それは、以下のようなものだった。
会社のお昼休みに携帯電話がなった。
着信は、義母から。
電話を取ってみると、
「あ!Mちゃん??・・・Kくんの事、もう聞いてる?」
と、深刻そうな義母の声。
K君というのは、旦那さんの事だ。
M「いいえ、何も聞いてないですけど・・・なんかあったんですか?」
義母「・・・実はね・・・。K、事故したらしいんよ。。。」
M「ええっ!?」
義母「それも、事故した相手の車に、妊婦さんが乗ってたらしくて。事故がきっかけで流産したんだって。」
M「・・・はい。」
義母「今、警察の人から連絡があったんよ。」
M「それで・・・K君は?大丈夫なんですか?」
義母「Kは、ケガもないみたいなんだけど・・・泣いて話すから、よくわからないんよ。」
M「・・・そう・・・なんですか。・・・え?でも、どこで??」
その日、Kさんは仕事に行ってたはず。
職場に居るなら、車に乗ってるのもちょっと不自然に感じた。
義母「○○の辺りらしいんだけど・・・」
M「○○?・・・なんでそんなところに。。。」
その後、弁護士さんからの連絡を待つからといって、お義母さんは電話を切った。
なんだろう・・・?漠然とはしていたけど、なにか不自然さを感じる。
そこでMは、電話に出られない状況かもしれないと思いながらも、Kさんに電話をかけてみた。
携帯電話は…やはり出ない。
しばらく考えた末、直接職場に電話をかけてみた。
何か、事情だけでも、聞けるかもしれないと思ったからだ。
念のため、Kさんを呼び出してみる。
いつものように「お待ちください」という、職員の受け答えが返ってきた。
そして
「もしもし、お電話変わりました。」
と・・・意外にも、聞き慣れた声が。。。
M「え!?K?!・・・大丈夫なん??」
K「おお。M?・・・なにが?」
M「え?だって、お義母さんから電話があって・・・・あっ!!」
K「え?え?」
M「 詐欺だ!! 」
とにかく、お義母さんに連絡取らないと!って話になったけど、
詐欺グループが電話を占領してるのか、なかなか繋がらない。
繋がったと思っても、「今、すぐに連絡あるから!」と、電話を切られてしまう。
お昼休みは終わってしまったけど、会社に事情を説明し、Mは連絡を取り続けた。
次に電話が繋がった瞬間。Mは開口一番こう叫んだ。
「オレオレ詐欺です!!お義母さん!!K君は事故してません!!」
完全にテンパってたお義母さんは、なかなか聞く耳を持ってくれなかったけど
やっとの思いで説得して、なんとか事なきを得たということでした。
このご時世、悪い事でもしないとお金は手に入らない。
そんな気持ちも・・・ぶっちゃけ、分からなくはない。

でも、人を苦しめていいなんて…あり得ない。
振り込め詐欺。皆さんも気をつけてね(`・ω・´)ゞ
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