山形県鶴岡市にあります
注連寺です。
 


湯殿山注連寺、本堂です。
宗派 真言宗智山派
庄内三十三観音霊場
第三十一番札所
庄内平和三十三観音霊場(第二十三番札所)
 

 

由緒
天長十年(833)、
弘法大師空海の開創と伝えられます。
(書籍『出羽百観音』では天長二十年)
大師は桜の木の下に護摩壇を築き、
49日の祈りを捧げます。
すると八大童子が現れ、
湯殿山の御神体に導きました。
大師自ら桜の木に『注連(しめ)』を掛けたので、
これに因んで寺号を『注連寺』、山号を『湯殿山』。
湯殿山関係の寺院としては最も古く
最も弘法大師に因縁が深い寺とされています。
 


本堂内には即身仏となられた
鉄門海上人がおられます。
明和五年(1768)、鶴岡市生まれ。
俗名は砂田鉄。
仕事は井戸掘り、木流しをしていました。
25歳で出家をし、
注連寺69世寛能和尚に弟子入り。
空海の『海』と本名の『鉄』を合わせ
鉄門海と名のります。
 


その後、湯殿山仙人沢で修行、
多くの公益事業を成します。
また、江戸に出た時
流行していた眼病を治めようと、
自らの左眼を隅田川の龍神様に
捧げて祈願しました。
 


弘法大師が62歳で
即身成仏された事に因んで、
1829年に自らも62歳で
即身成仏されました。

 


『かのきしに
ねがひをかけて
おほあみの
ひくてにもるゝ
ひとはあらじな』

 


注連寺の風景
 

 


以前は石碑の奧に
『月山』の著者の森敦文庫がありました。
現在は建物の老朽化により、
鶴岡市の郷土人物資料館「大宝館」へ移設されています。

 

 


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