こんにちは~!
首都圏い出ていた緊急事態宣言が26日に解除になりました。
越谷市でも来週から学校が再開されるなど、少しずつ日常が戻ってきますね。
今まで当たり前だと思っていた日常の生活がこんなに有り難いものだったとは!
新型コロナウィルス終息に向けて努力してくださった方々に感謝いたします。
さて、治療面においても緊急事態宣言が解除されたのはありがたいです。
何しろ、うちの不妊症の患者さん達が、人工授精、体外受精などの不妊治療全てに待ったをかけられていましたから・・・
理由は、「もし妊娠して新型コロナウィルスに感染したら危険」だからです。
だいたい、今の時点で新型コロナウィルス肺炎に対するワクチンも治療薬も存在しませんからね。
(今話題のアビガンも催奇形性があって妊婦さんなんてますます使えないはず・・・)
緊急事態宣言が解除により、人工授精、体外受精などの不妊治療も「6月からできることになりました~」のご報告を患者さん達から受けております。
ならば、できるだけ母体の状態を良くしておかねば・・・
新型コロナウィルス肺炎に限らず、妊婦さんには原則的に薬をださないことが基本です。
特に胎児の体の器官が作られる妊娠3ヶ月以内は西洋薬は原則的に投与禁忌です。
(もちろん、出血や流産の危険がある場合は薬がでますが)
対する漢方薬はと言いますと・・・
妊娠しても飲める薬は結構あります。
有名なのは当帰芍薬散でしょうか?
流産防止の安胎薬として習慣性流産の患者さんによく処方されます。(当帰芍薬散だけだとちょっと弱いので、私は他の漢方も一緒にだしますけど)
あとは、妊娠中の特有のトラブル、悪阻や妊娠浮腫、不育症に対する漢方薬もありますね。
特に悪阻の症状に対しては漢方薬は良く効きます。
吐き気に効果のある半夏や生姜の入った漢方薬がよいですね。
ちなみに悪阻があるというのは赤ちゃんが元気に育っている証拠です。苦しいかもしれませんが、心配しないで・・・
あとは一般的な風邪の症状、鼻水、鼻づまり、咳、発熱などに対しても妊婦さんが安心して飲める漢方薬はたくさんあります。
過去記事の新型コロナウィルス肺炎に効果のある漢方薬も、妊婦さんも服用してオッケーです!
(というか、元々妊婦さんがインフルエンザにかかった時のために在庫している薬だし・・・)
緊急事態宣言が解除になったとはいえ、まだまだ「病院に受診するのは心配・・・」という方も多いでしょう。
ちょっとした体の不調に効く漢方もありますので、お近くの漢方薬局にご相談くださいね。