こんにちは~!
オリンピック期間中に、ドーピングの記事を書きたかったのに、例の「ワクチン激押しの専門家の先生がまさかの未接種!」の記事を間に挟んだので、先日パラリンピックも終わってしまいました。笑
何か漢方に関係なさそうなテーマですが、お付き合いのほどを・・・
さて、皆さまはドーピングに用いる薬剤というと、何が思い浮かびますか?
有名どころでは筋肉増強のために使用するアナボリックステロイド、体重減少を目的とした利尿剤、競技成績向上を狙った興奮剤などでしょうか?
自身の持病の治療のために、これらの薬を服用しなければならない場合もありますが、医師による申請が必要です。
故意のドーピングは論外として、自分には全く悪意のない「うっかりドーピング」というものも世間には存在するのです。
その「うっかりドーピング」になりそうな薬として一部の漢方薬があるのです。
こんなことを言うと、「えっ?漢方薬って危険なの?」と思われるかもしれませんが安全です。
ただ、注意を要する生薬があるというだけの話です。
代表的な生薬としては、「麻黄」ですかね~
麻黄には、「エフェドリン」という成分が含まれていますが、交感神経に作用して起こる気管支拡張を利用して咳止めとして使われます。
皆さまお馴染みの風邪薬であるパブロンやルルにも咳止め成分として配合されております。
そして、このエフェドリンは中枢神経にも作用してアドレナリンと似た働きをします。
要するに興奮剤ってことです。
薬によって一時的に興奮させ、「火事場の馬鹿力」的効能を期待しております。笑
市販の風邪薬には注意を払っているアスリートも、まさか漢方薬にエフェドリンが入っているとは思いません。
だから、「うっかりドーピング」が起こるんですよね・・・
麻黄湯のように、商品名にしっかり「麻黄!」と表記されているならともかく、麻黄が処方名に入っていない場合の方が多いのです。
例えば、葛根湯や小青竜湯なんかですね。
まあ、私たち薬局関係者は県内でインターハイが開催される場合には、「選手に麻黄製剤は売るな!!!」と通達がきますから心得てますが・・・
アスリートの皆さま、体調不良の時に何を飲んでいいのかわからない時は、薬剤師にお気軽に質問してくださいませ。
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