今日はシュッド・ウエストです。シュッド・ウエスト4つの地域に29のA.O.C.が散在しており覚えにくい部分です。
シュッド・ウエスト
ブドウ栽培面積5.5万ha ワイン生産量363万hl
120と言われる地品種の宝庫
A.O.C.29、I.G.P.14
ドルドーニュ川流域/ベルジュラック地区
ドルドーニュ川上流のベルジュラックの町を中心に広がる。ボルドーに近く、ボルドーとほぼ同じ品種が栽培される
主要A.O.C.
ぺシャルマン(R)
モンラヴェル(RB) 赤はメルロ主体
ソーシニャック(甘B)
モンバジャック(甘B)
コート・ド・デュラス(RrB)
*ここは赤のみのA.O.C.と甘口白ワインのA.O.C.が特徴的です
ガロンヌ川流域
ガロンヌ川沿いにトゥールーズまで広がる
主要A.O.C.
コート・デュ・マルマンデ(Rr、辛B)
ビュゼ(Rr、辛B)
ブリュロワ(Rr)
サン・サルドス(Rr)
フロントン(Rr) 主要品種 ネグレット
*ここはロゼが造られる地域で2色なのか3色なのかをしっかり覚えましょう。
ロット川流域
主要A.O.C.
カオール(R) コット(マルベック)による”黒ワイン”
マルシヤック(Rr) 主要品種はフェール・セルヴァドゥ
タルン川流域
ガイヤック(RrB、発泡B)
白、発泡性白の主要品種はラン・ド・レル、モーザック、モーザック・ローズ、ミュスカデル
赤、ロゼの主要品種はデュラス、フェール・セルヴァドゥ、シラー
-メトッド・アンセストラル(発泡B)
認定品種モーザック、モーザック・ローズのみ
-ドゥー(甘Bおよびメトッド・アンセストラルの甘B発泡)
-ヴァンダンジュ・タルディーヴ(極甘B)
主要品種ラン・ド・レル、オンデンク
ガイヤック・プルミエール・コート(B)
コート・ド・ミヨー(RrB)
赤:ガメイとシラーをそれぞれ30%以上にカベルネ・ソーヴィニヨン10〜30%ブレンド
ロゼ:ガメイ50%以上(単一かブレンド)
白:シュナン50%以上、モーザックを10%以上ブレンド
*ここは品種まで問われるところです
ガスコーニュ&バスク地区
主要A.O.C.
マディラン(R) 主要品種はタナ
パシュラン・デュ・ヴィク・ビル(甘辛B)
クルビュ、プティ・クルビュ、プティ・マンサン、グロ・マンサンを主体とした白
残糖4g/ℓ以下の場合は"sec"の表記が可能
生産地域は同一
ジュラソン(甘辛B)
残糖4g/ℓ以下の場合は"sec"
主要品種プティ・マンサン、グロ・マンサン
ピレネー山脈から吹き降ろす南風でパスリヤージュ(樹上で加熟)
ジュラソンの甘口はアンリ4世の洗礼式で使われた
イレルギー(RrB) バスク地方の中心 赤の主要品種はカベルネ・フランとタナ
*ここも品種まで問われます
*全体としてどのA.O.C.がどの地区に属するかが重要です。あとは主ようA.O.C.のなかでも特徴的な主要品種を持つものが頻出です
リムーザン地区
主要A.O.C.
コレーズ(R)
カベルネ・フランの単一品種、もしくはカベルネ・フラン50%以上にメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした赤ワイン
コレーズ・コトー・ド・ラ・ヴェゼール(RB)
赤:カベルネ・フラン 白:シュナン
コレーズ・ヴァン・ド・パイユ(rB)
カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ、ソーヴィニヨンを用い、陰干ししたブドウから造られるヴァン・ド・パイユで白とロゼ
設問では”赤・ロゼ”を生産する・・とか”白が認められていない・・”とか内容は同じものでも聞き方が違うことがあります。問題を沢山解いて慣れることが必要です。