新年度になって・・・ | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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東洋医学の面白さ、健康のヒント、心のケアを中心にお話します

こんにちは~!

 

5月最初のブログ更新です。

 

ついこの間、正月を迎えたと思ったのに時間が経つのは早いですね~

 

もう、1年間の1/3は過ぎてしまったという・・・あせる

 

世間ではゴールデンウイーク真っ最中ですが、うちのお店はゴールデンウィーク関係なく営業しております。ニコニコ

 

連休中は風邪とか腹痛とかの急性疾患の患者さんが多いですかね。

 

近隣のクリニックが休診なので、うちのお店のような漢方薬局に来てくださる訳です。

 

そして、ゴールデンウィーク明けにどんな患者さんがご相談にいらっしゃるかと言うと・・・

 

俗に言う、「五月病」の患者さんです。

 

学校にしろ職場にしろ、新しい環境で緊張して4月を過ごし、連休明けに張り詰めた気持が切れてしまう・・・みたいな感じでしょうか?

 

具体的な身体症状は、食欲不振、胃痛、腹痛、吐き気、不眠、動悸、息苦しいなど多岐に及びます。

 

精神症状としては、やる気がない、抑うつ感、根気がない、症状が進むと不登校、出社拒否までいくこともあり本人的には大変辛い状況です。

 

ほとんどが一過性の症状で、十分な休養をとったり、趣味などでリフレッシュすれば自然に収まっていくものですが、なかには症状が長引く方もいらっしゃいます。

 

心療内科に受診するのは抵抗あるし、そもそも新患の予約は3か月待ちだし・・・ということで、漢方で何とかならないかと言うご相談は結構あります。

 

この状態は東洋医学的には「肝気鬱結」といい、西洋医学的に言ったら「交感神経の過緊張」です。

 

肝気鬱結を改善する処方は柴胡を主薬とした疏肝剤になりますかね。

 

(過去記事でやたら登場した小柴胡湯はこういう場合に用いるのが本来です)

 

軽い症状の方は疏肝剤の服用で症状は改善していきますが、緊張の強い方は改善のスピードがゆっくりです。あせる

 

そう言う場合はダイレクトに気を流してもらった方が早いので、鍼灸や推拿の先生にご紹介したりします。

 

あとはごく稀にですが、ご本人の発達特性が原因の場合があり、このケースは心理支援が必要なので専門のクリニックへの受診をお勧めしたりしますね。

 

いずれの場合でも適切な治療を受ければ改善しますので、一人で抱え込まないようにしましょう。

 

 

 

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