盤だからなのかはわかりませんが、

民主党が強いカリフォルニアとの違いを実感しました。

 

以上です。

同じ国なのにここまで違うのかと、びっくりすることも多いです。

日本の県とは違って、州の独立性が高いんですね。

 

どうでもいい話ですが、「アメリカ合衆国」は

「アメリカ合州国」の方が、

United Statesにも合ってるしわかりやすいのに、

と思うのは私だけでしょうか。

正直に言います。子供たちにいろいろ聞きたかった。

どうしてここに来たのか、両親はどこにいるのか。

でも、さすがに聞けませんでした。

授業中に一つだけ、これくらいなら良いかな、

と思い軽く質問しました。

「ねぇ、兄弟何人いるの?」 そこにいた子供たちの答えは、

6人、6人、5人、6人。

内心びっくりしていると、将太君「知らない」。

 

園長先生がおっしゃるには「あの将太君は9人兄弟です。

9人全員がいろんな施設に分かれて入っていて、

ここにも彼の兄弟が2人います。

完全育児放棄の親で、彼を産んだその日に病院から逃げ出して、

生活保護をもらうときだけ顔を出していたんです。

今では手当てが親に行かなくなったので、

まったく顔を出さなくなりました」。

「それって犯罪じゃないですか」、

「そうですよ。そういうひどい親が多いんです。

直子ちゃんは親に殺されそうになって、

病院からここに入所したんです。親は今刑務所に入っています」

私が今まで生きてきた世界とは無縁の、

小説やドラマにしか出てこないような話ばかりでした。

 

一つ、心温まる話を。

ある日、園長先生が「今夜は子供たち全員、

焼肉を食べに行きます」。

聞けば、近くの焼肉屋『叙々苑』の店長の計らいで、

お店を一日貸し切りにして子供たちに

焼肉を思いっきりご馳走するという日が、

一年に一回あるそうです。

それを聞いて、

「子供たちはきっとお腹いっぱい食べるんだろうな」

と思わず胸が熱くなりました。

叙々苑さん、最高です!

しかし、食べ終わった後で子供たちが並ん

でお店の人にお礼を言っている姿を勝手に想像し、

こうも思ってしまいました。

「焼肉をお腹いっぱい食べるだけで、

お礼を言わなきゃいけないのか。

優塾の子供たちが、親に焼肉に連れてってもらって、

親に感謝するだろうか」

 

もう一つの施設、『あすなろ学園』。

生徒は工業高校1年の男の子が2人と、

高2の女の子が2人でした。

工業高校の子には、数学を教えました。

「学校、どこまでやってる? じゃ、その続きをやっていこっか。

この20日間で1年生の数学を全部終わらせよう」と言ったら、

「えー? そんなの無理でしょう」と笑っていましたが、

初日に教科書を20ページほど進め、

「ほら、このペースなら1年分終えるだろ。

これからどんどんペースを上げるから、しっかりついてこいよ」

と言った時は笑っていませんでした。

結果的に、数学は15日ほどで終え、

二人は自分たちのやり遂げたことに

びっくりしつつ嬉しそうでした。

数学が終わってからは英語をやりました。

 

途中、LA校の近藤先生が応援に駆けつけてくれ、

日本で突然、そこだけ優塾になったような感じがしました。

 

一人の女の子は、中学時代ほぼ3年間不登校だったので、

最低レベルの高校に通っていました。

学校の宿題を持ってきていましたが、

練習している単語は中2レベルでした。

初日から私が何を話しかけても完全無視。

内心「このやろー」と思いましたが、

一人で黙々と学校の宿題をやっているので、

「勝手にやってろ」と放っておきました。

何日目かに、英語の分からない問題を教えてからは

ちょっとずつ話すようになり、

面白いことに最後には彼女が一番私と話すようになり、

優塾が去年作った

東日本大震災支援のTシャツをあげたときも、

さっそく次の日に着てきてくれました。

 

ある日、ぼそっと「おととい、じいちゃんが死んだ」、

「それはそれは・・・。お葬式には出ないの?」、

「金無いから、葬式しない」。

葬式をしないなんて選択肢があるんだ。

またもや私の知らない世界でした。

 

もう一人の女の子は、大学進学を目指していたので

一番やる気があったのですが、

バイトをフルに入れていたので

私の授業には数回しか来れませんでした。

バイトはケンタッキーでチキン揚げ係。

あの殺人的な暑さの日本で、さらに暑い職場。

「暑そうだね」と訊くと、「うん。気温52度」。

52度! それで一生懸命働いて時給840円。

彼女たちは高校を卒業したら施設を出なければならず、

大学に進みたい子は高校卒業までに

100万円貯めることを奨励されているそうです。

それだけ貯めて、かつ奨学金をもらっても、

大学は夜間に行くかバイトを続けなければなりません。

 

普通、大学に行くのは私もそうでしたが、

以下のようなケースが多いんじゃないでしょうか。

大学に行く意味はよく分からないけど、

親が行けと言うからとりあえず行く。

学費は親が払ってくれるし、

生活費は毎月仕送りしてくれるし、

楽しそうだし、行っといて損はないかな。

それに比べて、働きながら大学に行くという、

苦労が目に見えている道を進むことを決めた彼女の、

なんと大人なことか。

その努力が報われることを、心から願っています。

 

彼女だけでなく、施設の子は高校を卒業したら

自立しなければいけません。

親に何かを出してもらうわけでも

お小遣いをもらうわけでもなく、

ましてや遺産をもらうこともない。

施設の人に相談はできるでしょうが、

金銭面のサポートは期待できません。

それこそ完全な自立ですね。

 

私は自分では自立していると思っていましたが、

今回、日本では実家に泊まっていましたし、

万が一、無一文になっても最後の最後には

頼れる場所があると思えるので、

まだまだしていませんでした。

自立するのは、彼女たちよりもずっと先になりそうです。

 

