世界で通用するインド人経営者はこんな環境で育ってる、、というテーマでいくつか書いているが


今回もその一つである。


通勤で満員のバスが終点で折り返しのターミナルに近づく。


当然、全員降りるのであるから、急ぐ必要もない。


ところが、バスが、終点に着く前に、まだ走ってるバスに大勢が乗り込もうと、乗車口に集まってくる。


前を走ってる車が止まったり、渋滞にでも捕まってタイヤの回転が止まり始めると、その彼らが乗り込み始める。


降りる人を待たないから、狭い乗降口は大混乱になる。


階段を登るほうがどう見ても有利である。 取っ手を掴み、下から押し上げるように乗り込むが


降りるほうは、足元を見ながら、重力を使って降りるので、力を入れる場所がない。


自慢の体重をかけて彼らの上に飛び降りればその可能性があるが、


それは、足を踏み外して落ちたことを意味する。


特に腰周りが2Mほどもある女性が登ってくるときは、階段途中まで降り掛けた体がまた中に押し戻される。


まあ、そういう方の形相もあまり美しく見えないから、押し戻そうなんて気は起きない。


彼らが殺到するのは、空席の奪い合いである。  乗客が完全に降り終わってからでは遅いのであろうか。


狭い通路と狭い階段でそのせめぎあいがしばらく続く。


こういった場所取りもいまや日本では見られなくなった。


大昔のことだが、父と列車で旅行に行った記憶があるが、そのときは、列車の窓から、中へ押し込まれた、、と覚えている。


インドのバスや列車には強力な窓枠があって、窓からは入ることができない、、そこで入り口に殺到することになる。


インドのバスや電車に乗るのは、そんな日本の大昔の風景に似ている。 


この先、インドで、整列乗車がどこでも見られるようになる頃は、


世界で通用する経営者はいなくなるのかも知れない。


今は、バスの乗り降りでもハングリー感が丸出しだからである。




南インドの寝言たわ言

私はバスの窓からカメラを構えている。


オートリキシャなどが並んでいるのは、反対車線である。


今日はあいにく踏切が閉まっていて、遮断機が閉まらないように、押しながら突っ込むことが無いという幸せを感じる一時でもある。


インドの踏み切りの典型的な混雑は、閉まってる時間がナガーいということあるが、私の見るところ、その閉まってるあいだに、


踏み切りをはさんで道路が一杯になってしまうことである。


反対車線を空けておかないと、踏切が開いたとき、対向車線の車が前に進めないことになる。


おかしいのは、この写真の反対側の遮断機前も、道路一杯に車が押し寄せてしまってることである。


したがって、遮断機があがったとき、双方の膨れ上がった車幅にある車が、騎馬戦のごとく相手の陣地にワーっと、押し寄せる。


当然、譲り合いなんてない。  われ先にと進むから、混雑なんてものではない。


世界に通用するインド人経営者が育つ環境というのは、こんなところでは無いだろうか。


秩序を守るなかれ、 我先にと先頭に立つのが基本とでも言おうか。


どんな隙間でも見逃さず、前に押し寄せることで、先頭に立つ、、、こんなのが毎日、あちこちで行われている。


警官? 何で必要なの? 庶民の調整力があれば、踏み切りの混雑くらいなんでもないよ、、なんてね。



最近、というかここ10日ほど、仕事場に通っている。


通勤は、オートリキシャ⇒電車⇒バス⇒オートリキシャ の順で60Kmほどの距離を移動する。


その中で、バスが信号無視を繰り返しているのが、とても気にかかる、、というか恐怖をも感じる。


信号と言っても、踏み切りの信号である。


インドの踏み切りは、閉まったが最後、なかなか開かない。


だから、踏切の赤いランプが点滅し、悲鳴ににたサイレン音をは発しているのにバスは突っ込んでいく。


バスばかりではない。 その前の、前の、前の車も突っ込む。


10トンものトラックもあれば、ワゴン車やオートリキシャも赤信号に突っ込んでいく。


突っ込むのではなく、流れが止まらないといったほうが正しいかもしれない。


踏み切りは、人力で開閉させる。 車の切れ目が無いために、遮断機を下ろせないでいる。


赤のランプが点滅して、警報が鳴ってる以外は、平常と同じように車が行きかっている。


いや、平常より、かなりスピードが出てる。 誰でも早く踏切から出たいと思うだろうからスピードがあがる。


その後続もスピードを上げて(車間が開かないように)突っ込んで出て行く。


まあ、それは、それで、インドらしい風景であるが、、、。


自分の乗ってるバスが、私の気持ちも知らないで、突っ込んでいくのには、、、、


それも十数台も前から赤なのに、踏み切りに突っ込んでいるのが見えてる。


今から突っ込むのは、、、やめて~~~。


まあ、自分の車が、線路を越えてしまえば、後の車がどうなっても構わない、、


なんて思いながら、どきどきさせながら、バスを使っている。


事故にならなければノープロブラムである、、なんて考え方が、


世界最高のインド人経営者を育てる、隠し味なのかも知れない。


規則に縛られる(従う)日本人とは違う一面を覗かせてる。