現在、Amazonのサイトで、赤前小学校(避難所)向けの支援物資を募っている。
これは4月24日(日)に赤前小学校を訪問した際に、副校長に依頼された物資が大半を占め、その他避難所へ避難されている方一人ひとりに聞き取りを行った物資である。
今時点で77種590個にも上る支援をいただいている。
赤前小学校(避難所)に対し、ご支援をいただき感謝しています。
当方は、「どこの誰が」ご支援頂いたのかが分からないようなシステムになっています。
そんな中で本日、支援物資第一弾が段ボールで9箱届いた。
まだ分別を行っていないので、その内容全てを把握しているわけでは無いが。
今の状況を見ると、明日からもドンドン支援物資が入ってくることは容易に想像出来る。
4月24日(日)に赤前小学校で、支援物資の話をされた際、正直ため息をついた。
今までほとんどの支援物資を、自分の家計から持ち出しで購入し続けてきた経緯があるからである。
震災直後に不足していた「お米」に関しては、先日計算したところ 2トン近くを主に岩手県内の避難所などに運び続けていたことが分かった。
震災直後はガソリンの入手も困難を極め、ガソリン事情が回復の兆しを見せた当初から、ほぼ毎日早朝からガソリンスタンドに並び、ガソリンが入手でき次第、お米など、主に食料品を自家用車に積み、走り回る日々が続いた。
まっ、誰しもそんな状況など知るよしも無いが(嫁さんは別)。
一時は深刻な離婚騒動にまで発展したことがある。
「自分の家庭生活もままならない状況で、なんでその様なこと(各種支援活動)をするのか」と。
幾度となく夫婦で話し合ったが、いつも会話は平行線をたどっていた。
だが最近は「今度はいつ行くの」とか、週末になると「今週は行かないの」と、嫁さんの方から言ってくるようになった。
各種支援活動を継続し続けている自分を見ているうちに、諦めたのか、呆れているのかは定かでは無いが。
だが最近は色々な避難所などへ行く際は「行ってらっしゃい」とも言ってくれるようになったし、3食後の定期服薬も事前に準備してくれるようになった。
自分自身では前向きに捉え「嫁さんも、理解してきてくれたな」と勝手に思い込んでいる。
そんな状況下での赤前小学校(避難所)からの要望は、自分自身でもの凄くきつい所があったことは事実である。
わらにもすがる思いで、Amazonへ出してみた。
そうしたら協力者がドンドン増えていってくれた。
最初は「ダメ元」と思ってやってみた事も事実であるが。
正直一番きつかったのは、電動ベッドと介助用車いすであった。
これは同避難所内を、赤前小学校副校長と回っていたときに、避難していた方に涙ながらに訴えられた物資である。
その方の奥さんは、60歳くらいの時に脳梗塞で倒れ、現在右半身不随で寝たきりの生活を続け、かれこれ20年になるという(現在80歳位)。
寝たきりの生活が続いていたので、食事にも介助が必要な状況で、現在一時的に別な介護施設へ避難しているという。
そんな状況で、涙ながらに訴えられた物資だからである。
当然双方とも高価なことは知っている。
でも切々と訴えられた。
その他、女性陣からは生理用品や下着類、子供用品などのニーズが多かった。
その反面男性陣からは、瓦礫の撤去作業を行うための什器備品のニーズが多かった。
まさか自分自身、女性本人から生理用品や下着類の話をされるとは思ってもいなかった。
だって自分は男なので、その様な話には疎いと先方も知っているはずだし、ましてや女性から男性に言ってくるとは思ってもみなかった。
逆にそのくらい「切実な思い」だったのであろう。
一昨日、それらの救援物資を求める声を自分がTwitterで呼びかけた。
そうしたらそれにNHKが気づき、一度もメディアに取り上げられたことの無い同校(避難所)へ、NHKの取材班が入った。
取材されているときに、赤前小学校の副校長より電話が入る。
もの凄く興奮していた。
そしてNHKの記者と自分とで少し話をした。
こうやってドンドン取り上げられていない地域へ、メディアが入り込むことはもの凄く良いことだと思う。
実態がそのまま映像になり、各家庭へ配信されるからである。
自分がNHKの記者に言ったことは1つだけ。
「そういった所は赤前小学校だけでは無いので、いわば取り残された避難所を発掘し、ドンドン放映してほしい」と。
赤前小学校の話に戻ると、同校がある宮古市では未だ宅配業者が全く動いていない地域である。
そんな状況も踏まえ、同校副校長の依頼もあり、それら全ての荷物の送り先を我が家へと登録した。
我が家は無駄に広いので、幸い置き場所には困らない。
が、ドンドン我が家へと運ばれてくる救援物資の開梱や、仕分け作業などが思った以上に大変なことを知る。
それらをキチンと事前に行っておかなければ、我が家から同校(避難所)へ物資を運ぶ際に困ることになる。
自分自身も感じており、Skype仲間たちからも言われているが
「リアな人は手伝ってくれず、ネット上で知り合った、いわばバーチャルな人しか手伝ってくれない」こと。
実際にリアな人たちからは、「手伝う」と言った話など一切無いのが現実である。
逆に、Mixiのコミュを見て、自分へ直接電話やメールをいただく機会がもの凄く多い(毎日数件)。
内容はほぼ「何か手伝いたい」という内容だけ。
不思議と9割以上が女性の人からの電話やメールである。
自分自身、今まで一人だけで走り回っていたが、バーチャルな人たちからの支援の輪が広がっていることを体感している。
実際4月19日(火)に津軽石小学校、及び赤前小学校で炊き出しや、各種支援などを行った人数は、合計10名(自分も含む)になるが、その人たちと知り合ったのもネット上であり、全員当日始めて出会った人たちだけである。
「たかがネット、されどネットだな」と痛感した。
実際Amazonのサイトでは、500名以上(概略)の方たちよりご支援を頂いている事も現実である(感謝)。
そんな自分には『説明責任』が当然発生してくる。
この様な形で、適宜説明責任を果たしていこうと思っている。
我が家での物資の仕分けや、リスト化作業、現地への物資運搬作業など、誰か手伝って頂ける人はいませんでしょうか?
自分自身でも、困っている学校や避難所は、津軽石小学校や赤前小学校だけでは無いことくらい知っている。
震災被災地である、主に岩手県沿岸部の学校や避難所などもフォーローしなければいけないからである。
今は一人だけなので、小規模なところに限定し、広範囲に活動をしていきたいと思っている。
最後に
現在、Amazonで支援物資のご提供をいただいている方たちに、赤前小学校の副校長になりかわり、厚く御礼を申し上げます。