マスクによる皮膚症状とその対策☆☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。



201912月に発生し2020年に世界中に広がった新型コロナウイルス感染症によって


マスクをする機会が大幅に増えました。


こうした状況を背景にマスクが接触する顔に


皮膚炎ニキビざ瘡 )などが悪化するケースがみられるようになっています。


マスクの長時間着用の閉鎖環境において、


汗や皮脂、細菌が閉じ込められることにより、 


ざ瘡にきび)の発症・増悪につながることがあるようです。


治療としては、


外用抗菌剤( アクアチム、ダラシンTゲル、ゼビアックスローション、ゼビアックスクリーム)


アパダインディフェリン )


過酸化ベンゾイルベピオ )


 過酸化ベンゾイル+アパダイン( エピィデュオ)


などを重症度によって上手く組み合わせて使用します。


湿疹や皮膚炎はマスクの着脱や擦れたりで荒れたりした皮膚が、


バリア機能が低下して起こったり、


汗や、湿気をもった化粧品によって起こったりと色々あるようです。


治療としてはマイルドクラスのステロイド外用剤や、


かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤の内服などを考慮します。


ざ瘡にきび )と湿疹・皮膚炎が合併している

ケースもみられます。


クスリ以外に出来る事として


1、使い捨てマスクは毎回清潔なものに交換し使い回ししない。


2、布マスクは毎回洗濯したものを使用する。


3、マスクの下の化粧はしないか、薄めに。


4、軽めのうちに薬局の薬剤師やクリニックの医師に相談する。


といったところでしょうか、ぜひ外来にて相談ください☆☆