人助けor迷惑行為 | 星野しづくのブログ『ひと雫』

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ずいぶん前の話だけど。


とある駅で電車を降り、ホームに出ると
大きな荷物を沢山持った、年配の女性が歩いていた。

ハンドバックと大きなカバン。
ビニール袋とパンパンになった紙袋を下げていて、それは重そうによたよたと歩いている。

ホームから改札に向うには、階段と長い廊下(?)を経由しなければいけない。
真後ろに居た私は、気になって仕方なかったので、勇気を出して声をかけてみた。


「大丈夫ですか?よかったら持ちましょうか?」

するとその女性は、しばらく私を訝しんだ後

「じゃあ・・・これをお願いします。」

そういって、紙袋を手渡した。



おそらく・・・重いのは他の物だったと思うのだけど、きっと預けるのが心配だったんだろう。汗
少し言葉も交わしながら、改札へと向った。
荷物の心配をさせないようにと、歩幅を合わせて並んで歩いた。

都合のいい場所まで一緒に…と思っていたけれど、
改札手前までくると

「もうここでいいです。」

そういって、私の手からやや強引に荷物を受け取った。



そして、少しカバンをごそごそと引っ掻きまわし

「これ、少しですけど。」

と、千円札を手渡そうとする。

私は驚いて

「いえいえ!そういうつもりではないですから。」

と言うが早いかってくらいに、小走りにその場を立ち去った。




かえって・・・迷惑だったのかもしれない。
そう思うと、なにやらいたたまれない気持ちになった。





後日。友人にこの話をしてみた。


すると





偽善者やなぁw」



と、苦笑された。










心が凍った気がした。。。(´・ω・`)

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