#393 カークランド・シグネチャー ウィラメット・ヴァレー ピノ・ノワール 2017 | ワインの部屋 知識があればワインはもっと美味しい❤️

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出会ったワインを勉強も兼ねてちょっと深掘り。
毎日、ワイン開けるわけではないので、ないときはソムリエ/エキスパート試験対策や日本ワイン検定の話も織り込んでいきたいと思います。


アメリカ(オレゴン州)

ピノ・ノワール

alc12.5%


微かにオレンジの見える、やや淡いラズベリーレッド。粘性はやや高い。


潰したスグリや、チェリーなどの赤系果実の甘やかな香りに加え、カシスなどの黒系果実の香りもある。全体的にはスパイシーな印象で、甘草もあるが、丁子や胡椒などが主体。熟成からくるなめし革(そこまで昇華していないが)のような香りもある。ヴァニラや血液のようなミネラルも感じる。


アタックは穏やか。スグリやカシスなどの味わいがさわやかな酸味と共に広がる。タンニンは滑らかで、よく溶け込んでいる。中盤からはスパイスが調和。微かにヴァニラを纏った果実味を残しフィニッシュ。全体には突出する部分がなく、バランスよくエレガントな印象。


カークランドということでコストコで買ったもの。いわゆるプライベート・ブランドなわけだが、2000円としてはよくできており、若干熟成感が出てきているが複雑でエレガント、落ち着いて飲めるワインだった。


ウィラメット・ヴァレーは、オレゴン州でも冷涼で、ピノ・ノワールも多い。ニューワールドではあるが果実味が突出することなく、複雑で繊細なワインができるということだが、まさにそんな印象。