最後の日の授業が終わって、

「もし良かったらアメリカに遊びにおいでよ。

うちに泊めてあげるし、いろいろ案内するよ」

と何気なく言った自分の言葉がむなしく響きました。

彼らは、アメリカに来る旅費を

すべて自分で出さないといけないんでした。

高校を卒業して自活して、

アメリカに旅行に来るだけのお金が貯まるの

はいつになるのか。

軽々しく言うべきではありませんでした。

 

今回、勉強を教えながら、

施設にいる子達と優塾に来ている子達を、

あらゆる場面でどうしても比較してしまいました。

子供たち自体は世界共通でした。

施設の子と優塾の子で、

性格にも知能にもまったく違いはありませんでした。

ただ、学力には差がありました。

それは基礎学習をしっかりやってきたか、

やってこなかったかの違いです。

 

境遇はもちろん大きく違います。

施設の子達は焼肉をお腹いっぱい食べるだけでも、

誰かにお礼を言わなければいけないんです。

優塾に来ている子で、

焼肉に連れて行ってもらってお腹いっぱい食べて、

親にお礼を言う子はいないでしょう。

施設の子達はおそらく、

あらゆる場面でお礼を言っていることでしょう。

 

実際、私にも最後の日にお礼の色紙をくれました。

ある子は、心のこもった文章を書いていましたし、

あの将太君は、心温まる言葉を書いてくれていました。

たぶん、職員の人に「こう書けば良いじゃない」

と言われたのでしょうが、それでも嬉しかったです。

 

あらゆる場面でお礼を言わされる。

一瞬、かわいそうにと思いましたが、はたしてそうなのか。

何かしてもらったらお礼を言う、という人として最低限の礼儀を、

施設の子達は強制されながらも、

いろいろな場面で小さいうちから何回も練習しているのではないか。

気持ちはこもってないかもしれません。

嫌々かもしれません。

でも、そのお礼を言う習慣は、将来必ず役に立つはずです。

 

最後に。

施設の職員の方たちには頭の下がる思いです。

入所したときは、

大人に不信感を持っていたであろう子供たちを、

親に代わって無償の愛で養育されていました。

本当にご苦労様です。

私が施設で教えた子達は、

親の愛情をたっぷり受けて育った優塾の子達と、

なんら変わりませんでした。

 

おかげで私は、心のケアという

一番大変なことは一切しなくて済み、

学習指導だけに専念できました。

よって、私もそしてきっと子供たちも、

中身の濃い充実した時間を過ごすことができました。

園長先生と職員の方には大変感謝しています。

そして、1ヵ月も休ませてくださった優塾の先生、

生徒および保護者の方、本当にありがとうございました。

私、井沢は8年前の2012年から

毎年夏に日本に一時帰国した時に、

日本の児童養護施設で勉強を教えるボランティアをし、

アメリカに戻ってきてからそのことを

教育通信にてみなさんにご報告していました。

今年の夏はコロナの影響で日本に帰れなかったことから、

そのボランティアも初めて中止せざるを得なくなりました。

日本に帰ってもボランティアもできなかったでしょうが。

 

そこで、というわけではありませんが、

今施設に暮らしている子供たちの現状を

知っていただきたく、

2012年9、10月の2カ月分の教育通信を

出させてください。

なお、施設の名前、子供の名前はすべて仮名です。

内容も、特定されるのを防ぐため、

私が体験した事実を若干変更してあります。

盛ってはいません。

 

2012年9月 施設の子に勉強を教えて

私はこの夏、約1ヶ月の休みをいただき、

日本の児童養護施設の子供たちに

勉強を教えるボランティアをしてきました。

児童養護施設とは昔で言う孤児院ですが、

今では孤児はほとんどおらず、

大抵の子供には親がいます。

子供たちが親と暮らせない主な理由は2つ。

親からの虐待と、最近多い親の育児放棄です。

それで子供たちを親から離し、

引き取って育てているのが児童養護施設です。

 

ボランティアをしたのは、

愛知県にある

『元気な子どもの家』と、

『あすなろ学園』という施設です。

 

どちらの施設も幼児から高校生まで、

定員いっぱいの48人が住んでいました。

 

日本に着いた次の日、

最初に『元気な子どもの家』に挨拶に行きました。

 

園長先生に施設内を案内されているときに、

「うちの子達は、8割が親からの虐待を経験していて、

入ってきたときは情緒不安定な子が多く、

怒りをコントロールできなかったりするんです」。

壁にあいている穴を指しながら

「これは、子供が蹴った跡なんです」。

 

その後も、「うちの子達は、本当に学力が低くて・・・」、

「やる気がない子が多くて・・・」、

「20分も座っておれず、

学校でも教室を歩き回る子もいて・・・」などなど、

覚悟しておいて下さい、と言外におっしゃるので、

 

私は「子供はみんな天使だ、

なんて思ってないから大丈夫ですよ」

と教育者らしからぬ言葉を伝えると、

 

「それを聞いて安心しました。

ボランティアにいらっしゃる人のなかには、

子供が大好きで、

だけどここに来て理想と現実のギャップに驚いて、

すぐに辞めちゃう人が多いんです」

とおっしゃっていました。

 

同じ日にもう一つの施設、

『あすなろ学園』にも挨拶に行きました。

同じように施設内を案内され、

どんな子達がいるのか説明を受けました。

そこでも同じように、

虐待や育児放棄により親と強制的に離されている子が

多いとのことでした。

そこの施設では、小中学生には近くの塾から

ボランティアが来ているとのことだったので、

私は高校生を見ることになりました。

 

そのうちの一人、工業高校1年の男の子が

施設の人と話している最中に部屋に入ってきました。

彼が私に勉強を習いたい理由は

「視野を広げたい」だそうです。

15歳で言えますか?そんなこと。

 

そこで彼にアメリカの話、

仕事・職業の話、人生の話など、

1時間にわたって話しました。

15歳にそんな話をこんなに長くしたの初めてです。

彼は高校を出たら働くと決めていたので、

大学に行く高校生よりは

仕事や人生について考えていたのでしょう。

 

