アトピー性皮膚炎のtype2炎症という
皮膚の炎症 かゆみ 皮膚のバリア機能の低下という3点に効果があり、
それによって悪化することを根本的に抑える効果が期待できます。
保険が効く薬の中ではこれまでにない優れたアトピー性皮膚炎治療薬だと思います。
ただA:治療費が高い問題 B:自己注射について にややハードルがあります。
今回のブログは、AとBについて書きたいと思います。
A、治療費が高い問題には、様々な助成制度が用意されています。
当院では自己注射の方には最長3か月分(6本)の処方が可能です。
高額医療制度は月ごとの申請なので、医療費助成制度を利用すると自己負担額を抑えることができます。
高額医療制度は1ヵ月の間に医療機関の窓口で支払うべき額が一定の金額を超える場合、
自己負担額を収入によっての自己負担上限額にまでおさえることができる制度です。
自己注射の方には最長3か月分(6本)の処方する理由としては年間の処方回数を減らし、
高額医療制度を申請するする回数を減らすことで年間の医療費を減らそうという方法です。
なお継続して高額医療制度を受ける必要のある方は、
自己負担上限額が4回目以降の申請から、
月の自己負担の上限額がさらに引き下げられる制度もあります。
また例外として↓↓のケース
①ひとり親家庭への医療費補助制度
自治体によってはひとり親家庭(母子家庭・父子家庭)の方に医療費助成を行っている場合があります。
詳しくはお住いの自治体にご確認ください。
②大学の学生などへの医療費補助制度
大学などの学校では、独自に医療費負担を補助している場合があります。
詳しくは所属の大学の学生課などにご確認ください。
③付加給付制度
ご加入の医療保険によっては、独自に「付加給付」として国が定めるよりも手厚い医療費助成を行っており、
自己負担上限額がさらに低く設定されている場合があります。
ある大手企業にお勤めで月2万円以上の医療費は健保組合が負担してくれるという方もいらっしゃいました。
詳しくはご加入の健康保険組合等にご確認ください。
また、難病医療や自立支援医療の公費は、生活保護世帯の利用者は自己負担上限額が0円なっています。
お住いの自治体にご確認ください。
B、自己注射については、最初は病院で慣れてきたら自宅でも自分で注射できるように導入・補助・指導する事で解消しています。
投与開始日のみ、2本を皮下注射します。
その後は当面2週間に1回、1本を皮下注射します。
当院では、初回の2本目からクリニック内で医師がサポートしながら、自己注射を体感してもらい
二回目と三回目もクリニック内で医師や看護師が
自己注射をサポートし
四回目でクリニック内で自己注射を完成できるようにしています。
そこから長期処方を考えていますが、心配なら
クリニックに来ていただき何度でもサポートします。
またデュピクセントの新しい注射器(ペン型)が発売されました。
当院ではほぼペン型に切り替わりました。
ご希望の方は従来のシリンジを選択いただくことも可能です。
患者さんの一人に新しいペン型の使い勝手をうかがうと
「 ペンはあっという間に注射が終わるため痛みはそれほど気にならなかった。」
「押し付けるだけで注射ができるので簡単になった」
いう声がありました。
ぜひ一歩踏み出してアトピー性皮膚炎を治すために外来にてご相談ください☆☆
↓↓詳細はデュピクセント注射発売メーカのページを参照ください↓↓
サノフィ株式会社 デュピクセントについて