こんにちは~!
最近はずっと「心の話」ばかりだったので、そろそろ東洋医学的な話でも・・・
今回のテーマは「脾」になります。
東洋医学における「脾」は西洋医学の脾臓のことではありません。
東洋医学のいわゆる五臓(心・肝・腎・肺・脾)は一つの臓器を指すのではなく、機能を指します。
例えば、「脾」なら「消化・吸収・栄養素の運搬」を行う働きを持つ臓器のことです。
この定義でいったら「脾」は現代医学の胃、十二指腸、膵臓、小腸などまで含まれますね。
脾の東洋医学的な働きは次の3つです。
① 運化・・・飲食物を消化・吸収し、栄養素である水穀の精微を生成し全身に運ぶ
② 統血・・・血管を引き締めて、血が脈外に溢れるのを防ぐ
③ 昇清・・・栄養分や津液、内臓を上に持ち上げる
ということは、脾が不調になることによって上の3つの機能が低下することになります。
ここで、脾が不調に陥る原因を考えてみましょう。
まず第一に思い浮かぶのは「食べ過ぎ」ですね。
これは、脾が持っている「消化・吸収」の性質上、誰しも納得の答えでしょう。
しかしながら、同時に納得してもらえない原因も「食べ過ぎ」なのです。
私が「あなたの胃の不調の原因は食べ過ぎですよ~」と説明しても、十中八九「私、そんなに食べてません!」という反応が返ってきます。
ここで言う「食べ過ぎ」とは暴飲暴食のようなわかりやすいものではなく、「あなたの食べられる量を超えています」という意味です。
(胃の弱い私は一日一食ですが、それでも鍼灸の先生に「みーさんは食べ過ぎ」といつも注意されています)
あとは、「考えすぎ」ですかね。
脾は「思う感情」に深く関わっているので、「考えすぎ」は脾を傷つけてしまい結果的に脾の不調に繋がります。
考えすぎて食欲がなくなった・・・という経験は誰しも覚えがあることでしょう。
これまでのブログで①の運化の不調による胃の症状について記事を書いてきたので、次回のブログで残りの二つについて書こうと思います。
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