彼は親から虐待を受け悲惨な幼少期を送り、

5年前に施設に来たときは

精神状態も非常に不安定だったそうですが、

私と話した感じでは明るく素直で、

そんなところを微塵も感じさせませんでした。

職員の方たちの愛ある養育のおかげでしょう。

 

次の日から、両施設でさっそく指導開始。

まず、『元気な子どもの家』。

前日にあれだけ聞かされたので、

どんな子がいるんだろう、

とちょっと楽しみではありました。

子供たちがいる勉強部屋に入ると、

そこには小学生が8人ほどいました。

 

「こんにちは~。先生、井沢って言うのね」

 ボードに「いざわ」と書いて

「アメリカから来ました。よろしくね」

と自己紹介を5秒で終え、

「名前教えてくれる?」と一人ずつ名前を聞き、

井沢定番ギャグ「恵子」は「けーこ」、

「勇一郎」は「ゆー一ろー」とボードに書いて

軽く笑いを取り(小学生にはウケるんです)、

すぐに授業スタート。

夏休みの宿題を手伝うという授業をしました。

 

宿題は簡単でした。

何人かの子供は支援学級

(健常児クラスと障害児クラスの中間にあたる)

に行っていたので、

比較的簡単な問題をしていたようです。

 

教え始めて、

「まるっきり普通の子じゃん。

支援学級の子でさえ。

この子達が親から虐待を受けたり、

親に捨てられたりしたなんて、

なんか信じられないんだけど。

子供たちの態度、性格、知能、学力、やる気

どれをとっても優塾の子供たちと変わんないな。

いや、やる気は優塾の子達よりあるかも」、

なんて思いながら勉強を教えていました。

このやる気に関しては、

「勉強したくない」

という子は最初から来ていなかったので、

来ている子はある程度以上のやる気があった子、

ということもあります。

 

ただ、学力に関しては唖然とすることが。

 

ある6年生の男の子が比をやっていたので、

「比を簡単にするってのは、約分みたいに・・・」 

彼分からず。

「約分知らない?

(6分の4を書いて)

これを約分してごらん」、

「・・・」、

「まじ? 九九は言えるよね。7の段言ってごらん」。

彼、ほとんど言えず。

「じゃあ、(もっと簡単な)5の段言ってごらん」。

「ごいちがに」、

「えーーーーー?!!」。

 

結局彼は、4の段以降の九九がほぼ全滅でした。

九九ができないと言うことは、

かけ算、わり算、面積、体積、通分、速度などなど、

算数の単元はほぼすべてできないということです。

3、4年生にも九九がおぼつかない子がいたので、

急遽、彼らは九九の練習です。

 

結果を書くと、

その6年生の子は毎日私のクラスに参加してくれたので、

20日目には分数のかけわり算までできるようになりました。

最後の日に彼

に「やっと6年まで来た。

今まで、算数全然分かってなかったんじゃない?」

と訊くと、

ニコニコしながら、

「うん、テストいつも10点くらいだった」。

 

彼のように、

知能的には優塾の生徒と変わらないものの

学力は極端に落ちる子、

例えば6ひく2を即答できない4年生の子

などが何人かいました。

それは小学校の低学年で

まったく勉強をしてこなかったためです。

基礎学習の大切さを痛感しました。

と同時に、学校の先生は何をしているのか、

と憤りを覚えました。

いくらクラスに生徒が多いと言っても、

テストで毎回10点取るこの子が

九九ができないことくらい見抜けるだろう。

そうしたら補習をするなり、

宿題を出すなりするだろうに。

それを放置しておくとは、

怠慢以外の何ものでもない。

憤慨してそれを園長先生に伝えたところ、

「学校の先生には、

『施設の子だから勉強ができない』

と見られてしまうんです」

それを聞いて、

「普通っぽい子が支援学級ってのも、

まさかそのせいじゃないだろうな。

あー、俺がずっとここで教えれば、

『あの施設の子だから勉強ができる』

って学校の先生に言わせられるのに!」

と思いました。

 

え? 

うちの子、優塾で教えてもらってるけど、

誰にもそんなこと言われたことないって? 

あー、それはですね、えーっと、、、、

紙面がないので、またの機会に書きます。

 

さ、気を取り直して続きです。

もう一人、印象的な子がいました。

小学3年生の将太君。

学校でも20分も経つと

席を立つというのがこの子でした。

私の授業でも20分ほど経つと、

「もう、疲れた。

もうだめ」と泣きそうな顔

(ほんとうに泣きそうなんです)で言い、

椅子の背もたれにのけぞって

ほとんど仰向けになったり、

机に突っ伏したりしてしまいました。

 

私は、励ますようなことは一切言わず、

「そんなこと言ったって、

勉強はやらなきゃいけないんだから、

しょうがないだろ」。

「勉強なんか大っ嫌い!」。

「誰だって、勉強なんか嫌いだよ。

楽しくなんかないよ。

でも、やらなきゃいけないんだよ。

ほら、ここやってごらん」

 

彼はしまいには「あー、来なきゃ良かった。

あー、明日はもう絶対来ない。

あー、二度と来ない」

と言っていましたが、

「分かった、分かった。

じゃあさ、最後にこのページだけやってみよっか」

と私がまったく取り合わなかったため、

彼も「こいつにゃ、何を言ってもダメだ」

とでも思ったのか、

渋々それをやり、それが終わると

「お、できたのか、どれどれ? 

