2019年12月に発生し2020年に世界中に広がった新型コロナウイルス感染症によって
マスクをする機会が大幅に増えました。
こうした状況を背景にマスクが接触する顔に
皮膚炎やニキビ( ざ瘡 )などが悪化するケースがみられるようになっています。
マスクの長時間着用の閉鎖環境において、
汗や皮脂、細菌が閉じ込められることにより、
ざ瘡( にきび)の発症・増悪につながることがあるようです。
治療としては、
外用抗菌剤( アクアチム、ダラシンTゲル、ゼビアックスローション、ゼビアックスクリーム)
アパダイン( ディフェリン )
過酸化ベンゾイル( ベピオ )
過酸化ベンゾイル+アパダイン( エピィデュオ)
などを重症度によって上手く組み合わせて使用します。
湿疹や皮膚炎はマスクの着脱や擦れたりで荒れたりした皮膚が、
バリア機能が低下して起こったり、
汗や、湿気をもった化粧品によって起こったりと色々あるようです。
治療としてはマイルドクラスのステロイド外用剤や、
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤の内服などを考慮します。
ざ瘡( にきび )と湿疹・皮膚炎が合併している
ケースもみられます。
クスリ以外に出来る事として
1、使い捨てマスクは毎回清潔なものに交換し使い回ししない。
2、布マスクは毎回洗濯したものを使用する。
3、マスクの下の化粧はしないか、薄めに。
4、軽めのうちに薬局の薬剤師やクリニックの医師に相談する。
といったところでしょうか、ぜひ外来にて相談ください☆☆