4月24日(日)に津軽石小学校、赤前小学校を訪問してきた。
訪問の趣旨は、4月19日(火)に行った炊き出し、及び救援物資の状況確認ほか。
訪問メンバーは、StudioRocco 仙台のおっちゃん、仙台のおっちゃん2、そして自分の3名である。
9:00過ぎに、仙台のおっちゃんたちが自宅まで自分を迎えに来てくれた。
今回の「往路」は仙台のおっちゃん2の車、1台だけである。
10:30頃 道の駅区界高原 で小休止、天候は曇り
13:00に津軽石小学校へ到着したかったので、時間を見ながら休憩を取り向かう。
これは避難所の昼食時間を避けるのが目的(邪魔にならないように)。
宮古市内に入ったら、真っ先にディーラーへ立ち寄り、前回赤前小学校からJAFで搬送されていった、仙台のおっちゃんの車を取りに行った。
修理内容を見たら、セルモーターを交換していた。
そのディーラーから自分は、仙台のおっちゃんの車に乗り換え、助手席に座り被災状況をビデオカメラで撮影しながら津軽石小学校へ向かった。
12:50頃 津軽石小学校へ到着。
真っ先に目に飛び込んできたのは、八分咲きの桜の木々であった。
例年であれば、もう「花見」をしているとのこと
だが今年は・・・。
津軽石小学校を訪ねるも、あいにく教職員は全て不在であった。
同校は震災の影響で、始業式が例年より遅れ4月25日(月)、入学式が4月26日(火)になっていた。
入学式に間に合うようにと、StudioRocco から同小学校へ生花を持って行った。
が、教職員不在のため、同校避難所の本部長が預かってくれることになった。
約一週間ぶりに、同本部長と話をした。
同避難所へは、4月19日(火)に炊き出しを行った際、330名弱の方たちが避難されていた。
その日も確認したところ避難者は、60名弱に減っており、ほか約70名が自宅に戻り「在宅避難」を行い、食事時だけ在宅避難者の方たちがご飯を食べに避難所へ来ているとのこと。
その他の人たちは一時的に引っ越したり、自立を始めているという。
その日は、同避難所で2回目となる炊き出しを、ほかの団体が行っていた。
メニューは、カレーライスとナメコ汁だった。
また自衛隊による、大規模な物資配給も行っていた。
お米は30kg単位での配給、その他生鮮食品も数多く見受けられた。
ここで何とも言えない「安堵感」が沸いてきた。
そして津軽石小学校をあとにして、赤前小学校へ向かう。
13:30頃に赤前小学校へ到着する。
同小学校の校庭を見てみると「仮設住宅」の建築が始まっていた。
仮設住宅の完成は、5月下旬になるのでは?と聞いた。
仮設住宅内には必要最低限の家電製品も備え付けられるという。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機ほか。
「早く完成すれば良いな」と思いながら、赤前小学校の職員室を訪ねる。
副校長がいたので、副校長同伴の元、同校避難所を訪問。
やはり真っ先に、物資の状況を聞き、状況を見て回る。
物資不足も、かなり改善されたとのこと。
避難されている人たちと会話をしながら、ゆっくり避難所内を回る。
4月19日(火)に持参した物資が活用されていた。
本当に嬉しかった。
前回同様、色々な人たちと、色々な会話をした。
その間StudioRocco 組は、避難所内にいるお嬢様方たちにバッグ(手縫い)を配布して歩いていた。
全員、ものすごく喜んでいた。
なぜなら、みんな津波が来たときに「着の身着のまま」で避難をし、かばん類など一切持っておらず、日常生活やお風呂に行くときなどに困っていたからである。
そしてStudioRocco から、赤前小学校 全校生徒(49名)分の文具セットを、副校長へと手渡した。
手渡した物は、下記記載。
①レッスンバッグ
②筆入れ
③鉛筆5本
④簡易鉛筆削り
⑤消しゴム
⑥色鉛筆
⑦ノート(自由帳のように罫線がないもの)2冊
⑧メッセージカード(心をこめたメッセージ)
その他全員で使うような学習用資材も手渡した。
赤前保育園もあいにく不在だったので、赤前小学校の校長へ「赤前保育園に届けていただけませんか?」と依頼したら、快く引き受けてもらえた。
赤前保育園には、文房具各種、遊具各種、お菓子各種が後日届くことになる。
そして同校の帰り際に、津軽石小学校同様、入学式用の生花がStudioRocco より贈られる。
避難所の現状について誤解している人たちが多く見受けられるので、少し説明を。
現在、ほぼ全ての避難所では『食料』は充足している。
今不足している物は、いわゆる生活用品(日常品)が圧倒的に不足している。
例えば、女性用サニタリー用品、化粧品、ハンドクリーム、男女問わず春夏物の衣服類ほか。
「何が何でも食料品」という時期は、概ね過ぎ去ったであろう。
日常生活も落ち着きを取り戻し、気候が穏やかになるにつれ、ニーズも変わってきているのである。
それを知らない人が多いような気がしてならない。
以前、陸前高田市長が「避難所のニーズは三日もあれば変わる」と発言しているが、まさしく現実もそうなのである。
『必要とされているところへ、必要とされている物をタイムリーに運ぶこと』が非常に重要な事なのである。
当然、避難所ごとにニーズは変わることは至極当たり前の話ではあるが。
やはり、その『情報を的確に』捉える必然性が生じて来るであろう。
自分はその情報収集を主眼に、今後も活動していきたいと思っている。
ニーズの把握・・・これが「難しい」の一言に尽きる。
電話では遠慮されてしまい、ほとんど何も言われない。
ましてや、どこの誰だか分からない電話などへ。
そう、直接足を運び、相互の『信頼関係』が無ければ的確なニーズは掴めない。
その信頼関係が構築できれば、あとは電話なり、Faxなどでもニーズは引き出すことが出来る。
きっとこれが『東北人気質』なのであろう。
善し悪しは別として。
現実論に戻り、避難所内で化粧水や乳液、ハンドクリームなどは↓この様に共用で使っている。
例えば、避難されていない方たちが100名以上で、この程度の物を共用できるであろうか。
是非そういう側面もご一考頂きたいところである。
最後に
本日(4/25)、津軽石小学校の校長より電話をいただいた。
それは丁寧な、お礼の言葉であった。
本当に嬉しかったのは言うまでも無い。
そんな津軽石小学校、赤前小学校へStudioRocco (本家)と同伴し、5月連休中に再度訪問する。
今回多大なご支援などをいただいた、StudioRocco (オフィス小枝:千葉県)に感謝しています。
是非、StudioRocco のサイトをご一読ください。
http://studiorocco.jp/
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