うんうんうんうん、おー、全部できてる。

じゃあ、最後の最後にこれも」

とさらにやらせ、

結局いつも1時間は勉強させていました。

 

それをご覧になった園長先生は、

「この子が1時間も椅子に座っているなんて・・・」

と驚いていらっしゃいました。

面白いことに、「もう来ない」と言いながらも、

彼は毎日のように来ていました。

 

つづく

今月は子供たちに書いています。
ルビを振っていませんので、読めない子にはできましたら読んであげてください。

「勉強しろ」と言われる幸せ
毎日毎日、「勉強しろ」、「宿題終わったの?」って、お母さんに言われる?
うっとうしい?
わかるよ、その気持ち。
でもさ、「勉強しろ」ってまったく言わないお母さんだったら、どうよ。
嬉しいって?
今はそうだよ。
でも、あとで大変な思いするんだよね。

先生(井沢)のお父さんとお母さんは、僕に「勉強しろ」って
言ったことが一度もないんだ。ただの一度もね。
言わないどころか、僕が宿題とかやってると、
父さんが「おい、真吾、おもしろいテレビが始まるぞ」
なんて、呼びに来るんだよ。
「いま行くー」、って勉強を止めて行く方も行く方だけどね。

自分からやる子だったから、親も「勉強しろ」って言わなかったんだろうって?
とんでもない。
まったくやらなかったよ。
小学校5年生の時、テストで0点取ったこともあるし。
小テストじゃないよ、期末テストだよ。
なかなかいないよ、0点取れる子って。へへへ・・・。

そう言えば、一度だけ父さんに勉強を教えてもらったことがある。
それは、分母が違う分数の足し算の仕方だった。
3分の2たす5分の4みたいな。
「通分」って言葉もなにも教えずに、
「こっちとこっちをかけて、こっちとこっちをかけて、最後に足すんだ」
みたいに手順だけを教えてくれて、
なんでこうやったら分母が違うのに足し算ができるのかみたいな説明はいっさいなし。
さっぱりわからなかったな。
でも、たった一度の勉強を教えてもらったってことで嬉しかったから覚えているのかも。
とにかく、子供の教育に関しては熱心ではなかった。

そんなだから、塾にも通ったことがないんだよね。
あ、そう言えば、中2のときに友達に誘われて、
5日間だけどっかの塾の冬期講習だったかを受けたことがあったな
そんで、行ったら1クラス生徒数30人ほどで座席があいうえお順で、
僕は名前が「いざわ」だから一番前の席だったんだ。
内心「げーっ! 5日間、ずっと一番前かよ」なんて思ってたら、
後ろの方の生徒が「目が悪くて黒板がよく見えません」
なんて先生に言ってるんだよ。
すかさず、「先生、僕、席替わってもいいですよ」って言ったら、
先生に「優しい子ねぇ」なんて感謝されたなぁ。
でも、5日間毎日行くのが嫌で嫌で、
宿題もやらず授業も聞いてなかったからなんの役にも立たなかったな。

親には「勉強しろ」って言われなかったけど、おばあちゃんには言われてた。
おばあちゃんは小学校3年生から旧制中学(高校)まで
学年で1番しか取ったことのない人で、
その当時、女性が大学に行くのが珍しい時代に
ある有名国立大学まで出てて、めちゃくちゃ教育熱心だったんだ。
うちの近くに住んでたんだけど、
そのばあちゃんの家に行くと、勉強させられるんだよ。
漢字ドリルとか計算ドリルがあって、あまりに僕ができないからか、
小学校4年生のときに小2の漢字とかをさせられてたよ。
そんなのが1年か2年くらい続いて、でも諦められたのか、
とうとう何にも言われなくなっちゃった。
嬉しかったかって?
いや、何も言われなくなるのって寂しいよ。
怒られることよりも、諦められることの方がつらいんだよ。

本も無理やり読まされたよ。
いや、僕は本は好きだったから結構読んでたんだよ。
だけど僕の好きな本は『時をかける少女』や『なぞの転校生』みたいなSF小説や、
『シャーロック・ホームズ』なんかの推理小説で、
教科書に載ってるような話や文学作品は大嫌いだったんだ。
ある日、ばあちゃんちに行ったら、「これ読みなさい」って
『路傍(ろぼう)の石』っていう有名な文学作品を読まされてさ、
もー、それがつまらないことつまらないこと。
頑張って読み終わったら、「はぁ? なにこれ?」って終わり方で、
それからはますます文学作品が嫌いになったよ。
作者のかた、ごめんなさい。
名作ということなので、みなさんもぜひ読んでください。

小4でじいちゃんばあちゃんと僕の3人で九州旅行に行ったときに
生まれて初めて飛行機に乗ったんだ。
夜だったから窓の外の夜景が綺麗で見とれてたら、
ばあちゃんがその夜景を指して、
「いいこと? これを『マッチ箱に宝石をちりばめたようでした』
って作文に書くのよ」って言ったんだよ。
まあ、作文には書かなかったけど、今でも覚えてるくらいだから
その言葉がよほど印象に残ったんだろうな。
あ、今の子、マッチ箱知らないか。

僕が入った大学は私立でたしか日本で9番目んとこだったんだ。
小5の期末テストで0点取って、
中1の1学期の中間試験でクラス40人中33番で、
さらには高2の3学期の期末試験で理系180人中178番の僕としては、
まあ悪くないなって思ってたんだ。
で、ばあちゃんに褒めてもらいたくて
「うちの家系ってみんな頭良いのに、なんで僕はバカなんだろうね」
って軽く冗談で言ったら、しみじみと「ほんとにねぇ」。
何年後かにいとこが京都大学に入ったら、「やっと井沢家の孫ができた」だって。
一応、僕が初孫なんだけどな。

孫にそんだけ厳しいんだから、自分の子供にも厳しかった。
晩年、自分の娘たちに介護してもらっててさ、
娘(僕のおばさんね)が作った料理を食べては
「今日のは70点ね」って点数をつけてたんだ。
自分が料理の先生だったからそりゃ点数も辛口でさ、
おばさんたちがブチ切れてたよ。

ばあちゃんの話で盛り上がっちゃった。元に戻すね。
そんなわけで、僕の父さんも母さんも、いっさい「勉強しろ」って言わないし、
宿題をやらなくてもまったく怒らなかったから、
成績が良いわけがないよね。
いつも底辺をさまよってた。
子供の頃は楽だったよ。
全然勉強しないでも、誰にも何も言われないんだからね。
でもね、結局、後でしわ寄せがくるんだよね。
夏休みの宿題はいつも8月29日くらいから始めてたな。
何の教科は何日からだから、先にこれを片付けようなんて、
ほとんど泣きながらやってたよ。
それでも僕の親は何も言わなかったけどね。

