■そもそも、ヘアコンディショニング剤ってなに?
おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。
今では多種多様なモノが出回っている「ヘアコンディショニング剤」
この、歴史に触れてみたいと思います。
ではでは・・・昭和初期のころのお話です。
まだ石鹸がシャンプーとして使われていた時代、どうしても石鹸で洗うデメリットを解消するために必要とされたコトが始まりです。
石鹸で髪を洗うと、髪に水中の金属イオンと石鹸が結合して「金属石鹸」がついてしまって、ギシギシ感が出てしまいます。
それを整えるために、「クエン酸」を配合した「リンス」といわれるモノが使われ始めました。
いまでいう「炭酸」と同じような働きを当時は「クエン酸」でしていたわけです。
このリンスは、石鹸でアルカリ膨潤した髪の収斂(引き締め)や、残留した金属石鹸の除去を目的としていました。
その後、1960年代になると石鹸から「ラウレス硫酸塩」等の新しい洗浄成分が開発され、現在のヘアシャンプーの原型が出来上がってきました。
この前に「ラウリル硫酸塩」は1930年代に台所用の洗剤として一般家庭には既に普及していましたが、刺激が強いということで、ヘアに採用した当時は皮膚トラブルが続出していたそうです。
その後、パーマやヘアカラーが普及するにつれて、「リンス」という考え方から、髪の損傷に対してのケアが必要とされ始めてきます。
ココに来ると疎水基を持った「カチオン界面活性剤」が普及してきます。
さらに、「カチオン化高分子」「シリコン」「高級アルコール」等を使用した現在の「トリートメント」や「ヘアパック」等が普及してきました。
最近は、新素材の開発などや応用によって、様々な付加価値がつくようになってきました。
さらに、それらの技術を応用し、すすぎ洗いを必要しない「アウトバストリートメント」が登場してきました。
現在2012年ですが、現在のヘアコンディショニングという考え方は、まだ50年そこそこの新しい生活習慣なんですね。
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