今回はラングドック・ルーション地方を見ていきましょう
カルカッソンヌの城壁
ラングドック・ルーション地方
ブドウ栽培面積19.8万ha ワイン生産量1155hlフランス最大、フランス全体の40%)
A.O.C.ワイン生産量(白20%、赤60%、ロゼ20%)
I.G.P.ワインの生産量がこの地方全体の約8割
地中海と中央山塊、ピレネー山脈に囲まれている
ラングドック・ルーション全域のA.O.C.
レジョナル
ラングドック(RrB)
赤・ロゼはプリムールまたはヌーヴォーの表示を添えることができる
①ラングドック+コミューン名
11コミューンが認められている
頻出のもののみ記載する
・ラングドック・カブリエール(Rr)
・ラングドック・サン・サテュルナン(Rr)
上記の2つのA.O.C.はロゼも生産可能
エロー県のA.O.C.
・ピック・サン・ルー(Rr)
2017年に地理的名称付きのラングドックから独立した
・テラス・デュ・ラルザック(R)
・クレレット・デュ・ラングドック(B、V.D.L.、ランシオ)
クレレットのみで造られた白ワイン
・ピックプール・ド・ピネ(B)
ピクプール100%から造られる辛口白
・フォジェール(RrB)
・サン・シニアン(RrB)
・サン・シニアン・ベルルー(R)
・サン・シニアン・ロックブラン(R)
・ミュスカ・ド・リュネル(V.D.N.(白))
・ミュスカ・ド・ミルヴァル(V.D.N.(白))
・ミュスカ・ド・フロンティニャン(V.D.N.(白))
・ミュスカ・ド・サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ(V.D.N.(白))
エロー県とオード県にまたがるA.O.C.
・ミネルヴォワ(RrB)
・ラ・リヴィニエール(R)
オード県のA.O.C.
・ラ・クラープ(RB)
・コルビエール(RrB)
・ブートナック(R)
・フィトゥー(R)
・カバルデス(Rr)
・マルペール(Rr)
・リムー(Rr発泡B) 赤の主要品種 メルロ
リムーはA.O.C.の起源となる2つの発泡性ワインがあり、それぞれ補助的な記載が可能
①リムー・メトード・アンセストラル(発泡B)
モーザック100%、メトード・リュラル(田舎方式)
ブランケット・メトード・アンセストラルの表記も認められている
②リムー・ブランケット・ド・リムー(発泡B)
モーザック90%以上、瓶内二次発酵
③クレマン・ド・リムー(発泡Br)
主要品種はシャルドネ、補助品種はシュナン、モーザック、ピノ・ノワール
③はリムーと同じ生産地域
ピレネー・オリエンタル県=ルーション地方のA.O.C.
主要A.O.C.
・コート・デュ・ルーション(RrB)
広域A.O.C.、新酒にはプリムールまたはヌーヴォーの表記ができる
・モーリィ(赤、V.D.N.(ガーネット、レンガ色、琥珀色、白))
・バニュルス(V.D.N.赤ロゼ白)
・バニュルス・グラン・クリュ(V.D.N.赤) バニュルスの上位A.O.C.
・コウリール(RrB)
・リヴザルト(V.D.N.琥珀色、ガーネット、ロゼ、レンガ色))
・ミュスカ・ド・リヴザルト(V.D.N.白)
ラングドック・ルーション地方はな~んか地区もA.O.C.も覚えにくいです
よね~。数も多いし・・。
でも、特徴を掴んで覚えましょう。地図とにらめっこです。
今回は自分の描いた地図をすべてアップしましたが、一般の参考書などの地図は地図内に番号振ってて、欄外にA.O.C.が一覧してあるのが多いですよね?教本もそうなんですが・・。みなさん、あれで覚えられますか?僕はこんな風に地図の中にすべての情報が入っていたほうが覚えやすいんですけど。
*地図ですが、赤下線はグラン・ヴァン・デュ・ラングドック、緑下線はクリュ・デュ・ラングドックです。
*ラングドック・ルーション地方のポイントはA.O.C.の位置、ワインのタイプ、グラン・ヴァン・デュ・ラングドックに属するのかクリュ・デュ・ラングドックに属するか?です。
*品種については赤はおおよそグルナッシュ主体ですが、マルペールとリムーの赤はメルロ主体です
ワインタイプについて
赤・ロゼの2色
カブリエール
ピク・サン・ルー
カバルデス
マルペール
赤・白の2色
ラ・クラープ
リムー
赤のみ
フィトゥー
モーリィ
*サン・シニアン・〇〇のような名づけのクリュ・デュ・ラングドックA.O.C.
*コート・デュ・ルーション・〇〇
白のみ
ピックプール・ド・ピネ
結局、こういうところが突かれます。少し整理できましたか?
ボルドーの級覚えるのもなんですが、A.O.C.の位置、タイプ、品種なんかはラングドック・ルーション、南西、ロワールが大変で最後まで残ると思います。どんどん通過して、とりあえず1周してから弱いところを覚えましょう。