今にして思うけど、小学校の時から親に
「勉強しろ」って言ってもらいたかったよ。
「塾に行け」って言ってもらいたかったよ。
そしたら、もしかしたら東大に入ってなんかの研究して、
すごい発見してノーベル賞とってたかも。
それか、ハーバードに行って大学生のうちに会社興して
大金持ちになってたかも。
あ~、なんで親は「勉強しろ」って言ってくれなかったんだ。
言ってくれてたら、一生懸命勉強したのに。たぶん・・・。

だから、お父さんお母さんに「勉強しろ」って言われても、
うっとうしいなんて思っちゃだめだよ。
「勉強しろ」って言われることってすっごい幸せなんだよ。
だってそうじゃん。
言わないってことは、お父さんお母さんは君のこと、
「どうでもいい」って思ってるってことだよ。
それを勉強しないだけで、いちいち怒ってくれるんだもん。
ありがたいと思わないと。
わかった?

最近、日が沈むころに家の近くをウォーキングしているんですが、

この前なんと、生まれて初めて飛んでいる自然のホタルを見ました! 

結構明るいんですね。

で、ふと、「蛍の光、窓の雪」の歌を思い出して、

どれくらい集めたら本が読めるんだろう、と思いました。

100匹でも足りないですかね。

さて、まだ予断を許さない新型コロナウイルスですが、

だいぶ落ち着いてきて、

街にも活気が戻ってきたように思います。

塾でも何人かの方は対面授業を始めています。

早く落ち着きますように。

 

昔の教育通信 国語と算数について

この教育通信は、私井沢が優塾に入ってから、

たぶん1990年くらいから書いていますが、

当初はワープロで書いており記録が残っていません。

残っている一番古いものは、1996年7月になります。

その次の8,9月に2カ月にわたって

以下の内容の文章を書きました。

 

句点が多すぎたり稚拙な文があったりで恥ずかしいのですが、

そのまま載せます。

その当時はタイトルはなく、

ひと月の分量も今と比べるとずいぶん少ないです。

 

96年8月

算数は積み重ねの教科なので、

一つずつ理解していかないと次に進めない、

とよく言われています。たしかに九九を覚えていないと、

かけ算、わり算はできません。

公倍数を理解していないと分数の通分はできませんし、

通分ができなければそれ以降の分数の計算も、

方程式を解くことも関数もできません。

ですから一度分からなくなると、どんどん遅れ、

分からないから嫌いになり、さらに分からなくなる、

という悪循環に陥ります。

 

一方国語はどうでしょう。

国語ではそういった事はあまり言われません。

国語は、漢字や文法を除いて、

算数のように

系統立ててカリキュラムが組まれている訳ではなく、

学年が進むにつれ文章や言葉が難しくなってくるくらいです。

ですから少し遅れても、

算数よりは追い付く事が容易な感じがします。

 

しかし、今まで何人もの子供を見てきた経験上言える事は、

算数よりも国語の方が一度成績が落ちてしまうと、

元に戻すのに時間がかかるという事です。

 

算数は、例えば4年生で大きな数や、

概数を理解できなかったとしても、

中学生にとっては、それらを理解するのには

なんの問題もありません。

学年が上になるとそれだけ理解力が増すので、

自分より低学年の問題は、易しく感じるのです。

 

また6年生で4年生くらいから分からなくなっている生徒でも、

6年生の問題を教えていくうちに、

4、5年生の内容も同時に理解していく事も多々あります。

ですから、分からなくなっている所まで戻って

基本からじっくりという事は、

どうしても必要という場合を除いてあまりしません。

翻って国語の方はどうでしょう。

(来月に続く)

 

96年9月

国語の学力は、おおざっぱに言って文章読解力、

作文(表現)力、語彙力、漢字力できまります。

なかでも重要なのが語彙力で、

それがないと文章を読んでも理解できないので

読解問題はもちろん、作文も自分の気持ちや書きたい事を

うまく表現できませんし、

漢字も一字一字は覚えられても、

熟語として使うことができません。

しかし、語彙力というのは一朝一夕でつくものではなく、

日頃から本を読んでいたり、

分からない言葉をそのままにせず積極的に辞書を使うなど、

少しずつ養っていくしかありません。

 

また、教科書だけをやっていたのでは限界があり、

いろいろな文章に接する事が大切です。

学校のテストは良くできるのに

校外模試などになるとできないというのは、

語彙が不足している事も考えられます。

 

また算数では、何がわからない何が弱いと、

できないところが比較的はっきりしています。

その点国語では一概には言えず、

語彙力の不足は国語力全般の低下につながります。

語彙力に限らず、

国語の力は相関関係にあるようです。

 

ガンに例えてみましょう。

算数は、ガンがある内臓にできたときに、

放っておくと段々大きくなり、

いつしか大変な事になってしまいますが、

他臓器にはあまり転移しません。

 

国語は、ガンができたときに、

それを放っておくと次々と転移し

、気がついたときは身体中に転移していた

という事になります。

 

また、算数では小5で習う「割合」が、

中1で習う「正負の数」より

ずっと難しいという逆転現象もありますが、

国語ではそういったことはありません。

4年生の問題ができなければ、

6年生の問題は絶対にできません。

そして追いつこうと勉強している間にも、

学校の方もどんどん進み難しくなっていきますから、

追いつくにも時間がかかります。

 

国語では算数のように「そうか、わかった!」

と言ってすぐできるようになることはありません。

やはり地道に勉強するのが一番のようです。

 

以上のような理由から、

算数よりも国語の方が一度遅れてしまうと、

追いつくには時間がかかります。

だからって算数やめなくてもいいからね。

以上

 

最後のウケを狙った軽薄な文が自分でも嫌になりますが、

いったん遅れた国語を取り戻すのはかなり大変だという考えは、

24年経った今もまったく変わっていません。

しかし、だから国語はしっかり勉強しておきましょう、

という考えは変わってきました。

 

