石井宮司 岩瀬五社稲荷神社
Qお守りは毎年新しくしなければいけないの?
A新しい年神様にさらなる力をいただきましょうという意味でお守りは新しくした方が良い。しかし、古いお札に新しいお札を重ねてゆき不幸があると全てを新しくする風習のある神社もあるから必ず新しくしなければならないというわけではない。
Qお寺の中に社があったりするが、廃仏毀釈と関係あるのか?
A明治の分離令までは一緒に祀られていたが廃仏毀釈で別になった。そして神社は国により管理されていたが、その後GHQの指導により神社も(お寺と同じく)宗教法人になりなさいと言われ別れた。しかし昔の名残があり残っている。それがおかしいというものでは無くお寺と神社が一緒なのが本来の姿なのかもしれない。
Q 同じ名前の神社が色々なところにあるのはなぜか?
A 祀られている神様が一緒だと名前も一緒。
Q 納め忘れたお正月飾りが家にあるのだが、どうすれば良い?
A 神社に納めてください。岩瀬五社稲荷には納めるところがあるので、皆さん勝手に納
ている。
Q お供え物を仏教では煮炊きしたものが多いが神社でしないのはなぜ?
大きな社では煮炊きしたものをお供えするが、小さな社では煮炊きするのに手間がか
かるので生のものをお供えすることが多い。お供えは気持ちが大切。
A 参拝する時の心構えは?
身を清め、心を無にし、自分も努力するから神様少しお力をお貸しください、という心構えが大切。あと…願いが叶ったら御礼まいりを!
Q お詣りの仕方を教えてください
A 手を清める→ お賽銭→ 鈴を鳴らす→ 二礼→ 願い事を伝える→ 二礼→ 二拍→ 一礼
Q いろんな神様を拝んでしまって良いのか?
A 八百万の神様を大切にするのは良いこと。拝んで良い。
Q 神社の作法は?例えば参道を歩く場合など。
A 基本的には左足から入るのが良い(それほど厳しい決まりではない)ただし、参道の真ん中(正中)は避ける。
Q 神棚を自作しても良いのか?どこに何を置けば良いのか?(七五三の時にもらったお札を置く場所が無くて困っている)
A 神棚を自作しても良いし、他のものと一緒ではなくお札だけをおまつりするのなら棚の上とかでも良い。いまは壁掛け式なども売っている。
Q GHQの指令によって無くなってしまったものは?
A 伊勢神宮などは国家運営だったがGHQが入り普通の宗教法人になってしまった。式年遷宮も国家予算でやっていたが今は国民から集めるような形になった。GHQというよりも戦争により失われたものがたくさんあるのでは?
Q 何で宮司さんになろうと思ったのですか?
A たまたま受かった大学(國學院大學)が神道系の学校だった。法学部に入ったのでいったんは一般企業に入社したが、その会社での研修中に「何か違うな?」と思い1年間神道系の勉強をすれば神職の道が開けると知り、そこに進むことにした。神職の資格を取った後ご縁があり鶴岡八幡宮に務めることになった。
子どの頃に遷座祭(せんざさい)というお祭り(神様にお移りいただくお祭り)があり、それは夜のかがり火の中で執り行われるのだが、そのお祭りを見た時に「神様は本当にいるのだ」と感じ宮司には憧れていた。たまたま、合格したのが國學院大學だったから神職についたが他の学校に進学していたら今の職には就いていないだろう。
Q 転職して宮司さんになった人はどれくらいいるの?
A 定年退職してからなる人は結構いるが、若いうちからという人は少ない。
Q 宮司さんの年収は?
A 多い所は多いし、少ない所は少ない。
ネットで調べると全国平均300万円以下
Q 神事で使ったタイとか食べるの?
A 基本食べる。神様にお供えしたものを食べることが神様の力をいただくことになる。
Q どうすれば神主さんになれるの?
A 國學院大学又は皇學館大学の神道系の学部に通う、又は養成所に行く。
諸橋僧侶 大船観音寺
Qお守りは毎年新しくしなければいけないの?
Aお守りは本堂で御祈願してからお渡ししている。お守りは心のよりどころでもあるので
新年に向けて大掃除をするように、お守りも新しくしたほうが良い。しかし、必ずしも
新しくしなければならないというものでは無い。
Q 納め忘れたお正月飾りが家にあるのだが、どうすれば良い?
A お寺に納めてください。大船観音寺にも納めるところがあります。お守りも納めていただいて結構です。
Q お供え物を仏教では煮炊きしたものが多いがなぜ?
A 地域によっては煮炊きしたものをお墓の前で食べる(ご供養する)風習がある。ご先祖様を弔う場合が多いので煮炊きするものが多くなるのでは?
Q 参拝する時の心構えは?
華美な服装にならず、気持ちがあれば良いのでは。
Q お詣りの仕方を教えてください
A 合掌(右手は仏様の心)(左手は自分の心)する。(心を合わせて)からお辞儀をする。
願いがかなったら御礼をする。常に感謝の気持ちを持つことが大切。
Q いろんな仏様を拝んでしまって良いのか?
A 何に対しても有難いと思うことは大切な事。故に様々な仏様に感謝することは良いこと。
Q 仏壇を自作しても良いのか?
A 仏様に魂入れをする。しっかりとご本尊様を拝めるようであれば良い。
Q お焼香のお作法を教えてください。
A 宗派によって違う
曹洞宗は2回。右手三本の指でお香を取り左手を添える。お香をこめかみのあたりに持ってくる→供養の思いを込めてすみに落とす→次も同じく右手三本の指でお香を取り今度はこめかみのあたりまで持ち上げずに香を落とす。1回目を主香(しゅこう)仏様は香を食べると言われる)2回目を従香(じゅうこう)という。(思いが長く続くように)臨済宗・天台宗・浄土宗は1~3回など特に定めてない。他諸々。
Q GHQの指令によって無くなってしまったものは?
A 大船観音寺には原爆の灯がありGHQというよりも戦争により影響を受けた部分が多い。
Q 観音様の顔が毎回違って見えるのはなぜか?
A 不思議だが、自分の気持ち次第で違ってみえる。自分の心が投影されるのではないか。
Q 何でお坊さんになろうと思ったのですか?
A 自分の親は全く信心深く無かった。奥さん(一人娘)の実家がお寺だったが最初は絶対にお坊さんにならないと決めていた。しかしお盆やお彼岸の行事の時に奥さんの実家のお寺のお手伝いをしている中で、自分が自分の親から教えられたお寺(お坊さん)に対する印象と違っている事を感じ始めてきた。様々な方が様々な思いでお寺に来られ、その思いを住職が受け止められているのを見たからだ。お寺に来られる方々の心の拠り所となっているお寺を自分がお坊さんにならず継がないことにより無くなってしまうのは嫌だと思いお坊さんになることを決心した。
Q 転職してお坊さんになった人はどれくらいいるの?
A 曹洞宗のお寺15000のうち1%未満
Q お坊さんの年収は?
A お寺の収入だけで暮らせる人は3割未満。市役所の職員や先生との兼業などで食べている人が多い。
Q どうやってお経を覚えるの?
A 毎日(朝・夕)に唱えるので自然に覚えてしまう。しかし、お経は覚えるものではなくお唱えするものである。抑揚は修行道場での教え役の人により異なる。
Q どうすればお坊さんになれるの?
A 師匠が必要。資格を持っている人に弟子入りして名前をもらう。
その後、修行道場に通う(学歴により年数が違う)
以上 文責 大船観音寺護持会会長 小野田 康成
*専門用語につきましては使用漢字の間違い等あるかと思いますが、ご了承ください*