小児こどもの副鼻腔炎について☆ | いわつき小児科クリニックのブログ

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いわつき小児科クリニック 院長の戸塚隆太です。
お子さまや親御さん方の力になればと思い、
日頃、私が感じていることなどをお話していきたいと考えています。

鼻の奥おくの副鼻腔は、

*鼻から入る空気に適当な温度と湿度をあたえる

*自分の声を共鳴させて音色をよくする働きがある 

などの役目があり必要な臓器ですが、

風邪を長引かせて、副鼻腔に炎症を起こしたり、副鼻腔炎を起こしてしまうことがあります。

ただし、上の絵のように子供と大人の副鼻腔の大きさはとても違います。

つまり年齢により副鼻腔は発達し、大きくなっていくのです。

つまり

 乳幼児の副鼻腔炎もあれば

B 小児期の副鼻腔炎もあれば

C 成人の副鼻腔炎(蓄膿症、慢性化することもある)もあります。

つまり小さな子供に蓄膿症とは一般的には、いいません。

風邪から鼻がつまったり一時的に、黄色くなったりするだけです。

では、小児で副鼻腔炎と診断されているケースは

どんな時?

①小さな子でも花粉症やアレルギー性鼻炎がある方
(今は2歳から花粉症やアレルギー性鼻炎の子もいます。)

②扁桃腺やアデノイドが大きくて鼻がつまりやすい方
(滲出性体質といい、一般的に小学生になると良くなっていきます。)

③小学生以上で咳や痰が長引き、レントゲンやCTで副鼻腔炎があり、そこからの痰で咳になっていた方

④やはり、小学生以上で頭痛があり、レントゲンやCTで副鼻腔炎と診断された方

などです。

一般的に確定的には、副鼻腔炎は、レントゲンやCTやファイバースコープで診断されます。

小児の副鼻腔炎は、繰り返すことはあるものの、一時的なものです。

たいていのケースは、アレルギー性鼻炎に風邪が合併した一時的なものです。

小児科をやっていて、感じるのは

☆子供は、風邪をひくけれど良くなります。

☆成長して良くなるケースが多いです。

「良くなって良かったね!!」

って言えるのが、

「病院には困った時にくればいいよ」

って言えるのが

小児科の 醍醐味だいごみ です☆
 
そのための お手伝いが私の役目です☆