日本に帰る子は上に書いたように、

日本に帰った時に落ちこぼれないよう国語を

しっかり勉強しておくのもありだと思います。

ただ、せっかくアメリカに来ているのだから、

多少国語は犠牲になったとしても、

日本ではなかなかできない英語を重視する教育方針があっても

いいのではないでしょうか。

 

それはいつどこに帰るか、子供の能力、

そして各ご家庭の教育方針により違ってくると思います。

もちろん、国語と英語の両方を完璧にできればいいのですが、

今まで千人以上の生徒を見てきて言えることは、

両言語をほぼ完璧にできる生徒はほんの一握りなのです。

ほとんどの子が国語に力を入れすぎると英語が伸びず、

英語を伸ばそうとすると国語がどんどん遅れていきます。

すべての習い事を止めて、ずっと机に向かって勉強させれば

可能かもしれませんが、

せっかく外国に来て何も体験しないのはあまりお勧めできません。

 

永住の子にとっては一番重要なのは英語であり、

国語(日本語)はあくまでも第二言語です。

ほとんどの子がアメリカの大学に行くでしょうから、

そのため現地校の成績を良くしておくこと、

SATやACTでいい点数を取ることは必須で、

そのためにも英語力を強化しておく必要があるのです。

ですから、国語は英語の勉強の負担にならない程度に、

できれば楽しく学んでくれればそれが一番だと思います。

 

そのうえで、私が個人的に思う、

永住の子が国語(日本語)を勉強した方がいい理由は2つあります。

 

1.    自分のルーツである日本の文化・伝統・歴史を知ってもらうこと。

 

2.    大人になって本人が本格的に日本語を勉強したいと思ったとき、

子供のころに勉強した日本語がその土台、きっかけになること。

 

環境や子供の能力を見極めて、日本帰国のご家庭であれば、

アメリカにいる間も国語をしっかり勉強させるのか、

それとも英語に重点を置くのかを決め、

永住のご家庭であれば、どこまで国語(日本語)を学ばせるのか、

どれくらいの重点を置くのかを決めるのが

親の務めではないでしょうか。

 

世界中で新型コロナウィルスと闘っている医療関係の方に、心よりお礼を申し上げます。

コロナウィルス患者に接している看護師が、万が一自分が感染していたとき

自分の家族に移さないようにと何週間も車で寝泊まりしている話とか、

妊娠していた看護師がコロナウィルスにかかり亡くなってしまったが

赤ちゃんは無事に取り上げられた話などをニュースで読むと胸が痛いです。

一刻も早くこのコロナ騒ぎが収まりますことを、

そして医療関係の方のご無事を願ってやみません。

 

お勧めの知的漫画

先月は、おうちで楽しく過ごすためにお勧めの映画を書きましたが、

今月は、私が読んで「面白いし、勉強になる」と思ったお勧め漫画をご紹介します。

映画と同じで私の歳のせいで古いものが多いですが、名作です。

学校に行けないこの時期に、そして夏休みにぜひとも読んでください。

 

『風雲児たち』 みなもと太郎

幕末の風雲児たち坂本竜馬、西郷隆盛、吉田松陰、高杉晋作などの活躍を描こうとし、

それら風雲児たちがなぜ土佐・薩摩・長州の三藩からばかり輩出されたのか、

その原因となった関ヶ原の合戦の場面から漫画は始まります。

関ヶ原の合戦が終わった後は幕末に行く予定だったようですが、

描いているうちにそのまま江戸時代に突入し、

平賀源内、杉田玄白、伊能忠敬、高野長英、果ては遠山の金さん(実在したんだ)などの

江戸時代の英雄が様々なエピソードと共に描かれています。

子供を歴史好きにするにはこれ以上の本はないのではないか、と思います。

歴史に興味がある子にもない子にも絶対にお勧めの漫画です。

40年近く前に連載が開始され、現在も『幕末編』が連載中。

 

『ちはやふる』 末次由紀

一人の少女が、転校してきたクラスメートの影響で、

「小倉百人一首競技かるた」にのめり込む姿を描いています。

少女漫画というよりも、昔よくあったスポ根漫画です。

この本を読むまで百人一首の競技なんてよく知りませんでしたが、

すごく頭脳を使い体力も消耗するまさにスポーツだということがわかりました。

そういえば以前テレビで、全国大会レベルのある高校の百人一首部を紹介していましたが、

練習で筋トレをしていましたし、試合で腕を骨折した子がいました。

ものすごい勢いでかるたを取る(ぶっ飛ばす)ので、相手の手に当たったりして、

たまに大ケガをするそうです。友情や努力の大切さを教えてくれます。

 

『宇宙兄弟』 小山宙哉

少年時代に「一緒に宇宙飛行士になろう」と約束をした兄弟が様々な経験をしながら、

お互いに宇宙を目指す姿を描いています。宇宙に関する話だけでなく、

「引きこもり」や「パニック障害」など現代の社会問題も取り上げられています。

月で酸素がなくなりそうになるところでは「あー、どうなるんだろう」と

ページをめくるのももどかしかった。

この漫画を読んで、将来の夢を宇宙飛行士にした塾生の女の子がいました。

今まだ大学を卒業したくらい。頑張り屋さんだったので、将来が楽しみです。

 

学習漫画『日本の歴史』『世界の歴史』

集英社や小学館から出ている20冊くらいのシリーズです。

学習漫画ですので普通の漫画ほど細かい面白いエピソードまでは描かれておらず

、この本ですぐに歴史が好きにはならないでしょうが、

教科書よりははるかに興味が持てます。

例えば、中大兄皇子と中臣鎌足が曽我氏を倒した事件は、

教科書では「中大兄皇子は中臣鎌足らとともに曽我氏を倒した」

とたったの1行で終わっていますが、

この漫画では2人の出会った蹴鞠のシーンから曽我氏を倒すところまで

20ページにわたって描かれています。

歴史はやはり物事の事実だけでなく、なぜその事件が起きたのか、

当事者の心情、事件にまつわるエピソードなどの

人間模様が描いていないと無味乾燥で終わってしまいます。

現地校で世界史やアメリカ史を習う子は、

授業で習う前に世界史のシリーズを読んでおいた方が良いでしょう。

日本では小6、中1で歴史を習いますから、日本に帰る子で時間的に余裕がなく、

社会の勉強がなかなかできない子は、歴史の勉強のためにも読んでおくべきです。

 

