アレルギーマーチって☆?☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。


は前回のブログで書いた 
「馬場のアレルギーマーチ」です。
「 自然治癒 」とありますが、
小児ぜんそくは、成長とともに良くなることがあります。
これをアウトグロー(outgrow → アウト治る
 グロー成長)といいます。
小児ぜんそくの子どもの、約6割は、きちんと治療すれば、7歳前後までに治ることが、わかっています。
( 小児ぜんそくは0歳から5歳くらいまでを一般的に、そう呼びます。)
そこで治らなくて、学童期以降の喘息に移行( いこう)しても、12歳前後でやはり良くなります。
大人まで持ち越すのは稀( まれ )になりました。
これは、昔よりも、格段に喘息の薬が進化した恩恵です。
したがって、小児ぜんそく(0歳から5歳くらいまでの喘息 )は、
7歳までのアウトグローを目指して、
きちんと治療することがら大切です。
小児喘息ガイドライン( 日本小児アレルギー学会作成 )には、
この目標のめやすは、次の項目が示されています。
① 気管拡張薬( 発作の薬 )の使用が減る
② 昼夜を通じて症状がない
③ 保育園、幼稚園、学校を欠席しない
④ スポーツを含め、日常生活を普通に行うことができる
⑤ 気道の過敏性が改善( 運動や冷気などで、咳や喘鳴、呼吸苦などがない )
そのためには、日常の治療をしっかりしなければなりません。
アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎も12歳前後に、
アウトグローすることが、知られています。
これは思春期が近くなって、
男性ホルモン、女性ホルモンの影響で、
体質が変わると言われています。
小児科の外来の醍醐味は、
「 成長してかなり良くなりましたね 」
って言えることって、私は感じてます。
一緒に外来で頑張りましょう☆