アサード
ウルグアイ
・国土の東はブラジル、西側はラ・プラタ川をはさんでアルゼンチンと国境を接し、南側は大西洋に面する。首都はモンテビデオ
・南米大陸で2番目に小さい国
・ワイン生産は(南米大陸で)アルゼンチン、チリ、ブラジルに次ぎ4位
・ウルグアイ最高峰はカテドラル山(最高峰でも海抜513mで牧畜業が主要産業として発展(国民1人当たり牛肉年間消費量世界1位)
ブドウ栽培面積5848ha ワイン生産量75.6万hl
赤54%、ロゼワイン35%、白11%
歴史
・ワイン造りは17世紀末から
・スペインより最初のブドウ、モスカテルがもたらされたといわれる
1873年フランシスコ・ヴィディエラがヨーロッパよりカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ガルナッチャなどのブドウの苗木を持ち込み栽培を始める。特にふフォル・ノワール(彼の名にちなんでヴィディエラというシノニムで広く知られる)が成功した
・1874年パスカル・アリアゲがアルゼンチンからタナを持ち込む(現在でもタナはアリアゲという別名で親しまれている)
19世紀後半、ワイナリー建設ラッシュ始まるがフィロキセラが猛威を振るう
・1987年国立ブドウ栽培ワイン醸造協会(INAVI)が設立され、輸出するワインに対する化学分析と官能検査を行い品質保証を強化(輸出は生産量の10%程度)
気候風土
・ウルグアイのワイン産地は南緯30~35度の間に位置し北部と南部に分けられる
・温暖湿潤気候
・湿度が高く垣根仕立てが66%と最も多いもののリラ仕立ても25%ある(Y字型に仕立て風通しがよい)
主なブドウ品種
白ブドウ20%
4.ユニ・ブラン 8.ソーヴィニョン・ブラン 9.シャルドネ
黒ブドウ80%
1.タナ(全体の27%)を占める 2.モスカテル・デ・アンブルゴ 3.メルロ
ワイン法と品質分類
ワインの原産地呼称は存在しない
1993年6月16日ヴィノ・デ・カリダッド・プレフェレンテ(V.C.P.)という優良品質ワインの位置づけが設けられた
1.ヴィノ・デ・カリダッド・プレフェレンテ(V.C.P.)
・ヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウから造られる
・最低アルコール濃度10.5%以上
・750mlもしくはそれ以下のガラス瓶で販売
・ヴィンテージ、品種名表示はいずれも85%以上ルール
2.ヴィノ・コムン(V.C.)
テーブルワイン。紙パックやディミジョンボトルなどで販売される場合が多い
ワインの産地と特徴
19の県のうち16県でブドウが栽培される
北部ウルグアイ川流域 リトラル・ノルテ
2.パイサンドゥ
アルゼンチンと国境を接する
赤80%、白20%(白はユニ・ブランが多い)
3.サルト
赤100%
タナがほぼ半数を占める
南部ウルグアイ川流域 リトラル・スル
4.コロニア
古い町並みがユネスコ世界遺産に登録される
赤85%、白15%
首都圏部 メトロポリターナ
7.カネロネス
ウルグアイ最大の重要な産地
国内ブドウ栽培面積の66.4%を占める
赤78%、白22%
8.モンテビデオ
ラ・プラタ川河口に発達したウルグアイ2位のワイン産地
赤79%、白21%
中央部 セントロ
大西洋沿岸地域 オセアニカ
13.マルドナルド
ウルグアイ有数のリゾートビーチなど観光の見どころが多い県
ウルグアイ全体のブドウ栽培面積が減少する中、唯一増加傾向にある
赤75%、白25%
北部内陸地域 ノルテ
15.リベラ
ブラジルと国境を接する
赤80%、白20%
サステイナブル・ブドウ栽培プログラム
INAVIのプログラム 2023年現在1846ha、162のブドウ園が認証を受けている