『ドラゴン桜』 三田紀房

「東大は簡単だ」とのことです。もっと早くこのマンガを読んでおけば、

僕も東大に入れたのに。

マンガに出てくる勉強法は眉唾ものっぽいところもありますが、

考えさせられるセリフはたくさん出てきます。それらを紹介します。

「この社会のルールは頭のいい奴に都合のいいように作られてるんだ」

「買う時に搾取され、売る時にも搾取され、弱者は常に搾取される」

「他人に促されなくても努力する人間が、一番成長する」

「詰め込み教育こそ、真の教育である」

「バカとブスこそ、東大へ行け!」

「数学とはゲームだ。遊びだ」

「歯を磨くように勉強しろ」

「今いる場所から抜け出したい時、その方法は2つしかない。

自分を高め、一段上の社会的ステータスを得るか。

あるいは、社会からドロップ・アウトして、より日陰で惨めな暮らしに身を落としていくか。

お前はどっちだ?」

 

『インベスターZ』 三田紀房

創立130年の中高一貫の超進学校「道塾学園」は入学費、学費などは一切無料。

トップで合格した財前孝史は、

入学式当日に各学年トップの6人のみで構成される「投資部」に

無理やり入部させられます。

その投資部こそがその学園の教員の給与、設備費、運営費など

学園のすべての必要経費を稼いでいるのです。

財前は入部初日に部長(高3)から「とりあえず、100億ばかり運用しろ」と任されます。

ホリエモンや、セブンイレブンなど、人物や会社が実名で出てきますので、

社会勉強になります。

 

『JIN 仁』 村上もとか

東都大学病院勤務の医者が、

ひょんなことから突然幕末にタイムスリップしてしまい、

道具や薬が十分にない時代に数多くの病人、

ケガ人を現代の知識で救うというストーリー。

医療の歴史についても多少わかるし、幕末の英雄、坂本龍馬なども出てくるので、

幕末の歴史の勉強にもなります。主人公は無事、現代に戻ってこられるのか。

医者を目指す人にお勧め。

 

『ベルサイユのばら』 池田理代子

ナウい世代には懐かしい、ご存知「ベルばら」。宝塚の上演作品になるなど、

日本中にベルばらブームを巻き起こしました。勉強になるのは2点あります。

一つはフランス革命前後のフランス社会。そしてもう一つは敬語。

貴族社会が描かれているため、敬語がたくさん出てきます。

日頃敬語に接する機会のないアメリカ在住の子供たちには、

良いテキストになると思います。この漫画の続編ともいえる『栄光のナポレオン』、

そして旧ロシア帝国を描いた『女帝エカテリーナ』もお勧めです。

 

『はだしのゲン』 中沢啓治

原爆投下前後の広島を舞台に、明るく元気に生きる少年の話です。

戦争、原爆の悲惨さを教えてくれます

。肉親が次々と亡くなっていくシーンなどは涙が止まりませんでした。

戦争中に生まれなくて良かったと痛感します。

ただ、後半では戦争に反対するためには殺人をも肯定する発言まで出てきて、

イデオロギー色が濃くなるので、お勧めは4巻までです。

 

『戦争論』 小林よしのり

「戦争はおもしろい」と言い切ってしまうところがすごいです。

「とにかく日本は悪かった」と言い聞かされて育った私たちには、

色々と考えさせられます。アメリカに住んでて言うのもなんですが、

「アメリカだって相当悪いことやってんじゃん」と思わずにはいられません。

平和の大切さを教えてくれる作品です。

 

おまけ 『漂流教室』 楳図かずお

子供の頃に読んだ私が大好きだった漫画です。

一つの小学校が丸ごと異次元に飛ばされる話。

今読んでもまった古さを感じません。

内容はかなりグロく、小学生が怪物に食われたり殺し合ったり、

やたら死ぬので、それに耐えられる人にのみお勧めです。

 

以上です。今はネットでも読めるはず。ぜひ読んでみてください。

パンデミックという単語をいつ勉強したかは覚えていないんですが、

その時に思ったことは今でも覚えています。

 

ペストなどが流行した中世ならいざ知らず、

これからはこんなことは起こらないんだろうな。

 

それが2020年になって起きているから驚きです。

これを書いている3月31日、

ついにテキサス州でも外出禁止令と

エッセンシャルなビジネス以外の禁止令が出ました。

 

このウィルス、本当に恐ろしいですね。

早く収束することを願います。

 

学校も5月3日まで休校とのことです。

カリフォルニア州でも似たようなものでしょう。

もしかしたら、5月いっぱいは休みになるかもしれません。

 

学校が休みで、アクティビティのたぐいも休みなので、

子供がずっと家にいることが多く、

兄弟げんかも多くなってるとか。

テレビでもネットでも暗い話ばかりなので、

深刻な話は置いておいて、

ここでは家族で楽しめる家での過ごし方について

書きたいと思います。

 

ゲームについては今年の2月の教育通信に書いたので、

そちらをご覧ください。

(ちょっと時代を先取りしちゃいました。)

 

今月は家族で楽しめる、

そして英語を勉強にも最適な映画を、

私井沢の独断と偏見で選ばせていただきます。

 

なお、塾頭の歳のせいで古い映画が多いですが、

古さを感じさせない良い作品ばかりです。

 

 

サウンド・オブ・ミュージック

私のベスト映画3本のうちの1つです。

この映画で歌われる「ドレミの歌」は

あまりにも有名ですが、その他にも名曲ばかり。

私はビデオ(古!)もCDも買いました。

終わり近くのコンサートでの

「エーデルワイス」は涙ちょちょぎれ(死語?)です。

 

