「今年を振り返り‥」 | NPO法人岩手未来機構のブログ

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NPO法人岩手未来機構です。
活動報告などのお知らせを書いていきます。

今年の3月、岩手未来機構が設立し、あっという間に12月になりました。一年の最後の月です。たくさんの方のご尽力と、ご支援を頂いて、そして各美しい花の名前のチームの皆様の日常をボランテイアに変えての活躍に、言葉では表現しつくせない気持ち、本当に心から感銘し、感謝いたしております。
 中でも心に強く残りますのは、「廃車になったブルートレインを岩手県岩泉に届けたい、一口車掌募集中」の取り組みを開始しております、そうです、我がNPOのエネルギーの全て、気力と可能性を信じるパワーの全てを費やした「列車ホテル」です。
 当初、起案のおりは、皆が願いを一つに希望を持って取り組んでまいりましたが、8ヶ月の間に、沢山の出来事があり、多くの難問と変更、葛藤があり、「列車ホテル」は、まさに難攻不落の山に登るような事業と化しておりました。正直を申し上げれば、被災地にホテルを、子どもたちに癒しの宿泊場を、家族の皆様に安心した滞在の場をとの願いを手放さなければ、岩手未来機構の運営も難しくなるのではとギリギリの選択を強いられているところでございました。
 私個人と致しましては、自分の全くの非力を感じながら、出来ることは何かを模索するだけで実行に移す思案さえ形になりませんでした。しかし、ここで、奇跡は起きました。それは、土壇場まで踏ん張って、あまたの不安の声を受け止め、かつ宇宙の力を持ってしても叶わぬ実行力と、その人徳により多くの方の支援を頂くにこぎつけた、事務局長の存在です。事務局長は多くを語りませんが、責任の重圧、それぞれの立場による思いの複雑な違い、膨大な資金の調達に、どんなにか眠れぬ日々を過ごしたかと胸の痛む思いでした。列車ホテルプロジェクトが軌道に乗りましたいま、我がNPOの事務局長に、世界中の花々の数ほどの拍手を捧げたいと思います。
 人は誰でも、ひとりぼっちを感じることがあるでしょう。被災地の方々は、同じ痛みを持つ仲間の中にいらしても、それぞれの境遇から、一人ぼっちを感じることがあるかもしれません。私たち、岩手未来機構は、他人の輪の中に居る社会という境遇の中でも、ずっと求め続けるこころの居場所、自分を信じる力を取り戻す場所として、列車ホテルを岩泉に提供いたしました。
 どうか、このブログを読んで下さっている皆様、列車ホテルに、ご協力いただければ幸いです。宜しく、お願いいたします。  

     事務局竹内由加子