ホーム・アローン

可愛げのない男の子が主人公。

彼が悪党をやっつけるために

仕掛けた罠の数々が、まさに『ピタゴラスイッチ』。

(わからない人はググってください) 

主役を務めた子は、子供ですでに17億円稼ぎ、

そのお金を争って両親が訴訟合戦。

子供のうちに莫大なお金を手にするのも良くないのかも。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー

映画館で観ました。

私の経験では、

終わった時に拍手が起こったのはこの映画だけです。

ビデオも買って20回は観ました。

英語もわかりやすいです。

パートⅡは時代設定が2015年で、

映画の中では空飛ぶ車があるんですが、

まだ実現していませんね。

やっとドローンですもんね。

 

インディ・ジョーンズ シリーズ

どの作品もハラハラドキドキ素晴らしいですが、

私は特にⅡが好きです。

ヘビが毎回出てくるので、嫌いな人は要注意です。

ちなみに、ヘビが大嫌いな私の妻はこの映画を観て、

「私には女優は無理!」

と女優を諦めました。

まあ、今も昔もただの一般人ですが。

 

シスター・アクト

音痴ぞろいの聖歌隊を

人気が出るようになるまで立て直します。

ちなみに、私の妹は音楽の先生をしていますが、

偏差値の高さと音痴かどうかは比例関係にあるそうです。

妹曰く、

「絶対に間違いない。音楽の先生にとっては常識」

とのことです。

 

ゴースト

タイトルからは想像ができない、ラブストーリーです。

めっちゃ泣けますよ。

本当に名作です。

この映画を観て、陶芸に憧れ、

いつかジュークボックスを部屋に置こうと思ったけど、

結局どちらもやらずじまいでした。

『シスター・アクト』の主役ウーピー・ゴールドバーグの

演技が印象的です。

 

E.T.

正直、私自身はそれほど好きではないのですが、

上映されたときめちゃくちゃ有名になり、

「この映画を観ない人いるの?」みたいな空気になった、

80年代を代表する映画です。

大きな月をバックに自転車で空を飛ぶシーンは有名ですよね。

1回だけ観ましたが、まあまあかなぁ。

でも、名画らしいのでご覧になって、

私と世間のどちらの評価が正しいのか、

確認をお願いします。

 

ジュラシック・パーク

個人的にこの映画の原作者マイケル・クライトンを知っていて、

彼からサイン入りの本をもらいました。

(プチ自慢) 

藤子不二雄がこの映画を観て、

「恐竜が生きていた時代に行きたいという長年の夢がかなった」

と言ったとか。

恐竜の巨大さ、パワーが伝わってきます。

 

カミング・トゥ・アメリカ

エディ・マーフィー主演。

アフリカの王子がアメリカに花嫁を探しに行く物語。

彼の何役もこなすマルチな才能に驚かされます。

最初の方に出てくる花嫁を迎えるためのダンスは圧巻です。

優塾のクリスマスパーティーで先生の出し物としてやろうとして、

先生たちから却下されました。

 

ソウル・マン

ハーバード・ローススクールに合格した白人が、

奨学金を得るために黒人に化け、

いろいろな差別を受けるという話。

主人公が気になっている女の子に

「金曜の夜に勉強?」、

その子が「ここはハーバードなのよ」

って返すセリフがかっこいいです。

ハーバードを目指す子は必見です。

 

ライク・ファーザー・ライク・サン

医者の父親と高校生の息子の中身が入れ替わっちゃって、

お互いが学校で病院でひと悶着を起こす物語。

中身が入れ替わった後の2人の演技の

変わりようが素晴らしいです。

仲が良くなかった父親と息子が

この事件を通じて心が通い合います。

父子関係で悩まれている方はぜひ。

 

ビッグ

トム・ハンクス主演。

ひょんなことから子供が一晩で大人になる

っていう漫画みたいな話。

この映画の中に出てきた、主人公が遊んでたおもちゃが

『ビッグ』って名前で売り出されました。

もしかして、と思ってAmazon見たら、今でも売ってました。

 

ミセス・ダウト

ロビン・ウィリアムズが60代の女性お手伝いさんを演じ、

彼の演技力の高さに感心します。

特にいろいろな声を演じるところがすごです。

子供好きな彼が子供と思いっきり遊んで、

子供に後片付けもさせないシーンがあるんですが、

いかにもアメリカだなぁ。

子供にとってそれっていいことなの? 

って思っちゃいました。

 

タイタニック

ディカプリオを一躍スターにした映画。

タイタニック号の沈没を忠実に再現したとか。

これが上映されていたとき、

何人もの生徒が2回も3回も観に行って、

みんなが毎回泣いたと言っていました。

それに触発されて私も行き、しっかりと号泣しました。

観るときはハンカチのご用意を。

 

アバター

CGが素晴らしい。

大画面で観てほしいです。

私は、感動的でもない場面で泣いてしまいました。

それは、地球人が異星人の集落に

爆弾・ミサイルを撃ちまくり、

異星人が逃げ惑うところです。

なぜか東京大空襲を想像し、

当時こんな感じで日本人は逃げていたんだろうか

って思ってしまったのです。

 

フォレスト・ガンプ

アカデミー作品賞受賞作品。

日本でのタイトルには、

「一期一会」なんてクサいサブタイトルがついていて、

「人と人の出会いって素晴らしいでしょう」、

「すべての出会いを大切にしましょう」

っていう教訓にするところが日本っぽいですよね。

でもトム・ハンクスの演技が素晴らしく、名作です。

 

アマデウス

アマデウスはモーツァルトのミドル・ネームです。

アカデミー作品賞受賞作品。

小学生には難しいだろうけど、

モーツァルトの曲を聞いたことがある中高生には

ぜひ観てほしい。

世紀の天才とそこそこ才能ある人の

埋めようのない差を実感します。

もしかしたら、私が一番好きな映画かも。

 

 

以上です。

ぜひご家族でご覧になり、

家での時間を有意義にお使いください。

できたらいつか感想をお聞かせくださいね。